「風、薫る」佐野晶哉、初登場回の舞台裏 撮影前からフランス語の勉強「時間をかけて練習できた」

見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、主人公・りん(見上)の良き相談相手になっていく島田健次郎(しまだ・けんじろう)を演じる佐野晶哉(Aぇ! group)が合同取材会に出席し、劇中でさまざまな国の言語を話す本作の撮影について、ここまでの経過を振り返った。
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連続テレビ小説第114作となる「風、薫る」は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治期に、考え方もやり方も違う二人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描いたバディドラマ。看護婦養成所を卒業したりん(見上)と直美(上坂)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり、成長していく姿を描く。
佐野は演じる島田について「昨日初めて衣装を着た状態の写真が上がってきたのですが、キャラクター紹介の欄に『謎の男』とあり、改めて魅力的な役柄だと思いました」と感想を述べる。「毎朝15分ずつの物語の中で、何を目指していて、物語にどう絡んでいくのかが全く見えず、謎のまま話が進んでいく。それがすごくいいなと思うんです」とドラマの展開に期待を寄せる。
台本を読んだ佐野は、島田と自分の共通点にも気付いたそうで「すごくとっつきやすそうで、とっつきにくいキャラクター」と分析する。推しポイントは「不器用なところ」だと述べ、「演じながら、心が魅力だと思います。不器用で思ったことをズバッと言う。でも、一歩踏み込めない部分が多かったり、外に目を向けていろいろな言語に関心を持っていたり……。りんとどう関係が発展していくのかにも注目してほしいです」とアピールした。
台本は第15週分まで読んだという佐野は、「人間関係で人生ってこんなに変わるんだと思いました。僕も素敵な人に支えてもらいながら役者活動やアイドル活動をしています。素敵な出会い、環境に身を置くことが幸せなことだと改めて思わせてくれるドラマです」と話す。特にりんとのシーンについては「独特の空気感がある」と述べ、「歪な感じなんです。いい意味で気持ちの悪い間がある。お互い意識しているけど、していない感じ。芝居でそうしようとはしていませんが、自然とそういう空気感が生まれるのがいいなって思います。主人公の相談相手になる人物で、台本を読んでいても、いろんな相談相手がいますが、りんが一番素をさらけ出せる相手が島田です。見上さんにそういう顔をさせるのが僕の仕事だと思います」と熱く語った。
役づくりにも力が入っており、「下駄履くのに慣れていなかったので、自分で下駄を買って、夏場は下駄を履いて生活していました。髪の毛とかビジュアル面は整えやすかったですし、これだけ突き詰めて深い役づくりをできる機会はあまりないので、力が入ります」と充実感をにじませる。
外国語に造詣が深い島田は、劇中でさまざまな言語を披露する。その一つであるフランス語について、佐野は「本読みとか、顔合わせの日にフランス語のレッスンがあり、時間をかけて練習できたので、思っていたよりやりやすかったです」と手応えを感じている様子。「島田として初めて演じたのがフランス語のシーンだったんです。日本語より緊張しませんでした。フランス語は頭に入っていたので、すごくカッコつけながら『こんだけ喋れんねんぞ』って演じていました(笑)。インパクトのある登場シーンで嬉しかったです」と初登場回を振り返る。
また、見上との共演についても「看護学校の撮影は意外と静かで、仲良く撮影させてもらっている感じでした。見上さんとは共通の友達がいて、僕の親友と見上さんが同級生だったりしたんです。最初はその話ばかりしていました」と裏話を明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)


