BE:FIRST:SHUNTO、MANATO、RYUHEIインタビュー【後編】 初のワールドツアーで試練乗り越える

ダンス&ボーカルグループ、BE:FIRSTのドキュメンタリー映画第3弾『BE:the ONE -START BEYOND DREAMS-』が公開中だ。2025年4月から7月にかけて行われた初のワールドツアー「-Who is BE:FIRST?-」を31日間にわたって取材した本作の裏側を、SHUNTO、MANATO、RYUHEIの3人が回想。インタビュー後編では、デビュー時からの念願だったというLAでのダンスレッスンで受けた刺激、旧メンバー・RYOKIのヨーロッパ公演キャンセル・活動休止という大きな試練に見舞われた葛藤を振り返った。(取材・文:編集部 石井百合子)
【動画】SHUNTO、MANATO、RYUHEIが波乱のワールドツアー語る
「刺激ありまくり」な念願のLAダンスレッスン
Q:インタビュー前編でMANATOさんがLAではダンスレッスンも受けたと話されていましたが、どんな体験になりましたか。
RYUHEI:LAのダンスレッスンは楽しかったよね。デビューしてからずっと行きたいと言っていたので。実際、刺激ありまくりでした。結構考え方も変わったかもしれない。表現をもう少し頑張ってみようかなって。ダンスをやっている人でもLAでダンス修業してくると顔つきが変わって帰ってきたりとか、格段にダンスがうまくなっていたりすることがよくあるんですけど、それは実感できた気がする。日本では絶対見ないような踊りとかもするので、それを見てめっちゃ“くらい”ました。
Q:LAのダンスレッスン、日本でのやり方とどこがそんなに違うのでしょうか。
MANATO:ちょうどここにいるメンバーと一緒に受けたんですけど、最初10分間ぐらいフリースタイルと言って、2、3曲音楽を先生が流すんですけど、その間相手を見つめながらずっと踊るみたいな時間があったり。コレオ(コレオグラフィー=振付)もあって、先生が“このコレオを踊ってみて何を感じる? 何を大切にしたい?”とか、一人ずつ聞いていくんです。それぞれに対するフィードバックもあって。一回踊ってみて、何を思っているのかとか感情を発信して、そこからどうダンスをクリエイトしていくのかを考えてくださる先生だったので、なかなか最近できていない体験だったし、またみんなでレッスンを受けに行きたいです。
SHUNTO:本当にダンスって言語を超えるし、音を表現するものとして面白い音の取り方の一つとして周りのことを見るので、すごくいい刺激になりました。
RYOKIのヨーロッパ公演キャンセル、活動休止に葛藤
Q:途中、RYOKIさんがヨーロッパ公演キャンセル、そして活動休止となりました。今振り返って、どんなことを感じていましたか。
RYUHEI:BE:FIRSTっていう存在は7人が一つになってこそではあるんですけど、それをBE:FIRSTって呼べるのか。俺らが大切にしてきたBE:FIRSTっていう名前と存在の形を崩すわけにはいかないので、社長(SKY-HI)が託してくれた想いも含めて守ったり、自分達でもっとレベルアップさせていかなければならないわけですから。そういったことを考える機会が多かったなと思います。
MANATO:ワールドツアーで僕らを初めて見る方もいたし、僕らのパフォーマンスを見ること自体をずっと心待ちにしてくれていた人がいたなかで彼のこともあったし、彼の体調のこともあって6人で見せるとなった時に、細かい問題は置いておいて、僕らがその時見せられる100パーセントをぶつけるのが自分たちの正義だし、来てくれた人たちへの、応援してくれた人たちへの恩返しだと。そこでちゃんとパフォーマンスのクオリティーを上げるという面で、ポジションだったり歌割りのことだったりとか、その時にできることのベストをやって、自分たちの言語でちゃんと口で説明して……っていうのが、その時できる最大限だったと思うんです。その姿を応援してくれる人もいるだろうし、お客さんも僕らと同じ感情、気持ちだったと思うんですけど、初めは彼がいつ戻るのかわからない状況下で、彼が戻るまでこのワールドツアーをしっかりバトンをつないで、このツアーが終わった時に意味があるものだったと思えるような、数年後に見返した時に、何かすごいターニングポイントだと感じられるようなツアーにしたかったっていうのはメンバーそれぞれが感じていたと思います。いろいろな問題、タイミングはあれど、個人的にはアーティストとしても、一人の人間としても、大きな経験をさせていただいたと思っています。
