作家・村上龍さん死去 74歳 「限りなく透明に近いブルー」など『ラブ&ポップ』『オーディション』など映画化も多数

作家・村上龍さんが2026年10月17日、自宅で逝去した。74歳だった。有限会社村上龍事務所および株式会社幻冬舎編集本部が23日に発表した。葬儀は家族葬として執り行われ、家族の希望により「ご弔問 ご香典 ご供花 ご弔電及び供物は 辞退させていただいております」としている。また、遺族や近親者への取材問い合わせなども控えるよう呼びかけている。
1952年長崎県生まれの村上氏は、1976年に大学在学中に執筆したデビュー作「限りなく透明に近いブルー」で第19回群像新人文学賞および第75回芥川賞を受賞。同作は単行本・文庫含めて約350万部の大ヒットを記録した。1980年には「コインロッカー・ベイビーズ」で第3回野間文芸新人賞を受賞した。
バブル経済期の東京を舞台にした「トパーズ」や少女の再生の旅を描いた「KYOKO」では自ら監督・脚本を務めて映画化し、大きな話題を集めた。そのほか『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983)、『ラッフルズホテル』(1989)などを監督している。
その後も「五分後の世界」「イン ザ・ミソスープ」「半島を出よ」、600種類以上の職業を紹介した職業図鑑「13歳のハローワーク」など精力的に発表を続けた。庵野秀明監督の『ラブ&ポップ』(1998)、三池崇史監督の『オーディション』(2000)、李相日監督の『69sixty nine』(2004)など、映像・映画文化にも多大な影響を与えた。また、経済トーク番組「カンブリア宮殿」では約20年間にわたりメインインタビュアーを務めるなど多岐にわたって活躍。遺作は「ユーチューバー」となった。(西村重人)



