「風、薫る」佐野晶哉、「なぜか泣いていた」海のシーン

海にて、りん(見上愛)とシマケン(佐野晶哉)
海にて、りん(見上愛)とシマケン(佐野晶哉) - (C)NHK

 見上愛上坂樹里がダブル主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)で見上演じる一ノ瀬りんの良き相談相手“シマケン”こと島田健次郎を演じる佐野晶哉Aぇ! group)が、シマケンを演じる中での変化やりんとの関係について語った。

【画像】シマケン(佐野晶哉)の歩み…場面写真

 佐野が演じる島田健次郎は、実家は浜松の料理屋で、姉3人兄1人の5人きょうだいの末っ子。ニックネームは「しまけん」。新しく生まれた言葉や外国語に造詣が深く、「一とんびする」は健次郎が考えた造語。「紙飛行機(とんび)を一つ飛ばす程度に、もやもやした気持ちが晴れること」を意味する。小説家を志しながら、活字工として新聞社で働いている。綿貫編集長のすすめで、女郎・夕凪が心中を図った話を誇張して記事を書いたところ大評判に。だが、事実とは異なる記事が世の中に影響を与える様を肌で感じて、健次郎は文字の力を思い知る。次に綿貫にすすめられたのが、他人の小説を批評する書評の執筆。気乗りしないまま書評を書く健次郎だったが、またもやこれが評価されてしまう。

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 シマケンを演じるなかで、佐野は「1年かけて撮影させていただけるからこその役作りのおもしろさを実感している」という。

 「他のドラマや映画などと比べて“朝ドラ”は撮影の日数が長いので、役に対する思い入れや理解は深まっている気がしますし、演じていくうちに最初に思っていたシマケン像とは全然違うのだと感じました。登場週(第3週)では自分が知っていることを話すときだけスラスラとテンポよく話し、りんに対しては不器用で少しそっけない対応をしていましたよね。それが、気づいたら美津さんや安さん、更にお隣さんとまでと仲よくなって。心を許した相手には笑顔を見せて懐に入ってしまうキャラクターなのだと演じていくうちに知りました。こんなに笑うキャラクターだとも思っていなかったのですが、それは周りのキャストの皆さんに引き出してもらった感覚があります。台本を読み進めると「確かにシマケンはこんな人だよなぁ」と今まで僕が演じてきたシマケン像とつながる気持ちのよい瞬間もあり、パズルが完成していく感覚になります。1年かけて撮影させていただけるからこその役作りのおもしろさを実感しています」

 いちずにりんを思いながらもどかしい関係を続けていたシマケン。しかし、第18週の最後ではりんに会いに新潟へ。海でのふたりのシーンは「特別なシーン」になったと振り返る。

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 「あのシーンはシマケンがひとつピリオドを打つような、男らしく気持ちを伝えるシーンにしたいと演出の皆さんがおっしゃっていたので、とても悩み、言い方やセリフもたくさん相談して作ったシーンです。りんを真っすぐ見つめながら「愛おしいです」とセリフを言ったら僕もなぜか泣いていたし、そのあとの見上さんもボロボロ泣いていて。撮り終わったあと演出の方とカメラチェックしたとき、すごくいい顔をした見上さんの表情を見て「あぁよかった」と思いました。僕にとっても特別なシーンになりましたね」

 今後については、「『風、薫る』のりんと直美というふたりの主人公がどのように見えるかが大切」だと見る佐野。「第18週の海のシーンでは、“朝ドラ”のなかで主人公の恋に関わる相手としての大きい仕事を一つできたのではないかとうれしくて。見上さんからすてきな表情を引き出せて「ああ、僕の仕事ってこういうことなんだな」と改めて思ったんです。「シマケンがこう見えるように」とか「シマケンの感情が」とかではなく、『風、薫る』のりんと直美というふたりの主人公がどのように見えるかが大切だと思いました。これから先のシマケンがどうなるかまだ分からないですが、ふたりの主人公や、その家族にいい影響を与えて作品のいいスパイスになれるようにこれからも精いっぱい演じていこうと思います」と意気込みを語った。(石川友里恵)

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