今夜放送!『トイ・ストーリー4』が賛否両論の理由【金曜ロードショー】

今夜3日の日本テレビ系の「金曜ロードショー」(よる9時~)にて、『トイ・ストーリー4』が本編ノーカット放送される。前作『トイ・ストーリー3』の“完璧なラスト”から9年。シリーズ最大のヒットを記録し、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞するという栄誉に輝きながらも、ファンの間では賛否両論が巻き起こるのはなぜなのか。その理由を探ってみた。
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その背景にあるのが、あまりにも偉大すぎた前作『トイ・ストーリー3』の存在だ。多くのファンにとって前作は、持ち主アンディの成長とおもちゃたちの絆の着地点があまりに見事だったため、「これ以上の物語は必要ない」と絶賛された。それにより、『トイ・ストーリー4』は必然的に高いハードルを課せられることになった。
その続編となる本作では、新たな持ち主・ボニーのもとで、人生の目的を模索するウッディの姿が描かれた。これまでのシリーズでは「おもちゃは子供のそばにいて、愛されることが一番の幸せ」という価値観が一貫して描かれてきた。しかし本作では、ボニーの成長に伴うおもちゃたちの扱いの変化や、先割れスプーンで作られた新キャラクターのフォーキーや、かつての仲間である磁器製の人形ボー・ピープの登場によって、「おもちゃにとっての本当の幸せとは何か」という、より現実的で大人向けなテーマが深掘りされている。
何より議論を呼んでいるのが、物語の終盤でウッディが下す「ある決断」だ。この決断が「大人に刺さる究極の人間賛歌(おもちゃ賛歌)だ」と評価する肯定派がいる一方で、これまでのシリーズで築いてきたアンディや仲間との強い絆が否定されたように感じてしまう否定派も存在する。このように、個人の自由やアイデンティティの確立を尊重する見方と、これまでの伝統や絆を重視する見方とで、評価が真っ二つに分かれた。
本作は決して前作の感動を壊すものではなく、おもちゃたちの人生をさらに一歩進めた、感慨深く挑戦的な一作といえる。本作の結末は、観る者の価値観によってさまざまな受け止め方があるため、つい語りたくなる作品となった。(今井優)


