リメイクも話題!名作『竜二』4Kスキャン2Kリマスター版公開

1983年公開の金子正次脚本・主演による映画『竜二』が、4Kスキャン2Kリマスターで10月23日よりテアトル新宿を皮切りに全国順次公開されることが明らかになった。あわせて、新たに制作された予告編、ポスタービジュアルが公開された。
柳楽優弥主演のリメイク版『RYUJI 竜二』(10月30日公開)でも再注目される『竜二』。舞台は1980年代。新宿・歌舞伎町界隈で名の知れた三東会の花城竜二(金子)は、闇のルーレット場をアパートの一室に開き舎弟二人に仕切らせ、ヤクザ稼業は順調だった。しかしある日、妻まり子と幼い娘のために堅気になると決め、酒屋で働き始める。キャストに金子のほか永島暎子、北公次、佐藤金造(現・桜金造)、小川亜佐美、泉アキ、菊地健二、もも、銀粉蝶、土方鉄人、壇喧太、岩尾正隆、大塚吾郎、高橋明、堺勝朗、高杉哲平、戸川暁子、笹野高史、かいどう旬、前田哲朗ら。
スターになることを夢見て脚本を書いた金子正次が、プロ経験ほぼゼロの映画学校時代の友人を巻きこんで、35mm撮影で商業映画を作りあげた本作。萩原健一は楽曲の使用を快諾し、プロデューサーの川島透は監督不在となった現場を率い映画を完成させ、出演した菊地健二は金子とともに配給会社を探して奔走した。
グレーディング監修に『狂い咲きサンダーロード』『わたしの知らない子どもたち』などの撮影監督・笠松則通を招き、1983年の作品を監督した川島透がリマスター監督を務め最終確認した完全版として、4Kスキャン2Kリマスターとして上映される。
川島監督は、リマスター版制作にあたり「リマスターというものにはずっと懐疑的な気持ちでした。もっと前よりも良くしようという小賢しくていじましい欲望が湧いてくるんです。今回は最後のリマスターになると思うからやりませんかと言われた時に「やだよ、好きにしてくれよ」という感じがあったんだけれど、「これで20年くらいいくことになりますよ」と脅かされたので(笑)最後の奉公です」と参加を決めた経緯を説明。
「当時のカメラマンの川越道彦くんにも相談したんですけども、彼が望むことはたった一つだ、と。“あの当時のまんまにしてください”と。私もそれは大賛成しまして、今回のリマスターのテーマは「何も足さない、何も引かない」ということです。当時のドキドキ、衝撃、荒っぽさ、稚拙さ・・・そういうものが全部残ったものに仕上げるということ。自分たちが作ってしまった“奇跡”みたいなものを“そのまま”伝えたかった」と制作を振り返る。さらに、初号をスクリーンで見たときの印象を「“知ってる”映画だったね。『映画と言えば35(サンゴー)だろ』と無謀にも35mmフィルムで撮影した事が長い時代を経てもこんな形で残す事が出来たのも感慨深い。今だったらiPhoneなんかで撮影したんだろうか?へたっぴな部分はいっぱいあるんだけど、時々ハッとするような良いカットがあったね。自分でいうのもなんだけど」と語り、自信を見せた。
上映スケジュールは下記の通り。
10月23日~10月29日:テアトル新宿
10月31日~11月6日:横浜シネマリン
11月6日~11月12日:新文芸坐



