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カンヌ最優秀女優賞ヴィルジニー・エフィラ&岡本多緒が凱旋会見「一緒に受けることができて幸せ」

『急に具合が悪くなる』日本で会見を行ったヴィルジニー・エフィラと岡本多緒
『急に具合が悪くなる』日本で会見を行ったヴィルジニー・エフィラと岡本多緒

 女優のヴィルジニー・エフィラ岡本多緒が26日、日本記者クラブで行われた、映画『急に具合が悪くなる』カンヌ国際映画祭受賞凱旋記者会見に、濱口竜介監督、プロデューサーの松田広子と、ダヴィド・ゴキエと共に登壇。先日行われた、第79回カンヌ国際映画祭において最優秀女優賞を受賞した喜びを語った。

【画像】女優賞をダブル受賞!『急に具合が悪くなる』凱旋会見

 本作は、宮野真生子と磯野真穂の著書を基に、パリ郊外の介護施設で理想のケアを探求するマリー=ルー・フォンテーヌ(エフィラ)と、ガン治療中の日本人演出家・森崎真理(岡本)という同じ名前を持つ二人が出会い、友情を超える絆を結ぶ物語。フランスのトップ女優であるヴィルジニーと、『ウルヴァリン:SAMURAI』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』など国際的なキャリアを重ねてきた岡本が主演を務めた。

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 多くの報道陣のフラッシュを浴びながら登場した岡本は「受賞から2日経ちましたが、全く現実味は湧いておりません。これは一生湧くことがないんじゃないかなとは感じているのですが、受賞がこの映画をたくさんの方に見ていただけるきっかけになれば嬉しいなと思っております」とあいさつ。エフィラは「濱口竜介監督の映画のために、日本に来ることができてとても嬉しいです」と日本語であいさつすると「この賞を多緒と一緒に受けることができて、とても幸せに感じます。本当にラッキーでした」と笑顔を見せる。

 日本人で初めてカンヌ国際映画祭での最優秀女優賞受賞を果たした岡本。「私は受賞するまで“日本人初”だということは知らなったので、プレッシャーみたいなものは正直感じていませんでした」と語ると「本当に現実味がないということに尽きてしまうのですが、皆さんが嬉しいとか誇らしいと言ってくださることに、すごく感激しているという状況です」と現在の心境を明かす。

 岡本はモデルとしても活躍していたが「元々私がモデルを始めたのは、すごく背が高く生まれて、自分の居場所はどこにあるんだろうと探していた時に、この生まれ持ったものを使って何かできないかということで、ファッションモデルという道を選びました」と振り返ると「その中でも一番好きだなと思う瞬間が、いろいろな服に着替えて、ヘアもメイクもプロの方にやってもらって、自分じゃない誰かになったような気がする時です」とモデルという仕事の魅力を述べる。

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 その過程で、人物の背景を考えることが好きになったという岡本は、初めて演技をした際「写真やランウェイの中だけの表現ではなく、自分の身体的なものをもっと生かしたり使ったり、言葉を発したりすることが、すごく楽しいなと思ったんです」と俳優業への強い興味が湧いてきたという。

ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、濱口竜介監督

 濱口監督は『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞国際長編映画賞およびカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞し、『悪は存在しない』でベネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員大賞)、『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)に輝くなど、世界的に高く評価されている。

 ヴィルジニーは「偉大な監督というのは、いつも自分のやり方を持っていらっしゃる」と前置きをすると、濱口監督の特性について「濱口さんの特徴というのは、撮影しているシーンと同じくらい、撮影していないシーン外の部分が重要であるという考え方が特徴的です」と語る。

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 一方の岡本は「濱口監督の書く脚本の大ファンでした」と切り出すと「監督の書く文章というかセリフは、多分、私がいろんな監督とやってきた中でも、ずば抜けて素晴らしいなと思っています。役者がプロジェクトに対して『これやりたいな』って思う最初の一歩は絶対そこにあると思っています。何度読んでも楽しい、面白い。そんな感覚になれることは今までなかった」と濱口監督の脚本の魅力を強調していた。(磯部正和)

映画『急に具合が悪くなる』は6月19日(金)より全国公開

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