広瀬アリス、大荒れ舞台あいさつでプロデューサー絶賛 福田組の猛者を見事まとめる才能発揮

女優の広瀬アリスが19日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『新解釈・幕末伝』の初日舞台あいさつに、ダブル主演を務めるムロツヨシ&佐藤二朗をはじめ、山田孝之、福田雄一監督と共に出席。広瀬は、大暴れする福田組の猛者たちを取りまとめ、プロデューサーから大絶賛されたという。
本作は、『新解釈・三國志』シリーズなどの福田雄一が監督を務め、坂本龍馬をムロ、西郷隆盛を佐藤が演じる歴史コメディー。江戸時代末期、土佐の坂本龍馬(ムロ)と薩摩の西郷隆盛(佐藤)が日本の未来を変えるために立ち上がり、260年続いた江戸幕府の終えんと新しい日本の夜明けが訪れようとしていた……。
福田組の風神雷神と呼ばれるムロと佐藤が、17年をかけてダブル主演を果たした本作。広瀬は花束を持って初日を祝いに登場すると、ムロや佐藤は、福田組初参戦となる広瀬に対して「ずっと福田組を支えていたような存在。初めてとは思えない」と大絶賛。
広瀬はやや自嘲気味に「でも薩長同盟のシーンよりも出ていませんから」とつぶやくも「インパクトは残せたのかもしれません。でもとにかく台本がすごかった。こんなにビックリマークがあるんだって。あとは小さい“っ”がすごく多くてそのまま現場で、しっかりお芝居で表現したいと思っていたんです」と自身のプランが受け入れられたことに安堵の表情を見せる。
広瀬の全身タイツ姿など公開前から大きな話題になっていたが、佐藤は「これまで広瀬アリスとは共演はありましたが、ここまで思い切りやる女優さんだとは思わなかった。本当に稀有な存在。あんなむちゃくちゃできる女優さんはなかなかいない。貴重です」と絶賛すると、ムロも「あそこまで思い切りやってくれるとは。僕たちが想像する以上にやりきってくれました。私も一回笑ってしまい“負けたな”と思った。この映画は広瀬アリスが主演です」と脱帽していた。
そんな広瀬は、けれんみのある演技だけではなく、舞台あいさつでも存在感を発揮。今年の漢字一字を発表するコーナーで、司会者が佐藤の名前を間違え、なぜか福田監督と佐藤が相撲をとり、さらに福田監督が暴走するのをムロが止めるなど、大騒ぎになった舞台あいさつに、毅然と割って入ると自身は「教」という文字を出し「今年は教師役が多かったので“教”にしました」と台本通りの進行になるように手助け。
最後、収拾がつかなくなり福田監督が裏でプロデューサーに怒られたという話になると、「褒められていたのはアリスちゃんのみ」と登壇者は発言。福田組の猛者たちが跋扈(ばっこ)するなか、見事なバランス感覚でその才能を発揮していた。(磯部正和)


