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バカリズム、朝ドラの脚本家に!「こんなチャンスない」締切厳守で挑む

「巡るスワン」の脚本家・バカリズムと主演・森田望智
「巡るスワン」の脚本家・バカリズムと主演・森田望智

 バカリズムが朝ドラの脚本を担当することが決定し、21日にNHK放送センターで行われた2027年度前期連続テレビ小説「巡るスワン」(読み:まわるすわん)の制作・主演発表会見に出席。オファーを受けたときの心境や、執筆にあたっての意気込みを語った。この日は、主演の森田望智桑野智宏制作統括も出席した。

【画像】超キュート!スワンのような白い衣装で現れた森田望智

 バカリズムの完全オリジナル脚本による本作は、現代の長野県を舞台に、生活安全課に配属され、どこにでもある日常を過ごす女性警察官が“何も起こらない日常を守る”という道を見つけるまでのヒューマンコメディー。タイトルは、諏訪市の風景の一部となっている諏訪湖の白鳥形の遊覧船、警察官のことを“お巡りさん”ということから付けられた。

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 オファーは昨春。最初は芸人として活動しながら、長期間にわたる脚本制作はスケジュール的に厳しいのでは? と、事務所も危惧したという。しかし、バカリズムは「なかなかこんなチャンスないですし、僕にオファーが来ること、芸人が朝ドラの脚本を書くという現象が面白いと思い、せっかくだからやらせていただきたいなと思いました」と快諾。そして、「ファンタジーやいろんな設定を何十個も出しました。でも、(全)10話とかだったらそれなりに突飛な発想や、ファンタジーな設定でやれるんですけど、半年持たせることがしっくり来なくて……。半年は僕も初めての経験なので、なんやかんやいろいろあって、最終的に日常を描こうと着地しました」と本作に決定した経緯を説明する。

 “警察モノ”でよく扱われる刑事課ではなく、生活安全課を選んだ理由は「警察署の中で唯一、事件を未然に防ぐ部署で、ドラマになるような事件が起こらないことが成果なので、なかなかドラマにされたことがないことに魅力を感じた」から。自身が作る作品に「社会に対しての強烈なメッセージ」を込めるタイプではないというバカリズムは、「毎朝ちょっと笑って一日を始められるような作品になればいいかな」と期待した。

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 年末年始はしっかり休みを取り、体調を万全に整え、執筆は年明けから始める予定。何よりも気をつけたいことは「締め切り厳守」。バカリズムは「演者側として、本が届かないことによって、だいぶ困らされることがありましたし、そういう現場では脚本書いてる人ってすごい悪口を言われるんですよ。それを目の当たりにしているので、こんなことを言われるんだったら絶対締め切りは守ろうと思いました。現場全体に迷惑がかかってクオリティーも下がってしまうので、そこは絶対に守ろうと思いました」と意気込んだ。

 桑野制作統括は「毎日笑って明るくなれるドラマがいいなと思い、どなたに書いてもらうのが一番いいのかと思ったときに、自然とバカリズムさんが浮かびました。バカリズムさんの作風は、タイムリープや宇宙人とかSF的なところにに目が行きがちですけど、その中にある日常を面白く描いていて、ああいうタッチが目指す方向と朝ドラという枠とマッチングがいいと思いました」と起用理由を語った。(錦怜那)

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