アカデミー俳優キリアン・マーフィ主演 人権問題を背景にした『決断するとき』3月20日公開決定

映画『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィの次なる挑戦であり、意欲作である『決断するとき』(原題:Small Things Like These)が、3月20日(金)より全国順次公開されることが決定した。あわせて、日本版メインビジュアルと場面写真が公開された。
本作は、クレア・キーガンによる世界的ベストセラー小説「ほんのささやかなこと」を映画化した、実話に基づく物語。第74回ベルリン国際映画祭で、エミリー・ワトソンが助演俳優賞を受賞した。製作には、キリアン・マーフィに加え、マット・デイモンやベン・アフレックが名を連ねている。監督はティム・ミーランツ、脚本はエンダ・ウォルシュが務める。
舞台は1985年、アイルランドの小さな町。炭鉱商人として生計を立て、家族と慎ましく暮らすビル・ファーロング(キリアン・マーフィ)は、クリスマスが近づくある日、仕事で訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃する。そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願され、若い女性たちが行き場もなく苦しんでいる現実と向き合うことになった彼は、見て見ぬふりをすることが賢明だと理解しながらも良心の呵責に悩み、ある決断を下す。
アイルランドに実在した“マグダレン洗濯所”の人権問題を背景に描かれる本作は、社会が長く黙認してきた現実を前に、「知ってしまった個人はどう振る舞うのか」を静かに問いかける人間ドラマ。キリアン・マーフィは『オッペンハイマー』とは一転して言葉を抑え、沈黙と内面の葛藤を徹底的に演じ切る。
公開されたメインビジュアルは、本国版のデザインを踏襲し、キリアン・マーフィ演じる主人公ビル・ファーロングの顔を大きく捉えたもの。遠くを見つめ、硬い表情を浮かべるその眼差しからは、葛藤が滲み出ている。中央には「助けるべきか、見過ごすべきか。」というコピーを配置し、静かな強さを湛えたポスターになっている。場面写真は、主人公ビルを中心に、アイリーン・ウォルシュ演じるビルの妻、エミリー・ワトソン演じるシスター・メアリー、さらにクレア・ダン演じる、修道院からの脱出を試みる収容者など、物語を象徴する主要人物たちの姿に加え、本編にたびたび登場し、物語の根幹となるビルの幼少期の姿も収められている。
映画『決断するとき』は3月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開


