Netflix「ストレンジャー・シングス」キャストが中野ブロードウェイ訪問 村上隆との対面に感激

Netflixの人気ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の完結編となるシーズン5を手掛けた、兄弟監督のマット・ダファーとロス・ダファーが21日、東京・中野ブロードウェイの「純喫茶ジンガロ」を、本作に出演するフィン・ヴォルフハルト(マイク役)、ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン役)、ケイレブ・マクロクリン(ルーカス役)、ノア・シュナップ(ウィル役)と共に訪れ、アーティストの村上隆と対面。最新作について「シリーズ最高傑作になるような気がします」と絶賛されて感激の表情を浮かべた。
【画像】ゲーム筐体を囲む「ストレンジャー・シングス」キャストも
「ストレンジャー・シングス」は、謎の怪物がうごめく“裏側の世界”とつながった、1980年代アメリカの町ホーキンスを舞台に、運命的に出会った少年少女たちとその家族や仲間が力を合わせて脅威に立ち向かうミステリーアドベンチャー。両監督とフィンらキャスト4名は午前中、増上寺で“東京アドベンチャー・ツアー”に出発し、バスに乗って中野に移動。村上のアートや昭和のインテリアを楽しめるジンガロで村上と対面した。
村上は「このお店は特に日本の1970年代後半くらいの喫茶店でのゲームカルチャーにフォーカスして作ったんです。(スティーヴン・)スピルバーグや(ジョージ・)ルーカスが台頭してくる前夜の雰囲気があります。80年代、私はアメリカの映画が好きでゾンビやジョー・ダンテの作品をよく観ていたんです」と来日メンバーに声をかけ、新シリーズについて「最初の3話まで観たのですが、今までのものより、さらにもう一歩進めた物語の設定で、シーズン4よりわかりやすくなっていて引き込まれました」と本作を絶賛。「シリーズ最高の傑作になるような気がします」と来日した関係者にエールを送る。
マットは「『ストレンジャー・シングス』を村上さんが観てくれていることは村上さんのファンとして嬉しい」と感慨深げで「ロサンゼルスには、そこらかしこに村上さんのアートがあるんです。村上さんが今までの中でもベストシーズンだとおっしゃったのでドキドキしています。今回はアクションが見どころ。キャストが今までにないほど素晴らしいパフォーマンスを見せてくれていて、僕もラストエピソードを観ると毎回泣いてしまうんです」と本作の見どころを紹介する。
ロスも「大変尊敬する村上さんに気に入っていただき嬉しい」と述べ「今までできなかったことが、今シーズンでできている。超常現象的なものも盛り込めている。駆け足のペースを落とさずに一気に最後まで行くことができた。各キャラクターの原点に戻っていく感じもいいと思います」と最新作の魅力を話す。
また、キャスト陣も感激の表情で、フィンは「すごいところ。コンソールのテーブルのデザインがかっこいい。80年代を感じます。来日したら毎回ここに来たい」と話すなど、ジンガロの雰囲気に興味津々。「『AKIRA』やジブリ作品も大好き。YMOやコーネリアスも。日本からたくさんインスピレーションを受けました」と日本のポップカルチャーへの愛も語る。
さらにフィンは、監督と同じように「今回のシーズン5は、スケールの面で今まで最大の作品となっていると思います」と最新作をアピール。「アクションが特にアニメっぽい仕上がりになっていて面白いです」と話すと、ゲイテンも「今シーズンは新しく入る子供たちが素晴らしいです。楽しかったです。4話目が特にすごいことになっていて、テレビ番組史上これほどの出来はなかなかないんじゃないかと自分でも思うほどでした」と本作の仕上がりに胸を張った。
ケイレブも「アクション満載、キャラクターの発展の仕方がアニメっぽいと僕も感じました」と続き、ノアも「何年も前に行われたことが結びつく。ご覧になると響くポイントがたくさんあると思います」と話し、その後は全員で喫茶店のテーブルについたゲームを囲み、実際にプレイするなど、劇中の子供たちのような表情で、日本のゲーム文化に夢中になっていた。(取材・文:名鹿祥史)
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」VOL 1(第1~4話):11月27日(木)、VOL 2(第5~7話):12月26日(金)、フィナーレ(第8話): 1月1日(木)より世界独占配信


