『スーパーマリオ』新作映画、スターフォックス参戦の裏に任天堂・宮本茂が下した“ある決断”

映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(全国公開中)の共同プロデューサーである宮本茂(任天堂株式会社 代表取締役フェロー)とクリス・メレダンドリ(イルミネーションCEO)がインタビューに応じ、任天堂の人気キャラクターの一人であるフォックス・マクラウド参戦の舞台裏を明かした。
【画像】映画『スーパーマリオギャラクシー』フォックスのビジュアル
フォックス・マクラウドは、1993年発売のスーパーファミコン用ソフト「スターフォックス」で初登場したキャラクター。遊撃隊「スターフォックス」の若きリーダーとして、戦闘機アーウィンの操縦はもちろん、格闘術を駆使した近接戦を得意とする。映画では、『トップガン マーヴェリック』のハングマン役でおなじみのグレン・パウエルが声を担当している。
宮本曰く、フォックスの登場はイルミネーション発案だったとのこと。「マリオらしいギャラクシーを作ろうというところで、どんな世界がいいのか話をしていた時に、イルミネーションから『フォックスを出したらどうか?』という提案が来たんです」
しかし、任天堂は「違うゲームのキャラクターを共存させない」というルールを定めており、それを定めたのは宮本自身だった。フォックスを登場させるには「ルールを変える必要があった」と宮本は振り返る。そこから、各所で“ロビー活動”に励んだ宮本は「そのルールを信じてやってきた人たちに『少し崩すけどいいよね?』と許可取りに回りました」と自ら決断し、任天堂が守ってきたこれまでのルールを今回特別に改変した。
フォックスの本国版声優を務めるグレンはクリスに“逆オファー”していた。クリスは「前作の公開後、グレンさんから私に『私はスターフォックスが大好きで、どれだけこのキャラクターを愛しているのか知っておいてほしいんです』と電話がありました」と当時を回顧し、その後、グレンにスターフォックス役が決定したと折り返し電話をかけたとのこと。本人もとても喜んでいたそうで、「最も印象に残った電話でした」と笑顔で語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)


