【ネタバレ】『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トムホのアドリブから生まれた感動クライマックス秘話

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(全国公開中)のデスティン・ダニエル・クレットン監督が、主演のトム・ホランドによるアドリブから誕生したという感動クライマックスシーンの裏側をDeadlineに明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)
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前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の出来事から4年後を舞台に、自分の存在を人々の記憶から消したピーター・パーカーの新たな戦いを描く本作。愛する人を失い、大切な恋人や親友からも忘れられたピーターが、孤独や喪失感と向き合いながら“親愛なる隣人”として成長していく。
クレットン監督によると、アドリブで生まれたのはピーターがメイおばさんのお墓に花を供えるクライマックスのシーン。戦いを終えたピーターが、天国のメイおばさんに「もう一人でやらないと決めたと知ったら、きっと喜んでくれるよね」という言葉を残して去っていく。
ドラマパートの撮影はピーターのお墓参りが最初だったといい、クレットン監督は「私たちはモンタージュの撮影に1日の大半を費やしました。衣装を変え、顔のあざを変えながら、5つの異なる時期を撮りました。雨を降らせ、雪を降らせ……ほぼ一日かかりました」
撮影が終わり、撤収の準備をしていたところ、クレットン監督は「映画のラストに使いたくなった時のために、もう1バージョン撮っておくべき」と閃いた。そのシーンは脚本に書かれておらず、セリフもない。すると、トムは監督に向かって「セリフを試してみてもいい?」と提案したという。
ピンマイクを装着したトムがしゃがみ込み、メイおばさんにお墓に花を供えると、本編で使われることになったアドリブセリフが飛び出した。「当時は、それほど大げさには考えていませんでした。ただ、トムに即興で演じさせていただけだったんです。でも彼が『もう一人でやらないと決めたと知ったら、きっと喜んでくれるよね』と言った瞬間、その言葉が映画全体の道標になりました」とクレットン監督。このシーンを最初に撮影してことで、「僕たちが向かっているのはここだ」という道筋が明確になったと明かしている。
前作『ノー・ウェイ・ホーム』でも歴代スパイダーマンとの掛け合いの中でアドリブシーンが生まれていた。スパイダーマンを演じて10年目になる、トムの俳優としての確かな実力が発揮された瞬間である。(編集部・倉本拓弥)



