水上恒司、異色の主演作に手応え「こういう映画にお客が入る世の中になってほしい」撮影裏話も明かす

『本当にあった話(の話)』で狂気の演技に挑戦 水上恒司
『本当にあった話(の話)』で狂気の演技に挑戦 水上恒司

 俳優の水上恒司が3日、都内で行われた『本当にあった話(の話)』公開記念舞台あいさつに登壇。演じていて楽しかったという本作の役を振り返った。この日は水上のほか、共演者の黒木華、小池栄子、大東駿介、メガホンを取った武井佑吏監督も登壇した。

【画像】水上恒司・黒木華・小池栄子・大東駿介が集合!公開記念舞台挨拶

 鴻池留衣の小説を映画化した本作は、世間を震撼(しんかん)させた連続殺人事件から数十年後、事件を題材にした舞台が制作されることになり、その制作現場で主演俳優・夛田(水上)の執念が暴走していく様を描く世にも奇妙なドラマ。

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 水上は一風変わった本作について「演じていてとにかく楽しかったです」と晴々とした笑顔。「筋書きを全てわかったうえで夛田を演じていたので、余計に楽しかった。(奇想天外な展開なのに)撮影は順撮りではなかったんです。でも、難しいとは思わなかった。順撮りの現場を経験したことがないので、撮り方に違和感はなかったし、演じながら夛田みたいな男にいい思いをさせてはいけないって思っていました」と振り返り、「こういう映画に、日本でも世界でもですけど、お客さんが入るような世の中になってほしいなって思います」としみじみ語った。

武井佑吏監督、水上恒司、黒木華、小池栄子、大東駿介

 黒木は佐々木蔵之介が演じる演出家・加藤のパワハラに悩まされる米良役を熱演。水上同様、「楽しかったです」と述べ、「あんなに気持ちの悪い佐々木蔵之介さんを見ることはなかなかない。なんかネックレスをしていて、タートルネックで……。ご自身もなんか、『俺、嫌やわ』っておっしゃっていましたよ」と笑顔で撮影を回顧する。小池も佐々木の衣装について撮影の舞台裏を紹介。「蔵之介さんは衣装合わせの時に『これは着たくないって思っていたものが選ばれた』っておっしゃってました」と話して会場を笑わせた。

 メガホンを取った武井監督は、劇中舞台の台本までリアルに作りこむなど、本作に並々ならぬ情熱を注ぎ、気合いも入れて撮影現場に立っていたとのこと。「僕はまぁ、自主映画は撮っていたことがあるんですけど、お金をもらって、こんな有名な俳優さんたちとやるのは初めてで……。しかもめっちゃすごい方たちばかり。怖いですよね。全然怖がっていないという演出を自分に対してしていました」と振り返る。

 さらに武井監督は「やっぱりナメられたら、(監督は)負けなんですよ」と述べ、「結局、映画の現場って、俳優は俳優で、監督はナメられたらイカン」と俳優たちに隙を見せなかったといい、「演劇のシーンは客入れをして撮ったんですけど、お客さんが足りなくて……」と語り、ダンボールを使ったことが明かされると笑顔を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『本当にあった話(の話)』はテアトル新宿ほか全国公開中

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