水上恒司“令和ならではのヤンキー映画”に全力「ようやく観てもらえる」実写ウィンブレ完成に感慨
俳優の水上恒司が26日、都内で行われた映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』（12月5日全国公開）の完成披露試写会に出席し、本作への思いとアクション撮影の裏話を明かした。この日は、共演者の木戸大聖、八木莉可子、綱啓永、中沢元紀、山下幸輝、濱尾ノリタカ、上杉柊平、萩原健太郎監督も登壇した。
にいさとるの人気漫画を実写映画化した本作は、不良の巣窟と恐れられる、風鈴高校のてっぺんをとるため街にやってきた高校生・桜遥（水上恒司）が、街を守るために戦う不良集団「防風鈴」の仲間になり、彼らを倒そうとする「獅子頭連」と激突する姿を描くアクション。
イベント冒頭には、登壇者全員が会場の階段に敷かれた、作品のイメージに合わせたグリーンカーペットを歩き、集まったファンから黄色い声援が。水上は「レッドカーペットならぬグリーンカーペット。CGを作りやすそうですね」とユーモアを交えてあいさつしつつ、「（観客に観てもらうことになり）緊張もワクワクもドキドキもあります。キャスト、スタッフと一丸となって、令和ならではのヤンキー映画を、観るに値する映画にするため頑張ってきたんです。それをようやく観てもらえるのが嬉しい」と話す。
八木も「やっと観ていただける。原作の大ファンになってアニメも見させてもらったんです。映画版がこの作品の新たな良さを引き出せたら嬉しい」と笑顔。木戸も「この瞬間が一番嬉しい。時間をかけて撮影し、スタッフさんが編集してくれ、上映できるところまで来た。皆さんの前でそれをお披露目できる瞬間は特別」と目を輝かせて作品の完成を喜んだ。
撮影を振り返った濱尾は「アクション練習の時から水上くんがサポートしてくれて、当てるつもりで来ていいというから頑張っていたら、水上さんの方から当ててきてびっくりした」と明かして会場を笑わせる。これに水上は「先に当てた方が、やりやすいと思ってもらえると思って……」と苦笑い。
また、上杉は若手キャストのなか一人だけ30代ということで、年齢を気にしていたと告白。水上と仲が良かったというが、水上はすかさず上杉に横槍を入れ、「（年齢が）めちゃくちゃ気になりました。上杉さんと違う作品でご一緒したことがあるんですけど、（殺陣の時なかなか）手を覚えない人で、梅宮役が本当にできるのかなって心配でした」とジョークを飛ばし登壇者を笑わせた。
綱も感慨深げに「今回、アクションが一つの魅力になっている。ただの殺陣にならないよう、一つ一つ、拳に感情、気持ちを乗せて頑張りました」とコメント。中沢も「（自分が演じる）柊は武闘派。一発一発を重く感じられるように演じました」とアクション撮影時の工夫を紹介していた。（取材・文：名鹿祥史）
