松重豊、キャスティングは「100%人間性」北村有起哉&のん起用「素敵な人間性の表裏を見てみたい」

「おいしいのつくりかた」松重豊、北村有起哉、のん
「おいしいのつくりかた」松重豊、北村有起哉、のん

 俳優の松重豊が3日、都内で行われた企画・脚本・監督を手掛けたドラマ「おいしいのつくりかた」(Prime Video 独占配信中)の配信記念会見に出席。自身が企画プロデュース・脚本・監督を手掛けた本作の撮影や、キャスティングを振り返った。この日は主演の北村有起哉と共演するのんも登壇した。

 「おいしいのつくりかた」は、あるトラブルから心を閉ざしてしまった腕利きシェフ・水橋英二(北村)と、洋食の料理人だった最愛の祖父の味と店を守りたい孫娘・大沢加奈(のん)、加奈の祖母・大沢智子(加賀まりこ)を中心に、人生の岐路に立つ登場人物たちが食を通じて一歩を踏み出す姿を描くドラマ。

 長年、ドラマ「孤独のグルメ」の主演を務め、“食べる男”として数々のグルメと向き合ってきた松重だが、本作では “つくる“側の視点に立って、作品作りに没頭したという。「『孤独のグルメ』をやってきて、ずっと飲食店を回って、長くやっていると店のご主人が体を悪くしたり、お店を畳んでしまったりすることもありました。飲食店に支えられて、15年も『孤独のグルメ』をやってこられたので、飲食店に対するオマージュを込めた作品が作りたいと思っていたんです」と立ち上げのきっかけを振り返る。

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 出演者にも名前を連ねている松重だが、“撮る側のサイドに立ちたい”と、現場ではできるだけ監督業に専念していたようで「『孤独のグルメ』で、裏側から見る面白さを体験させてもらい、でも、その時、主演の松重豊と本当に、あまりうまくいかなくて……。彼は想像以上のことはやってくれないし」と自虐やユーモアを交えて今回のキャスティングに至った経緯を説明。

 そのうえで、北村、のんをはじめとするキャストについて「(誰をキャスティングするかとなると)100%、その人の人間性が重要だと思っています。俳優は芝居が上手いとかいうより、その人が魅力的かどうかが一番なんです。演じる人が背中に抱えているもの、豊かな感受性が画面から滲み出てくる感じ。僕も俳優部として長くそれを見てきましたから余計そう思うんです。皆さんの素敵な人間性の表裏を見てみたいなって」とキャスティングを振り返る。

 北村は松重の言葉を聞きながら、恐縮の表情。「なんといっても、松重豊監督作品ということで、これまで何度か先輩の役者としてご一緒させてもらって、その先輩からのご依頼とあれば、これは断りづらいなと……。すぐに『やります、やります』って言いました」とユーモアを交えてオファーを振り返った。

 これに松重は「断ったら大変なことになりますよ。廊下ですれ違った時とか」とおどけて見せたが、北村は「ご一緒することは嬉しかったんですけど、松重さんはずっと現場で監督をやっているんでなかなか話せなかった。しょうがないって諦めました」と松重の監督としての横顔も紹介した。

 のんも「松重組だって聞いて嬉しかったです」と笑顔。「いただいた脚本も素敵で、おいしいものは人を幸せにするんだなって、このドラマを通じてあらためて思うことができました」と話す。また、「松重さんはCMで過去に一瞬ですけど、ご一緒させていただいて。その時に背が高くて、すらっとしていてかっこいいな、おしゃれだなって。イケおじだと思いました。ポップな表現、ナチュラルな表現を出すのもすごく上手で、その時に楽しくて、ワクワクするような時間を過ごさせていただいので、もう少しご一緒したいと思っていたら、今回のお話をいただけて嬉しかったです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

ドラマ「おいしいのつくりかた」は Prime Video にて独占配信中

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