吉岡里帆「豊臣兄弟!」で苦しくなったセリフ 秀長の妻・慶の思い解釈

仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)で、主人公・小一郎(豊臣秀長/仲野)の妻・慶(ちか)を演じる吉岡里帆が、役柄を語る中で劇中「苦しくもなりました」というセリフを明かした。
本作が大河ドラマ初出演となる吉岡。演じる慶は、小一郎の正妻でのちに慈雲院(じうんいん)となる女性。激動の時代を生き抜き、やがて兄嫁の寧々とともに豊臣兄弟を支える存在に。夫の秀長(小一郎)が大和国の統治を任されると、ともに大和郡山城に入り夫の晩年まで連れ添う……という設定。
吉岡にとって本作が大河ドラマ初出演となり、「慶が登場するまでの物語は、いち視聴者として楽しんでいました。それぞれのキャラクターが立っているからこそ、直(白石聖)が亡くなるシーンは本当に切なくて。もちろん結末は知っていたのですが、「どうにかならなかったのかな」と思ってしまうほどでした」といち視聴者として楽しんでいたことを告白。
豊臣秀吉(池松壮亮)・秀長の兄弟については「豊臣兄弟はどちらも魅力的ですが、私は小一郎のような人が好きです」という吉岡。「周りを一生懸命サポートしている小一郎を、しっかりと支えたいと思います。カリスマ性を持つ信長(小栗旬)とは、また違った魅力を持つ人物ですよね。慶自身は支える人を支える存在、いわば「影の影」のような人だと思っています。 その影の、黒くて芯のある濃さを、より際立たせるようなお芝居ができたらと思います」と意気込みを語る。
慶の初登場は3月29日放送・第12回。小一郎は信長(小栗旬)から嫁を取ることを命じられ、安藤守就(田中哲司)の娘である慶と引き合わされた。慶の人物像について、吉岡は「第13回(4月5日放送)で明らかになりましたが、慶の夫は織田軍との戦で討ち死にしています。慶にとって織田は、いわば 仇(かたき)です。愛する夫を亡くした彼女は、弱さは決して見せない、誰とも心を通わせない、というかたくなな思いを抱えています」と分析し、「心は、お前たち織田のものには指一本触れさせぬ」というセリフは、演じる上で特に強く意識した部分ですが、やはり苦しくもなりました」と第13回の収録を振り返る。
今後の慶と小一郎の展開について、「いまの慶は、小一郎のことをまったく信頼していません。ただ、二人はそれぞれ戦で最愛の人を失ったという、同じ痛みを抱えています。そう考えると、この二人は出会うべくして出会ったのではないかと思います。必然的に夫婦となっていく過程を、時間をかけて丁寧に紡いでいきたい。そして(仲野)太賀さんと一緒に、夫婦としての太い絆をしっかりと築き上げていけたらと思います」と思いを語る。
仲野とは公開中の映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』でも作品を共にしているが、「太賀さんは、俳優としてはもちろん、一人の人間としても深いところで向き合ってくださる方だと感じています。この人のためならみこしを担ぎたいと思わせてくれる、主演として本当にすばらしい存在」と本作での座長ぶりを絶賛。「池松(壮亮)さんもまた、心から尊敬している俳優です。今回が初共演ですが、とてもナチュラルで柔らかく、自然とその場をリラックスさせる空気を持ち合わせていて、「大丈夫だよ」と背中を支えてもらっているような感覚になりますね。お二人のお芝居は、実際の仲の良さがそのまま表れているように思います。特に太賀さんは、池松さんとのお芝居がいちばん良い表情をしている気がして。お二人が演じる豊臣兄弟は応援したくなります」と、仲野と池松の息の合った共演に魅せられている様子だ。(石川友里恵)


