「虎に翼」脚本・吉田恵里香、“法の日フェスタ”コラボに喜び 作品のメッセージ「法務省の皆様にも届いたのだと」

『劇場版「虎に翼」』と「法の日フェスタin赤れんが2026」のイベントコラボが3日、法務省赤レンガ棟で実現し、劇場版のメガホンを取った梛川善郎監督と脚本を担当した吉田恵里香がトークセッションに出席、作品への思いを語った。
映画は、伊藤沙莉主演で放送された連続テレビ小説「虎に翼」の劇場版。日本初の女性弁護士で、後に女性初の判事・裁判所長も務めた三淵嘉子さんをモデルにした主人公の寅子(伊藤)が、志を同じくする女性たちと道なき道を切り開いていく物語。劇場版では、ドラマでは描ききれなかった明律大学女子部時代の新たなエピソードや、現代につながる寅子の“最後の事件”が、時を超える壮大なスケールで描かれる。
吉田は「法の平等を大事にしているこの作品と、法務省さんがコラボしてくださるということは、すごく希望に満ちた、いい話だなと思っております」とあいさつすると、作品の持つメッセージ性について「今年はちょうど昭和100年の年になりますが、当時の社会を学んでいくと『これ、今も一緒じゃん』とか『ちょっと変わっただけじゃん』とか『この時代から議論しているのに何も変わっていないのかよ』と思うことが多かった。その意味で、100年前と100年先ということを強く意識して作りました」とこだわりを語っていた。
劇中、伊藤演じる寅子がつぶやく「はて?」という言葉が作品に深みを与えていたが、吉田は「私が考えました」と語ると「問いかけたり『怒ってもいいんだよ』『ムカついていいんだよ』という合図でもあり、対話の合図でもあります。また『はて?』と自問自答することで自分自身にも返ってくる。対話に必要な要素がすべて詰まっている、すごく便利な言葉だなと今でも思っています」と思い入れを述べる。梛川監督も「本当に、いい二文字ですよね。日本語のすべてが入っていると言いますか、同じ文言なのに様々なニュアンスが込められる、非常に日本語的な言葉です」と吉田の言葉選びを絶賛していた。
連続テレビ小説として、異例の劇場版となる本作。梛川監督は「映画が来年1月15日に公開されます。ドラマの最終回では、最後に時間が飛びましたが、映画はその間の期間を描いています。三淵さんが1979年に家庭裁判所を退官されてから、亡くなるまでの数年間に起こった出来事をイメージしています」と作品に触れると「実際に三淵さんも弁護士登録をされ、様々な要職に就かれて最後まで法曹界で仕事を続けられました。その姿をモデルに、吉田さんと共に物語を作っておりますので、ぜひ楽しみにしていただければ」と呼び掛けた。
吉田も「法務省さんの『法の日フェスタ』というイベントに呼んでいただけたことは、『虎に翼』が伝えてきたメッセージーー憲法第14条から始まるドラマとして法の下の平等を掲げ、様々な『はて?』や生きづらさを解消していこうというメッセージが、法務省の皆様にも届いて呼んでいただけたのだと感じ、非常に嬉しかったです。ぜひ映画を観て、『これどうなのかな』『これはムカつくよね』などとワイワイ喋っていただき、対話の先にある希望の光を皆さんで見出していただけたら幸いです」と語っていた。(磯部正和)
『劇場版「虎に翼」』は2027年1月15日より全国公開



