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菅田将暉「豊臣兄弟!」で減量していた チーフ演出が徹底した役づくり明かす

第23回より病に倒れた半兵衛(菅田将暉)、小一郎(仲野太賀)
第23回より病に倒れた半兵衛(菅田将暉)、小一郎(仲野太賀) - (C)NHK

 仲野太賀主演による大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)の14日放送・第23回では菅田将暉演じる軍師・竹中半兵衛を軸にしたエピソードが描かれ、チーフ演出の渡邊良雄がその収録を振り返ると共に菅田の魅力を語った(※ネタバレあり)。

【画像】菅田将暉の涙…名演光る第23回場面写真

 菅田にとって大河ドラマの出演は、柴咲コウ主演「おんな城主 直虎」(2017・井伊直政役)、小栗旬主演「鎌倉殿の13人」(2022・源義経役)に続いて3度目、4年ぶり。「豊臣兄弟!」で演じる半兵衛は、もとは美濃の斎藤龍興に仕えていたが、のちに秀吉の参謀となった天才軍師。初登場は、3月1日放送の第8回「墨俣(すのまた)一夜城」だった。渡邊が菅田と組んだのは連続テレビ小説「まんぷく」(2018~2019)以来のことで、渡邊は菅田とのやりとりをこう振り返る。

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 「菅田さんは基本的にあまり細かいところまで芝居について聞いてくるタイプではないです。NHK大阪放送局制作の『まんぷく』でご一緒したときもそうでしたが、必要であればディスカッションする感じでした。ただ初期の段階ではどういう人物にしていくのかは話し合いましたし、菅田さんと非常に仲がいい仲野太賀さんも話に加わってくれました。このドラマでは、半兵衛には対人コミュニケーションの面で欠落している部分があるというふうに描いていて、人と温かみのある繋がりを持とうとしない。だから半兵衛の妻や家族も一切出していないんです」

 また、半兵衛の“戦略マニア”としての側面を描くにあたって、第17回(5月3日放送)では渡邊の提案により脚本上にはないアレンジが加わったという。

 「第17回で小一郎と秀吉が(武田信玄との戦いに)打つ手はないかと話し合っているときに、半兵衛が一人縁側で松葉相撲(松の葉を2本絡ませて引っ張り、どちらが切れないかを競う遊び)をするシーン。あれは脚本にはなかったんですけど、何かやってもらいたいなと思って僕が菅田さんにお願いしました。囲碁は初期からやっているので、続くのもどうかなと思って。松葉相撲ってやってみるとわかるんですけど、ほぼ2本同時に切れることはないんですよ。ですが、この話ではあえて同時に切れるようにしました。“この戦に勝てるかどうか、判断がつかない”ということを表すためです。菅田さん、面白がってくれたんですけど、どうしても片側だけ切れてしまうので何テイクも重ねました。最終的には片側に薄くボンドをつけたり調整を加えて成立させました(笑)」

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第23回より半兵衛

 第23回「さらば半兵衛」は、タイトルが示す通り半兵衛の最期が描かれた。荒木村重(トータス松本)が謀反を起こし、独断で村重の説得に向かった小寺官兵衛(倉悠貴)は、捕らわれの身に。官兵衛が裏切ったという噂が流れる中、信長(小栗旬)から、寧々(浜辺美波)が預かっている官兵衛の子・松寿丸(森優理斗)を始末しろという命令が下される。その中で半兵衛が、信長の命の通り松寿丸を殺すのか、それともリスクを冒して救うのか、使命と人情の間で揺れ動くさまが描かれた。間もなく半兵衛は病でこの世を去るが、菅田は減量して収録に臨んだという。

 「菅田さん、役づくりで体を絞られたんですよ。半兵衛が病で徐々に痩せていくのを表現するにあたって、トレーナーの方に相談されて、食事制限など適切なアドバイスを受けながら減量されたそうです。収録後、初めにとるべき食事も聞いていらっしゃったようで、白米のおかゆに煮干し1つ。プラス経口補水液のようなドリンク。“ご飯ってこんなにうまいんだ!”とおっしゃっていました」

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 菅田の役づくりは減量にとどまらず、第23回では菅田からかつらを使用しない提案があったとのこと。

 「髪がそこまで長くなかったので半かつらをつけていたのですが、最期のシーンでは地毛なんですよね。ご本人が他のお仕事との兼ね合いもなくなったこともあって、髪を伸ばしてくださって。地毛にするとどうなるかというと、髪の毛全体のボリュームが落ちるんです。そうすると体が弱っているように見えるんですね。菅田さんは、そこまで考えてくださっていた」

 半兵衛の最期のシーンでは、彼が劇中しばしばパチンパチンと鳴らしていた扇子が用いられた。

 「初登場の時と同じ衣装、同じ扇子を用意してもらいました。半兵衛が“風が変わりまする”とつぶやくシーンで、脚本にはなかったんですが、その時半開きの扇子を手にしてもらう、事切れたときに扇子がパタッと落ちる、といった表現にさせてもらいました」

 半兵衛は体が弱く随所に体調の異変が描かれ死期が近いとの見方もあったが、ついに逝ってしまった。菅田の好演もあって半兵衛は多くの視聴者に親しまれ、ロスは当分やみそうにない。(取材・文:編集部 石井百合子)

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