内藤剛志、大河ドラマで主演作の決めゼリフ意識「みんな気づくと思わなかった」

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)で斎藤利三を演じる内藤剛志が26日、都内で行われたトークイベント「~天下人の夢から 450 年~プレミアム豊臣トーク in 東京・日本橋」に出席。反響を呼んだ「本能寺の変」の舞台裏を、光秀の重臣の視点から振り返った。
大河ドラマ第65作となる本作は、豊臣秀吉を支えた弟・秀長(小一郎)の目線で戦国時代を描くサクセスストーリー。本イベントは、「豊臣兄弟!」の放送や安土城築城 450 周年という節目をきっかけに、豊臣ゆかりの地である滋賀県の魅力発信や観光誘客、県北部地域の振興を目的として開催。イベントには明智光秀役の要潤、滋賀県副知事の岸本織江も登壇した。
イベントでは「本能寺の変」のシーンがトークの中心となり、光秀のフラストレーションの溜まった状態を“本能寺ゲージ”とネットで騒がれていたことが紹介されると、内藤は「光秀のゲージが上がっていくのを僕もそばで見ていた」と嬉しそうに回顧。「(信長と光秀のやりとりは)現代の縮図みたいなものだと思った。人はうまくいかない場合もある。ゲージが切れるなら、家来として俺も(光秀と)一緒に行くぞという気持ちがあった。要くんについて自分も信長と対峙しようと思った。武将だから殿についていくぞという気持ちがあるんです」と話す。
緊張感のある信長と光秀の関係性とは裏腹に、撮影現場は和気藹々としていたといい「家臣団(を演じるキャスト)とか、周りは知っている奴ばかり。わちゃわちゃしていました。撮影中、みんな仲良くという感じです。でも、やっぱり楽しくやらないとダメなんです。憎しみ合おうがなんであろうが、パフォーマンスは(役者同士)仲良くやっている時の方があがる」と持論を述べる。
また、「本能寺の変」の際、斎藤利三として放ったセリフ「必ず見つけ出せ」が、主演ドラマ「警視庁・捜査一課長」の決め台詞「必ずホシを挙げる!」を彷彿とさせるとネットで話題になったことも嬉しそうに回顧し、「Xでざわざわしていましたね。他局だよ。テレ朝だよね。ただ僕も実はちょっと意識してやりました。みんな気づくと思わなかった。X見て、すごいなって思いました」と話す。
要の印象的だった場面を聞かれると、内藤は「敵は本能寺にあり」のセリフだといい、「リハーサルの時は実は小さな声でやっていたんです。でも、僕はそれを見て、これこそ光秀の本心だと思ったんです。『敵は本能寺にあり』というのは、光秀の、自分に対する決意でもあった。大河はリハをやったらすぐ本番、監督はその小さな声での『敵は本能寺にあり』を面白いなと言っていました。でも(要は)本番は『もっと(大きな声で)いく』って。武士というのは最終的に勝ち上がって、自分の国を作りたいというのが本音だと思うんです。つぶやきのようなあのセリフが今も心に残っています。あれがまさに光秀の本音だったと思えた」と述べ、「すごい面白い時間だった。大河という独特の空気の中で役者として何を言うか。要くん、色々考えているなって思った」と要の演技を絶賛した。
最後に光秀について「現代の縮図。10人いれば全員とうまくやれるわけじゃない。でもそんな中、精一杯生きた男が光秀だと思います。不器用だけど頑張った男。亡くなり方はあれだけど、いい生き方をした男だと思います。実はその後、刑場で僕ら(光秀と利三)は磔にされて晒されますけど、胴体を縫い付けられるんです。その刑場のそばに住んでいるので、お参りに行きました。辛い人生ではあったけど、これも一つの生き方。貫いた男だと思います」と光秀の生き方に理解を示していた。(取材・文:名鹿祥史)