SHUNTO:まずは7人でワールドツアーをやると決めた上で、世界のお客さんに会える機会が4年にして初めてでなかなか行ける機会もない中で、しっかりと7人でのライブを見せられなかったことに対しては、すごく申し訳ない気持ちがありました。それでもBE:FIRSTの音楽、ライブを見にきてくれた人には、時間とお金をかけて来てくれているので、そのことに責任感を持ちながら6人でできる最高のステージを届けたいという気持ちでいました。
BE:FIRSTはどこに向かうのか
Q:ドキュメンタリー映画第4弾を期待するBESTY(ファンネーム)も多いと思いますが、今後新たにチャレンジしてみたいことはありますか? 5月には初のスタジアム公演が控えていますね。
RYUHEI:ツアーでどこに行くかというのもありますけど、それよりも先にこれからどういう音楽を作るかによって方針が決まってくるのかなと思います。ヨーロッパに行ってUKの音楽文化、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)とかもやってみたいと思いましたし、もっとこういう伸ばし方をしたいというジャンルが増えた。正直、僕らも今後どこに向かって行くのかを計画している真っ最中なんですけど、日本のBESTYのおかげでワールドツアーに行けたというのもあるし、日本の大きな場所でライブしたいという気持ちも大きいです。
MANATO:またカメラで密着していただける機会があるなら、ライブも面白いと思うんですけど、曲作りの工程を題材にするのはどうかなと。「Mainstream」のプロモーション時にはそうした試みがありましたが、“なんでそういう曲を作りたいんだっけ?”みたいな、ホワイトボードに書きながら話し合うところからずっと撮って、何かストーリーを組んでいけたら。その曲を初披露するまでとか。ゴールを決めて密着するやり方もあるのかなと思います。
SHUNTO:やりたいことは、コーチェラ(Coachella Valley Music and Arts Festival※アメリカ合衆国カリフォルニア州南部の砂漠地帯「コーチェラ・バレー」で行われる世界屈指の音楽フェス)の出演です。それもメインステージで! と言っておきます。それぐらいの規模の方が盛り上がるんじゃないかなって(笑)。
最近観た映画はコレ!
Q:最後に、映画メディアなので映画の話題を。皆さんが観て元気になる映画、お気に入りの映画を教えてください。
RYUHEI:最近『爆弾』を観ました。むちゃくちゃ面白かったです。
Q:劇場で……!?
RYUHEI:はい、劇場で観ました。(永井聡)監督がリアルな人間の表現が上手い方だったので“おわぁ”って。リアルな爆弾の怖さみたいなものも感じて超楽しかったです。佐藤二朗さん最高でした。
MANATO:『近畿地方のある場所について』。僕も劇場で観ました。ミステリー系とか好きで、この作品もミステリー系だと勝手に思っていたら、めっちゃホラーで。間違えました(笑)。でもめっちゃ面白くて、ずっとドキドキさせられた。展開が……ホラーっていつ“来る”かわからないじゃないですか。普段あまりホラーを観ないので、ちゃんとドキドキして久々に怖い体験をしました。
SHUNTO:『チェンソーマン レゼ篇』は観ましたけど、思い出深いのはメンバーと観に行った『グランメゾン・パリ』。メンバー3人で行ってみんな一時期ずっとこれ(木村拓哉の三つ星ポーズ)をやっていた(笑)。多分元気になれると思います。なぜかメンバーとドラマを同じタイミングで見始めて……。
MANATO:メンバーのうち3、4人が見ていて、見ている人にしかわからないボケをするから僕もわかりたくなっちゃって見たらめっちゃハマって。その連鎖が始まって……みたいな流行り方でした(笑)。
メンバーの全員がメインボーカルを務められる歌唱力を誇り、いかなる激しい振りでもハンドマイクスタイルを貫くことで業界内でも高い評価を受けるBE:FIRST。約3か月にわたるワールドツアーを取材したドキュメンタリー映画『BE:the ONE -START BEYOND DREAMS-』から見えてくるのは、試練を前に結束を強める揺るぎない絆や、ファンの期待に応えようとする誠実でポジティブな姿勢、そして音楽への飽くなき探求心と愛。昨年末には紅白歌合戦に初めて6人でステージに上がり、今年5月には初のスタジアム公演「BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the “BE:ST”」が控える。ワールドツアーで大いに受けた刺激が今後のエネルギーになることは間違いなく、これからの進化と成長が楽しみでならない。


