ゆりやん、斎藤工を初監督作にオファーした理由「復讐の心で……」

お笑いタレントのゆりやんレトリィバァが6日、都内で行われた初監督映画『禍禍女』(2月6日全国公開)の全国行脚出発式に、前田旺志郎、九条ジョー、鈴木福、斎藤工と共に出席。本作で監督デビューを果たすゆりやんは、斎藤の起用理由を“復讐です”と発言し、会場を笑わせた。
『禍禍女』は、ゆりやん監督がテレビ番組で「映画監督に挑戦したい」と語ったことをプロデューサーが見たことから始まったプロジェクト。約1年間にわたり聞き続けたゆりやん監督の「恋バナ」をホラーという形で昇華した復讐劇。今年のカンヌ国際映画祭で監督デビューが発表されて以降、世界22の国際映画祭に出品・ノミネートされ、イタリアの第8回モンスターズ・ファンタスティック映画祭で最優秀作品賞、台湾の第62回台北金馬国際映画祭では、日本人監督史上初のNETPAC賞を受賞するなど、世界中で旋風を巻き起こしている。
日本公開前から快進撃を続ける本作。ゆりやん監督は「ずっと映画が好きだったのですが、まさか映画監督になりたいという夢を叶えていただけるなんて」としみじみ語るも「いままで恋愛で苦しかったこと、悔しかったこと、『なんでわたしがあんな思いをしなければいけなかったんだ』という勝手な恨みを、この映画で復讐してやるという思いで作りました。前田さんをはじめ、今日来ていただいた皆様には、わたしの実体験を投影して、映画のなかで大変な目にあっていただきました。とても満足しています」とニヤリ。
そんな中、斎藤は「一昨年のカンヌで、ゆりやんさんが監督をするという発表の場に僕は同席していたのですが、そのときにオファーをいただいたんです」と明かすと、ゆりやん監督は「斎藤工さんには、以前『極悪女王』など別の作品でご一緒してから、俳優としての背中、映画監督としての背中などを見させていただきました。ぜひ出演していただきたいという思いと同時に、実はわたしは昔、斎藤工さんに少しだけ興味を持っていたことがあったんです」と切り出す。
続けてゆりやん監督は「でも、斎藤さんはわたしに興味を持ってくれなかった。だからこの映画に出ていただき、とにかくひどい目にあっていただこうという復讐の心でオファーをしました」とぶっちゃけ、会場を笑いに包み込んでいた。
ゆりやん監督の熱烈オファーを受けた斎藤は「ポン・ジュノ監督も仰っていましたが、描く世界が個人的であればあるほど、映画としての強みになる。『禍禍女』はまさに、ゆりやん監督の個人的な思いが詰まった作品。それが海を越えて多くの人に届いているというのは素晴らしい」と監督としての資質に触れていた。(磯部正和)


