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LiLiCo、ワーナー・ジャパンの劇場配給業務終了に涙…ホイットニー・ヒューストンの名曲を熱唱

ワーナーの思い出を語り、熱唱するLiLiCo
ワーナーの思い出を語り、熱唱するLiLiCo

 映画コメンテーターのLiLiCoが23日、丸の内ピカデリーで開催された「ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル」内のプログラム『ボディガード』上映後に登壇し、本作主演のホイットニー・ヒューストンの曲を生披露した。

【画像】超豪華だった「ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル」上映作品

 1925年に設立され、2025年12月31日をもって日本での劇場配給業務を終了するワーナー ブラザース ジャパン合同会社。ファンへの感謝の思いを込めて、12月15日から同社の集大成となるメモリアルイベント「ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル」を東京・大阪の2会場で開催してきたが、いよいよ本日が最終日となった。

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 この日の『ボディガード』上映後にはLiLiCoが登壇。世界的なヒット曲となったホイットニー・ヒューストンが歌う主題歌「I Will Always Love You」の曲が流れるなか登場すると、片手にトーク用のマイクを、そしてもう一方の手にはエコーのきいた歌唱用のマイクを持ち、「I Will Always Love You」を熱唱。「名曲だから、喋る前に歌っちゃった!」と笑いながらも、伸びのあるパワフルな歌声で会場を魅了した。

 LiLiCoはワーナーとのつながりについて、「ワーナーで働いている皆さんは、最初は仕事の仲間という感じでしたが、次第に大事な友人になりました。わたしも『王様のブランチ』を25年やっていますが、本当に人として、そして映画コメンテーターとしてリスペクトをしてくださったワーナーの皆さんに感謝しています」とコメント。

 そして会場に「今日の『ボディガード』、スクリーンで初めて観たという方は何人ぐらいいますか?」と質問すると多くの観客が挙手。さらに「『ボディガード』自体を初めて観たという方は?」という質問にもチラホラと手が挙がり、「歌は知っているけど、映画は観たことがなかったという人もいますよね」とうれしそうに語るLiLiCoだった。

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 ワーナー作品の取材の思い出については、「クリント・イーストウッド監督は、なぜかわたしのことを気に入ってくださって。LAでの取材時、わたしが部屋を出ていかないと、次のインタビューを始めてくれないんです。だから『君はもういいから』と怒られてしまったこともあった。それと大体インタビューの途中で、1回くしゃみをするんです。その理由は分からないんですけど、可愛いなと思って。インタビューの神様が降りてきたなと思いました」と振り返る。

 取材での思い出話をもう一つ明かしたLiLiCo。「ちょうど『ハリー・ポッター』がスタートした時が、映画コメンテーターになりたてぐらいの時だったので。毎回、ロンドンプレミアに行っていました」と語り、最初は子供だったキャスト陣が成長していく姿を「母のような気持ちで」見守っていたという。

 その中でも忘れられない思い出があった。「ある年のプレミアで140年ぶりの豪雨に見舞われたんです。『ハリー・ポッター』看板は吹き飛ぶし、テレビ局のカメラも故障してしまった。それでもエマ・ワトソンのインタビューを取らないと帰れない。レッドカーペットも2センチぐらいの雨が溜まってしまっていたのに答えてくれた。カメラは壊れたんですけど、他局のカメラを借りてなんとか収録しました」と笑いながら振り返った。

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 『ボディガード』に関しても思い出は尽きないようだ。「わたし、ホームレスだったんです。ちょうど車の中で生活している時に公開されて。でもその前のスウェーデンにいる時からホイットニーが大好きで」と語るや、「Greatest Love of All」「すてきなSomebody」といったホイットニーのヒット曲を立て続けに熱唱。

 その歌声に対する会場内のリアクションを受けて、「皆さん洋楽好きですね。良かった。わたしの周りのスタッフは『(「I Will Always Love You」のサビの)エンダー!』しか知らないと言っていたから。もちろんあの曲もいい曲なんですけど、『I Have Nothing』も素敵ですよね」というや「I Have Nothing」を熱唱。さらに「Run to You」など、サントラに収録された楽曲を次々と披露。「どれもいい曲だし、ミュージカルになるぐらい名曲がたくさんある」というLiLiCoに、会場も深くうなずいていた。

 LiLiCoは、ワーナー・ブラザースのスタッフたちが、自社作品だけでなく、他社の映画を紹介している時でも、彼女の連載を熱心にチェックし、「じゃあこの雑誌に合っているのはこれかな」という形で売り込んでくれた、ということに感謝の思いを述べると、「愛というものは本当にいろいろな形があるんですけれど、皆さんの愛情は本当に素晴らしいなと思ってお付き合いしていました」と述懐。その瞳にはうっすらと涙が浮かぶ。

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 そしてあらためて劇場に大勢集まった観客を見渡し、「平日の昼間なのにこれだけ集まってくださって。ビックリしました。これだけの方がワーナーの作品を愛してたんだなということも分かりますし、愛をいっぱい感じます」とコメント。

 さらに「今はいろいろな形で映画が見られますが、映画は『映画館で見るため』に作られています。フィルムからデジタルになっても、やはりみんなと一緒に笑って、一緒に泣いて、というのが映画の素晴らしいところ。わたしもこれからもどんどん映画を紹介していきます。ありがとうございました!」と会場にメッセージを送った。するとBGMが急きょ、「I Will Always Love You」のサビの部分となり、会場の熱気は最高潮に。鳴り止まない拍手の中、LiLiCoは再び名曲の一節を口ずさみながらステージを後にした。(取材・文:壬生智裕)

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