「ブラッサム」八嶋智人、“清治”渡部篤郎の乗馬シーン「セリフがあったのに見とれてしまった」

連続テレビ小説「ブラッサム」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)で岩田幸三を演じている八嶋智人が、「マッサン」(2014年後期)以来12年ぶりとなる朝ドラ出演の心境、「戦場の女神」と表現する主演・石橋静河の印象について語った。
「ブラッサム」は、明治、大正、昭和の激動の時代を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした連続テレビ小説第115作。 価値観が大きく揺れ動く中、さまざまな困難にのみ込まれながらも、一途に作家として生きることに向き合い、小説家として花を咲かせていく主人公・葉野珠(はの・たま/石橋)の波乱万丈な生涯をフィクションとして描く。
八嶋が演じる岩田幸三は、地元商店「岩田屋」の店主。珠が幼い頃から、葉野家を温かく見守り、珠を全力で励ます。
ーー出演が決まったときの感想
素直にうれしかったです。「マッサン」も大阪局で撮影だったので、なじみがあり、「帰ってきた」という感覚でした。12年もたっていると聞いてびっくりしました。石橋静河さんが主演の朝ドラに出られることもうれしかったです。現場での石橋さんは、撮影前に「珠ちゃん体操」と呼んでいる体操をみんなで一緒にやろうと提案してくれるなど、長い撮影期間をチームで乗り切るということをわかっていて、それを上手に導いてくれる「戦場の女神」みたいな感じです(笑)。
また、珠のように前向きに生きる人物を演じるには、ただ明るいだけではなく、傷つくことを恐れず、それを糧にして前へ進む強さが必要だと思います。石橋さんにはそうした芯の強さとチャーミングさがあって、それが珠という役やモデルとなった宇野千代さんの魅力とも重なって見えます。前へ進んでいく説得力を持った方だと感じています。
ーー演じている岩田幸三について
幸三は、よくいる「近所のおじさん」みたいな人です。岩田屋は、野菜や生活必需品まで扱うので、各家庭の様子をなんとなくわかっている。だからこそ、清治さんのような奔放な人物に家族が振り回され、耐え忍んでいる状況を何とか助けたいと思っています。でも、その気持ちは単純な善意だけではなくて、男としては清治さんのような無頼な生き方への嫉妬や羨望もどこかにあるのではないかと思います。
岩田家は“カカア天下”な一面もあり、実はとても現代の家族像に近いと思っています。一方で、梅の気持ちに十分気づけなかったり、珠の旅立ちは応援できても、自分の娘である梅には遠くへ行ってほしくないと思っていたりします。ただ、そんな古い価値観を抱えながらも家族仲は良く、どこか現代につながる家族の姿がある。だからこそ、岩田家が今の視聴者にも身近で、現代と地続きに感じられるよう心がけています。
ーー印象に残っているシーン
渡部篤郎さんは本当にかっこよくて色気のある方で、その魅力があるからこそ、清治のような傍若無人な人物でも、ただの乱暴者ではなく成立しているのだと思います。僕が印象に残っているのは、最初に清治が馬に乗って駆け込んでくるシーンです。馬に乗って颯爽(さっそう)と現れた渡部さんを見た全員が「かっこいい~」と見とれてしまって(笑)。僕も「たいがいにせえよ」というセリフがあったのに見とれてしまって、「……いやいや違うんだよ、ばかなんだよ、あいつは!」みたいに我に返る感情の動きが、まさに幸三そのままだと思いました(笑)。
ーー見どころ、視聴者へメッセージ
岩国ではいろいろなことが起こり、その度に珠ちゃんは成長していきます。この先、彼女がポジティブマインドで前に進んでいくことになる原点が、岩国にあると思っています。視聴者の方には、ぜひそこを見逃さないように、珠ちゃんが劇的に変化していく様子を岩田家と一緒に見守っていただければと思います。



