綱啓永&島崎信長“W蘇枋”が対面!『ウィンブレ』で屈指の強さを分析

俳優の綱啓永が20日、都内で行われた映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(12月5日公開)最速試写会に声優の島崎信長(※崎=たつさき)と出席。綱は本作で独特のケンカスタイルを身につけたミステリアスな蘇枋隼飛(すおうはやと)役を演じるが、テレビアニメ版で同役の声を務めた島崎から「蘇枋そのものだった。実写の蘇枋がそこにいる。表面的なものだけでなく、中身も取り組まれているなと思いました」と声をかけられると感激しきりで、「大好きです。島崎さんから感想をいただけて幸せ」と笑顔を見せていた。
にいさとるの累計発行部数1000万部を突破する漫画を実写化した本作。不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のある街を訪れた高校生・桜遥(水上恒司)が、「防風鈴(ウィンドブレイカー)」として街を守る生徒たちの仲間になり、敵対するグループ「獅子頭連(シシトウレン)」と対峙する姿を活写する。監督は、『東京喰種 トーキョーグール』『ブルーピリオド』などの萩原健太郎。
アイパッチがトレードマークの蘇枋隼飛は、風鈴高校1年。独特のケンカスタイルを持つ実力者であり、仲間思いな一面も持つ。綱は本作の公開を前に「ドッキドキです。緊張がすごいです。正直、満足していただけるか不安。でもその不安よりも、僕らにしかできないウインドブレイカーを作り上げたという自負があり、それを皆さんに早く見てもらいたい」と心境を述べる。
本作では沖縄で約2か月間ロケが行われ、綱は「ずっと沖縄にいるので防風鈴のメンバーとは仲良くなりました。ホテルも寝るところも一緒。ご飯も行きましたし、だいぶ仲が深まった印象です。当時の空気感でいまだに話せる。相当濃い思い出が作れたと思います」と共演者とのエピソードも紹介し、みなで本作のガチャガチャ(フィギュアのカプセルトイ)に挑戦したことも回顧。それぞれが自身が演じたキャラクターのフィギュアを狙うなか、「JUNONはなかなか杉下(京太郎)が出なくて数千円かけてました」と明かして会場を笑わせる。
島崎は綱の実写版蘇枋を見た印象を聞かれると、「強すぎて……。(一緒に見た人が)みんな笑ってました。蘇枋が1動いたら相手は9くらい動いている。アニメの蘇枋も強いけど実写も強い」とにっこり。綱も「戦った後、みんな傷メイクしているのに、蘇枋だけ綺麗な顔のまま……。僕だけメイク時間が短かった」と照れ笑いで戦闘シーンを振り返る。綱は島崎から「綱さんももう(ただの蘇枋ファンではなく蘇枋)本人ですよ」と認められ、「(ということは島崎さんは)兄貴ですかね」と照れくさそうに話す。
綱は「自分の好きなキャラだからこそ難しかったです。自分でも納得しないといけない。立ち姿や、戦っている時の表情とか。飄々とした部分、(木戸大聖演じる)楡くん(楡井秋彦)への思いが表情に出ないといけない。練習の時から役を作っていきました。先輩方(島崎)の演技を確認しながらやっていました」としみじみ。あらためて蘇枋の魅力を「謎が多いところ」と述べ、「不思議な部分が多く強い。そしてたまにキレる。明らかに人気出そうなところを詰め込んだキャラ。ケンカのスタイルもかっこいいし……」と述べ、島崎も「わかる」と共感していた。(取材・文:名鹿祥史)


