ケスラー姉妹が共同安楽死 89歳

アリスとエレンから成る双子のエンターテイナーデュオ、ケスラー姉妹が現地時間17日、ドイツの自宅で共に亡くなったと The Guardian などが報じた。89歳。二人は共同安楽死を選択したのだという。
ドイツでは積極的安楽死は禁じられているものの、2020年、外部からの圧力を受けずに完全に自らの意思で決定するなど、一定の状況下では安楽死が認められるという判決が出ていた。
ケスラー姉妹は医師と弁護士の立ち合いの下で安楽死用の薬剤を投与され、その後、医師と弁護士が警察に通報。ケスラー姉妹の死を公表した安楽死支援団体DGHSの代表は、彼女たちの選択について「長い時間をかけて熟考されたものです。二人には精神衛生上の問題はありませんでした」とコメントしている。
ケスラー姉妹はその歌と踊りで1960年代のヨーロッパで人気を博したことで知られ、ロバート・アルドリッチ監督の『ソドムとゴモラ』などにもダンサーとして出演。来日公演を行ったこともある。(朝倉健人)


