「ダウンタイム」研ナオコが全身整形患者役で激変!Yuki Saito監督が撮影の裏側明かす

メイキングより研ナオコ演じる坂下ゆり子の整形後
メイキングより研ナオコ演じる坂下ゆり子の整形後

 松岡茉優主演・仲里依紗共演により美容整形業界の光と闇を描くNetflixシリーズ「ダウンタイム」(配信中)で全身美容整形に臨む患者を演じる研ナオコ。特殊メイクを施した研は誰なのかわからないほどの変身ぶりだが、その裏側をYuki Saito監督が語った。

【画像】研ナオコ衝撃のビフォアアフター<場面写真&メイキング8枚>

 本作は、美容整形業界を舞台に、美を追い求める人々の希望や葛藤、そしてその裏側に潜む光と闇を描き出すオリジナルストーリー。天才的なオペ技術を持ちながら「医療で命を救う」という信条に従い行った緊急オペが原因で、勤務していた大学病院を去ることになる主人公の形成外科医・沼田文に松岡。そんな彼女をスカウトする、「美で人を救う」ことが信条の遠山美容外科クリニックのカリスマ美容外科医・遠山凜に仲。価値観の異なる2人がそれぞれの信念をぶつけ合い、激しく対立する。 監督は、大ヒットドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」で注目を浴び、先ごろ「薬屋のひとりごと」実写ドラマ版の制作が発表されたばかりのYuki Saito監督。

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 研が演じるのは、遠山美容外科クリニックを訪れ全身整形を希望する75歳の坂下ゆり子。結婚後、会社を辞めてからずっと主婦業。子宝にも恵まれず夫と二人で暮らしてきたが、その夫に先立たれ、残りの人生をどう過ごすのかわからずにいたときに整形を思い立った。

ダウンタイム中の坂下ゆり子

 「現場を明るく盛り上げていた」という研だが、「撮影はもっとも過酷だった」という監督。

 「全身整形という設定なので、時には朝3時頃から入っていただいて、3時間かけて特殊メイクを施し、そこから撮影が始まることもありました。そうすると周囲は皆気を使いますよね。それをわかっているからなのか、研さんはずっと茶目っ気たっぷりでジョークも言いながら場を和ませてくれていました」

~以下、ドラマのネタバレを含みます~

 研演じる坂下は、実は末期がんを患っている設定。研からかけ離れたキャラクターとあって、監督は特に「声のトーンを下げる」ことを伝えたという。

 「研さんご自身は底抜けに明るいのですが、“夫を亡くしてどうすればいいのかわからない”“余命宣告を受けたがん患者”ということで、そこはお芝居と演出で作らなければならない。“なるべく声を張らないで、枯れた感じで”っていうのをお伝えしました。“それってどういうことだろうね”とおっしゃりながら、声のトーンをどのぐらい下げるのか細かいことまで話しながら一緒に作っていきました」

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メイキングよりYuki Saito監督、研ナオコ、松岡茉優

 ビジュアル面においても整形におけるビフォアアフターを際立たせるため、特殊メイクを試行錯誤。ビフォアの状態では、劇中でテレビマンが「骨と皮じゃん」と驚くほどしわしわの老女に変身した。

 「本当は肌がとても綺麗で艶やかな方なんですけど、特殊メイクで皮膚をのせてくしゃくしゃにしたり。撮影前の造形テストでは、研さんが鏡を見た時に鼻を触って“私じゃないみたい”と驚かれていて。なので、“なるべく今の「うわっ」ていうのを忘れないでください”と。あと、写真館に遺影の写真を撮りに行くときに初めて笑顔を見せるんですけど緊張されていたので、カットがかかったあとの安堵した表情を使わせていただきました」

 全身整形後の研にいたってはまるで別人だが、天野はな安達祐実ら“別人級”に変身を遂げるキャストは全員吹替えナシ。さらに、ほぼ全員がビフォアアフター含め特殊メイクを施した。

 「例えば、声優志望の田中善子役の天野はなさん。1番変化が欲しかったキャラクターなので、ビフォアもアフターも特殊造形。だから、天野さんは研さんと同様、自前の顔での出演シーンがないんです。面白かったのが、キャバクラで働く女性を演じた安達祐実さん。代々木でのシーンで、支度場から2人で喋りながら撮影現場に向かっている時、通りすがりの方々が安達さんを見て驚いていたのですが、安達さんが“ああ新鮮。誰も安達祐実だ!ってリアクションしてない”とつぶやいていて。誰も安達さんと気づいていなかったようで……(笑)」

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 特殊メイクは整形に限らず、凜の父でクリニックの前院長・遠山新を演じた渡部篤郎については、フェイスリフトの施術後に加え、20代の回想シーンでも施された。

 「特殊メイクに関しては俳優、役によって、ビフォアをやるのかアフターをやるのか、はたまた両方やるのかっていうのを線引きして決めていきました。例えば、渡部さんは最初は少し老けメイクをしています。渡部さんご自身はとても肌がきれいなのですが、フェイスリフト後の変化を際立たせるためです。フェイスリフト後は、皮膚を引っ張ったようなニュアンスを出しました。若い頃のシーンは別のキャストが演じるパターンもあると思いますが、この作品では同一のキャストに演じていただくと初めから決めていて、特殊メイクに加えVFXで作っています。政治家を演じた風間俊介さんも渡部さんと同様で整形前に老けメイクをし、フェイスリフト後が風間さん本来の姿です」

 キャストの変身ぶりも見どころの本作だが、それは潤沢な準備期間があってのことで、監督は「特殊メイクも一発でできたわけではなくテストを重ねて作り上げていったので、準備期間に1年費やせたのはありがたかったです。地上波ドラマでは難しかったと思います」と充実の表情だった。(編集部・石井百合子)

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