高橋文哉、実写『SAKAMOTO DAYS』で宙を舞う!猛特訓で見せた進化 アクション監督が絶賛

「週刊少年ジャンプ」連載の大ヒット漫画を実写化した映画『SAKAMOTO DAYS』(全国公開中)。元最強の殺し屋・坂本太郎役で主演する目黒蓮のバディを務めるのが、朝倉シン役の高橋文哉だ。本格アクション初挑戦だった高橋は、いかにして“エスパーの殺し屋”という難役に命を吹き込んだのか、その舞台裏をアクション監督の田渕景也氏が語った。(ネタバレ注意。以下、一部映画の内容に触れています)
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『SAKAMOTO DAYS』は、愛する妻のために殺し屋を引退し、幸せな家庭を築いてふくよかになった「坂本商店」の店主・坂本太郎(目黒)が、突如として高額の懸賞金をかけられ、平穏な日常と家族を守るために戦うソリッドアクションストーリー。シンは殺し屋時代の坂本の部下で、組織の命令で坂本を暗殺しようとするが、坂本ファミリーの温かさに触れ、家族を守るために坂本商店のメンバーとなる。
特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」で主演を務めた高橋だが、本格アクションは初挑戦。田渕氏は「たとえ経験があっても、撮影が終わると、皆さんどうしてもやり方は忘れていきます。でも、それが俳優というお仕事だと思うんです。すぐ次の仕事に集中するわけですから、終わったらリセットする。映画を撮っている時だけ“魔法がかかる”というか。そういうものだと思います」と語る。
高橋は数か月にわたってトレーニングを実践。殺し屋の動きを、ほぼゼロから積み上げていき“魔法”をかけられた。その成果を実感できるアクションが、冒頭の雑居ビル内で繰り広げられるアクションシーンだ。シンのアクションは、“エスパー”という設定からより複雑なものになった。
田渕氏は「実際に(格闘で)敵と戦うときは、相手の反応に合わせて戦う見せ方しかないんです。人間って絶対に反射的に避ける動きの方が速いんですよ。すごく速い相手に“心を読んでから避ける”ってやっていたら絶対に負けるので(笑)。だからシンの戦いでは、ビル内で敵がどんなコースを通って、どこを探しているのかを読んで待ち伏せするような、上下を駆使したバトルを設計していきました」と明かす。
映画の冒頭、坂本のために組織を裏切ったシンが、ビルの階段や外壁を移動しながら追っ手を翻弄するシーンは、香港映画を彷彿とさせるアクロバティックな仕上がりだ。複雑なカメラワークが要求されるなか、高橋も自らの足で現場を駆け抜けた。「ものすごいスピードで廊下をかけて、カメラが別の位置を向いている間に隠れて、別の場所から上がってくるような複雑なワンカットのアクションも自分で挑んでくれましたね。僕らのハンドサインを見ながらね。あのシーンは撮影の後半でアクションチームとの信頼関係もできていたので、本当に頑張っていましたね」
アクションチームの信頼を得た高橋は、田渕氏が本作で最もやりたかったという、ジェットコースターで展開するアクションにも挑戦した。
「ジェットコースターの台を作って、落ちていくシーンは、装着した全方向に回すことができる“ツイストリングハーネス”という器具を使って撮っています。文哉くんには空中で止まった状態で回る動きをしてもらって、カメラワークで落ちていっているように見せているんです。このハーネスは腰回りの器具やワイヤーをポストプロダクションで消さなくてはならず、実写だとみんな嫌がるんですよね(笑)。僕も使ったのは『進撃の巨人』以来。福田監督の現場はそうした試みも許容してくれるので本当に楽しいです」
撮影が後半に差し掛かるころには、「危ない」と注意する必要もないほど、アクションチームと信頼関係を築いていたという高橋。かつての経験をリセットして始まった挑戦の結果は、スクリーンで躍動するシンの姿に現れている。
「文哉くんは本当にどんどん良くなりましたね。撮影の後半に撮った勢羽(渡邊圭祐)と戦うシーンの撮影あたりは、相当な自信を持ってやっていました。渡邊くんも、暇があればアクション練習に来ていて。きっと(鍛錬する)チャンスだと思ったんでしょうね。二人のアクションシーンは、周りが鉄の障害物だらけで、(攻撃を)大振りをすると当たってしまうのですごく危ないんです。勢羽の透明スーツのアクションも、『アンダーニンジャ』で同じような表現はしていたんですがやってみたら難度が高くて。でも完成した映像を観たら、すごく良いシーンになっていたので、目に見えて彼らの成長が見えたのが嬉しかったですね」(編集部・入倉功一)


