仲野太賀、小栗旬から「次噛んだら切腹」 時代劇のセリフに奮闘

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)で主演を務める仲野太賀が14日、兵庫県朝来市で行われたトークイベントに登壇。約1年の撮影を経て時代劇のセリフに苦戦していることや、父・中野英雄との共演シーンなどを振り返った。
大河ドラマ第65作となる本作は、豊臣秀長(小一郎/仲野)が兄・秀吉(藤吉郎/池松壮亮)とともに下剋上の世を勝ち抜き、天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描くストーリー。
仲野は、約1年の撮影を「斬る斬られる、生きる死ぬということがすごく近くにある状況でのお芝居がずっと続いていくので、精神的な感情の揺れというのが大きかったです。これまで経験したことのない長期間の撮影で、大人数のスタッフ、キャストと共にやっていく撮影というのは、本当に毎日目まぐるしくて大変ではありましたけど、落ち込む時にはその大変さを凌駕するぐらい、いろんな人に励ましていただいています」と振り返る。
司会から「クランクインの前の自分にアドバイスできることがあるとしたら?」と問われると、仲野は「まずは“思いのほかセリフがうまく言えないから、ちゃんともっとセリフ練習しろよ”って言いたいですね」と切り出し、時代劇ならではのセリフ回しの難しさに言及。
「うまく編集してくれているんですけど、撮影では信じられないぐらい噛んでるんですよ。あまりにも噛むから(小栗)旬さんに“次噛んだら切腹な”って言われたこともありますし。時代劇のセリフってすごく難しくて、馴染むのに時間かかるんです。だから今まで通りの準備で“よし、これで完璧だ”と思って臨んでも、口の筋肉とセリフが噛み合わない時が結構あって」
セリフ量が多く、頭が真っ白になった時には兄・秀吉役の池松壮亮に支えられたといい、「お兄ちゃん(池松)がそっと僕のところに近づいてきて、膝に手を乗せてトントンって押してくれるんですよ。大丈夫大丈夫と言いながら(笑)。そういう風に支えていただいてなんとか序盤を乗り切った思い出があります」と感謝を伝える。
イベント前には兵庫県朝来市にある竹田城跡を訪問。第21回「風雲!竹田城」(5月31日放送)では小一郎が初めて総大将として挑み、生野銀山を管轄する竹田城の城主・太田垣輝延(おおたがきてるのぶ/中野英雄)と対峙。小一郎が輝延に対して「家臣の命をなんじゃと思っとるんじゃ!」と声を荒げる一幕もあった。父・中野英雄の出演は事前告知なしのサプライズとあって大いに話題を呼んだが、仲野は同シーンをこう振り返った。
「元々農民であった小一郎が侍となり、人を斬ることになって、姉川の戦いで多くの人を斬った描写があったと思うんですけど、16話で宮部継潤に甥っ子を(人質として)渡さなきゃいけないっていう、大きな時代に抗わざるを得ない、そういう経験も大事で。ちゃんと傷を感じて、それを忘れない。そういうことが小一郎らしさだなと思っていて、だからこそ家臣一人一人の痛みが見える。そういう意味では、これまで小一郎がやってきた積み重ねが「家臣の命をなんじゃと思っとるんじゃ」っていうセリフに宿ればいいなと。一つ一つの命を大切にしている小一郎の気持ちが乗っかっていけばいいなっていうのと。あと相手(役)が父親だったので、殴ったところも“これは母ちゃんの分だ”とか、そういう気持ちでやっていました」
終盤には「撮影もまだ残り半年、5ヶ月ぐらいあるんですけど、今日のパワーを糧にして最後まで走り抜けたいと思っておりますので、どうか最後まで応援よろしくお願いします」と呼びかけた。(石川友里恵)


