朝ドラ「ブラッサム」のタイトル映像で踊る主人公に込めたメッセージは?

石橋静河が主演を務める2026年後期放送NHKの連続テレビ小説「ブラッサム」の放送が始まり、第1週の週タイトルは「私の父、私の母」(9月28日~10月2日放送予定)となる。YOASOBIの担当する主題歌「咲き誇れ」が流れるタイトル映像では、桜が咲き誇る中、着物姿で踊る主人公の珠が映し出される。本作の制作統括を務める村山峻平にタイトル映像に込めた思いやメッセージを聞いた。
本作は、明治から昭和にかけて自由を求め、書くことを通じて自らと向き合い続けた作家・宇野千代をモデルとした連続テレビ小説第115作。岩国市に生まれた主人公・葉野珠(はの・たま)が、波瀾万丈な人生を歩みながら、小説家として大成していく姿を描く。ヒロインの珠役は石橋のほか、幼少期を村上蘭が、1980年代の晩年期を加賀まりこが演じる。
村山は、「主人公・葉野珠に降りかかってくるいろんなもの、困難に巻き込まれていく中で、一つ一つ前へ足を踏み出すことで乗り越えていく姿や、困難の先に待つ珠のイメージをタイトル映像に込めました」とタイトル映像の制作意図を振り返った。
春の陽光の下、踊る珠の横顔に悲壮感はなく、とても爽やかで優しい雰囲気が漂っている。村山は「そこに向かっていくっていうことが、物語の中においても救いになり、困難の中一歩ずつ前に進むことができたからあそこにたどり着いているという……。それをシンクロさせて見ていただくと、タイトル映像を見て泣きそうになる時もあるかもしれません」と話した。
村山は「タイトル映像が、物語の中に同居してるというのを、コンセプトにしたくて奥山大史さんという映画監督に依頼して作っていただきました。かなり初期の段階から打ち合わせを重ね、宇野千代さんがよく言っていた『花さかばあさんになりたい』という夢を珠が叶えているというコンセプトになっています」と明かした。
モデルとなった作家の宇野千代は、「きょうのご気分はいかがですか」という問いに毎朝「最高です!」と答えていたというエピソードが残っている。村山は「最高ではない時にも最高ですと言って自分を奮い立たせていた側面があったと思います。このタイトル映像は、珠はあそこまで行くんだ、咲き誇れ、わたしとなっている姿を表現したかったです。理屈だけではなく、見て幸せになれる物にしたかったので、とても楽しい映像にしていただいて、私も二重の喜びを感じています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)



