ADVERTISEMENT

「ばけばけ」遊女なみの身請け「地獄に落とす物語にしたくない」制作統括が込めた希望

さとうほなみ演じる遊女なみ
さとうほなみ演じる遊女なみ - (C) NHK

 22日放送の連続テレビ小説「ばけばけ」」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)第16週・第79回では、ヒロイン・トキ(高石あかり※高=はしごだか)と仲が良い、天国遊郭の遊女・なみ(さとうほなみ)に舞い込んできた身請け話にスポットが当てられた。制作統括の橋爪國臣が、「希望のようなものを見せてあげたい」というなみの身請け話に込めた思いを語った。

【画像】「ばけばけ」で共演中!さとうほなみの夫・柄本時生

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。さとう演じるなみは、農家の八人兄弟の長女として生まれ、借金を背負った家族を養うために遊女となって生きてきた女性。境遇に沈まない、明るい性格の持ち主だ。

ADVERTISEMENT

 前日に放送された第78回では、なみに身請けの話が持ちかけられるも「天にものぼる気持ちではございますが、怖いのでございます」と一旦保留にし、「数日間考える時間がほしい」と返事を先延ばしにした。第79回では、改めて身請け相手の福間(ヒロウエノ)に「若い子がほかにもおるのになぜわたしを」と問いかける。

 福間の返答は「あんたは悲しい。ここにいる誰よりも」だった。「お情けってこと?」となみが聞き返すと、福間は「本当は惚れちょるのだ。おなみに惚れとる。だから一緒になりたい。それだけだ」と胸の内を打ち明け、なみに正面から求愛する。橋爪は、当該シーンについて「あのセリフはどこまで核心をついているか、私もわかりません」と前置きしながら、「最初の返答は格好つけたセリフだけど、実はおなみさんにはあまり響いていない。でも本心を伝えていて、何もなければあんなことは言わない。なみさんの悲しさも何もかも受け止めてくれる男なんだと、あのセリフで福間の人間性がわかります」と持論を述べる。

(C) NHK

 なみの身請け話への疑念、葛藤の背景には「女郎として生きて、身請けをされ、その先に地獄が待っていたという人も当時たくさんいたそうです」と当時の身請けのリスクが考慮されてのことだったとも述べ、なみ自身も遊女としてしか生活をしたことがなく、その先の人生に想像力を働かせることができない葛藤があったことが、映像でも映し出されている。

ADVERTISEMENT

 橋爪は「だからといって、なみを地獄に落とす物語にしたくなかった。なみのその先にも寄り添う話があれば、そういう展開もあったかもしれませんが、この作品はトキの物語。なみの地獄の話までは描けない。中途半端にならないよう、彼女の希望のようなものを見せてあげたいと思った」と身請け話をポジティブに描くことに賛成だったという。

 福間については「あまり嫌なキャラクターにしたくはなかった。この人はきっと、いろいろなこと含めて不器用だが、なみの悲しみを包み込む優しさ、包容力を持った人に見えてほしいと、キャスティングも考慮し、見るからにいい人オーラが出ているヒロさんにお願いしました。なみも、最後は幸せになってほしいと思ったんです」と振り返った。

 さらに、ヒロについても「英語が堪能な方なので、いつもヒロさんに役をお願いする時は、外国人の通訳や日系人など、英語を流暢に話せる役で起用することが多いです。さらに、芝居もお上手で、今回ようやく、ヒロさんを英語を話さない役でキャスティングできました。(英語力以外で)ヒロさんの良さを見せることができたと思います」と福間役での起用に手応えを感じている様子だった。(取材・文:名鹿祥史)

NHKオンデマンド | U-NEXT

※このリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT