堤真一、初の映画海外ロケも「演出はほぼ擬音」 SABU監督と久々タッグ

第39回東京国際映画祭

堤真一
堤真一

 俳優の堤真一が27日、丸の内ピカデリーで行われた、第39回東京国際映画祭「ガラ・セレクション部門」出品作品『記憶ゼロ』(2027年初夏公開)舞台あいさつにSABU監督、霧島れいか、そして来日したアキラ・ホァンと共に出席。堤は「久々のSABU監督との仕事は楽しかった」と笑顔で語っていた。

【画像】舞台挨拶の様子

 本作は、ある事件で受けたショックにより記憶障害を発症した敏腕刑事が、記憶が次第に薄れていくなか、3億円誘拐事件を捜査する姿を描く。SABU監督にとって20本目の長編劇映画であり、台湾オールロケによる日台合作映画となっている。堤は、息子を誘拐された日本人ビジネスマンを演じる。

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 堤とSABU監督と言えば、1996年公開の『弾丸ランナー』や翌97年公開の『ポストマン・ブルース』、2002年公開の『DRIVE ドライブ』など数々の作品を共にしてきた。堤は「ほんのわずかしか出ていないのですが、久しぶりにSABUとの仕事で、楽しく参加させていただきました」と笑顔を見せると「出来上がりを見ても、本当にSABU作品らしく、素晴らしい映像でした。台湾のスタッフも素晴らしかったです」と大絶賛。

 本作は構想から20年が経過しているという。SABU監督は「最初はドイツでやろうと思った。有名なプロデューサーが脚本を読んで『ぜひやりたい』ということでスタートしたのですが。中々進まないので『一旦引き上げます』となった。その後も、ソウルやニューヨークなどで話が進んでは消えて、ようやく台湾でやれることになったんです」と念願だったことを明かす。

 台湾でのロケについて堤は「僕は海外ロケというのは初めての経験だったのですが、撮影は4~5日間だったんです。マネージャーと『小汚い定食屋に行きたいな』と話していて見つけていったのですが、メニューが中国語でまったく分からない。そのとき、アプリでピッてやったら全部日本語になったんです。それがすごくびっくりして。しかも料理がすごく美味しかった」と撮影のエピソードを明かす。

 SABU監督から「映画の話をしてよ!」と突っ込まれると、堤は「撮影は、日本と違って役者もスタッフもみんな友達みたい。カメラマンも役者も、助手についている子たちも、師弟関係ではあるんだろうけど、その感じがすごくフレンドリーで。逆に建設的な感じがすごくしたので『こういう現場はいいな』と思いました」と感想を述べていた。

 またティーチインでは、台湾の撮影でワクワクしたことを問われた堤。「僕は海外で撮影するのが初めてだったのですが、SABUと一緒なので、どこへ行っても同じなんです。ほぼ演出は擬音。『ドーン!といって、ガーン!といって、ダーン!といってくれ』という感じが相変わらずだったので、新しい環境でやっているという感じがなかった。でも楽しかった」とぼやき節で会場を笑わせていた。(磯部正和)

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