「ばけばけ」新たな女中クマ、スタッフ間で大人気 新鋭・夏目透羽の起用秘話

高石あかり(高=はしごだか)主演の連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)が、15日放送の第20週・第96回より熊本編に突入。ヒロイン・松野トキ(高石)と夫・ヘブン(トミー・バストウ)の新居で二人を支える新キャラクターとして、女中のクマが登場した。制作統括の橋爪國臣が、新たな女中・クマを演じる夏目透羽の魅力や起用理由、松野家におけるクマの立ち位置について語った。
連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
第20週から登場するクマは、ちょっと張り切り過ぎてしまう愛嬌たっぷりの若い女中で、早くも熊本編の人気キャラクターになる予感がする。橋爪はクマについて「熊本出身で、家族とは疎遠になった身寄りのない子。他の場所で女中として一生懸命働いていたけど、クビになり、ヘブンに拾われて松野家の女中になった設定です」と紹介。「私が思うに、ヘブンは一般的な女中よりも、クマを高い給料で雇っているんだと思います。それでクマも、あんなに一生懸命になっているんだと思います」とキャラクター設定について自身の見解も述べる。
クマのモデルについては、「特定の人を参考にしたわけではない」とのこと。クマという名の由来に関しても「ふじき(みつ彦/脚本)さんが書いて来てくださったんです。なぜそうなったかわかりませんが、おそらく、熊本のクマということだと思います」と紹介した。すでにスタッフの間でも人気のキャラクターになっているといい、「スタッフ同士で好きなキャラクターを言い合ったら、クマはすごく人気がありました。一番、二番人気になる勢いです」と胸を張る。
演じる夏目についても、橋爪は「最初はヒロインオーディションを受けてくれたんです。ヒロインでは選ばれませんでしたが、すごく魅力的な人だったので、どこかでキャスティングしたいと思っていました」と起用理由を振り返る。「ヒロインオーディションの参加者からクマにあいそうな方に声をかけて、クマの台本でもう一度オーディションをしたのですが、そこに夏目さんも来てもらいました。ほとんど演技の経験がない俳優さんだけど、お芝居のセンスがよく、才能を感じる人です。明るさもあるし、クマというキャラクターが好かれる人になってほしいという願いから、初々しさを持つ彼女を選びました」と起用の経緯を明かした。
夏目の役者としての魅力は、どんなところにあるのか。「お芝居がちゃんと上手い。それは、クマ役を選ぶ上で大前提としてありました。それに加えて、クマには初々しさ、無垢さがほしかったんです。無垢で損得勘定がなく、純真なお芝居ができる人がいい。そこで夏目さんに決めました」
松野家に加わった夏目は、はじめは緊張していたそうで、橋爪は「ガチガチになっていたので、彼女に緊張をほぐすような話をしました。こんな芝居をしなきゃというより、体当たりでそこに生きている感じでやってくれたらいいよと伝えました」と振り返る。「一年間同じメンバーで撮影してきた家族に、途中から入るのは大変だったと思います。でも、夏目さんはオーディションで見せてくれた力をちゃんと発揮してくれました。結果、みんなに好かれるキャラクターになったと思います」と夏目の頑張りを讃えた。
また撮影現場では、池脇千鶴(トキの母・松野フミ役)が彼女の緊張をほぐすのに一役買ったという。橋爪は「池脇さんがよく彼女の話し相手になってくれて、今では松野家のメンバーとスタジオの外で仲良く一緒に食事に行ったりしているみたいです。夏目さんは人懐っこいし、よくお話しもされる、愛される人です。スタッフにもファンが多いです。登場して早速、司之介(岡部たかし)とやり合ってみたり、活きのいい演技もできる。夏目さん自身、デビューしてまだ1年たっていないのにすごいなと思って見ています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)


