長崎出身・福山雅治、“8月9日”に語る表現者としての思い 『あの星』イベントにサプライズ登壇

アーティストで俳優の福山雅治が9日、丸の内ピカデリーで行われた映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』公開記念舞台あいさつにサプライズで登壇。福山は、8月9日という日に、戦争を題材にした本作のイベントに出席したことへの思いを語った。この日は、福原遥、細田佳央太、出口夏希、豊嶋花、井之脇海、汐見夏衛、新城毅彦監督も参加した。
本作は、汐見夏衛の小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を実写化したファンタジーロマンスの続編。1945年にタイムスリップして特攻隊員の青年と恋に落ちた女子高生・百合(福原)の数奇な運命が描かれる。福山は、前作に続き、今作のために書き下ろした新曲「邂逅」(かいこう)を主題歌として提供している。
ほかの登壇者にとってもサプライズだった福山の参加。壇上に福山が姿を現すと、会場からは「ましゃ!」という声があちこちから上がる。福原も出口も全く知らなかったようで、驚いて顔を見合わせる。福原は「舞台裏で、出口っちゃんと“(福山さんが)来てくれたらいいよね”と言っていたのですが、まさか」と目を丸くしていた。
福山は「50代後半になってきて、エンターテインメントの活動を36年ほどやっていると、人生には『これは運命なんだな』とか『これはもう出会うべくして出会った出会いであり、人なんだな』と思うことがあります」と語ると「今回の作品には奇跡や運命を感じました」としみじみ。
続けて「今日は8月9日です」と切り出した福山は「長崎出身の僕にとって、1945年8月9日、11時2分という時には考えさせられます」と長崎に原爆が投下された日について思いを馳せ「自分が今ここに立っていること、このように生まれたこと、生きていることを非常に深く考えさせられる1日でもございます」と神妙な面持ちで語る。
その後、福山は「僕は1969年生まれですが、このように生を受け、エンターテインメントの仕事をさせていただくようになりました。僕自身がこの仕事をやっていく、この表現という活動をしていく中で、何か『やらなければいけないことの1つだな』とずっと思っていました。自分なりに模索していくなか、この作品に出会えたことは、僕がずっと探していたことだったのかもしれません」と、本作との出会いが運命的な導きだったことを強調していた。
福山の真摯(しんし)な言葉に、原作者の汐見氏は「私が原作を書いた時は、小学生とか中学生とか、戦争の直接的な話を聞く機会もないような若い学生さんに、考えるきっかけ、感じるきっかけを……と思って書いたのですが、こうやって形を変えて色んな世代にさらに広がっていくと思うと、なにか影響を与えるきっかけになるようなものを作れたのかなと思います」と感無量の表情を浮かべていた。(磯部正和)
映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は全国公開中



