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フランス映画祭Special

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構成・文 今 祥枝

 

 さる6月20日~24日の5日間、パシフィコ横浜で毎年恒例のフランス映画祭が開催された。今年で第9回を迎えた映画祭は、カンヌ映画祭に正式出品された話題作を始めとするフランス映画最新作長編19本と短編映画特集、日本映画1本の全21プログラムが上映された。また、来日ゲストとしてはフランスのヴェテラン女優ナタリー・バイを代表団団長として、上映作品の監督&俳優たち約100名の代表団が来日。舞台挨拶や上映後の観客との質疑応答、サイン会などを行い、集まったファンたちを大いに喜ばせた。そこで当サイトではフランス映画祭の様子をお伝えすると共に、最新作のレビューなどにより「フランス映画の魅力」について特集する。


 映画祭会期2日目の6月21日夕方、パシフィコ横浜の会議センターメインホールで駐在フランス大使のモーリス・グルドー=モンターニュ、ユニフランス会長のダニエル・トスカン・デュ・プランティエ、横浜市長の高秀秀信らによる開会宣言が行われた。モンターニュ氏は「第9回フランス映画祭のために横浜に来ることができて、大変嬉しく思っています。今フランス映画界で何が起こっているのかをご紹介する機会が与えられたことは、すばらしいことだと思います」とコメント。プランティエ氏、高秀市長、団長のナタリー・バイに対して感謝の意を表した。続いて挨拶したプランティエ氏は、『水曜日は大忙し!』に出演した子役のヴィクトリア・ラフォーリーを伴って登場。「フランスで最も若く、魅力的な女優をここに連れてきました。『水曜日~』のパスカル・トマ監督はヴィクトリアの父親です。彼女は映画で大変すばらしい演技を披露しています」と紹介。ヴィクトリアは「昨日上映された『水曜日~』が、みなさんに気に入っていただけて嬉しく思っています」とにこやかに語り、「どうもありがとう」と日本語で挨拶をするなど満席の会場を沸かせた。 続いて『王は踊る』の作品紹介がされた後、監督のジェラール・コルビオ、主演のブノワ・マジメル、ボリス・テラルが舞台に上がり挨拶を行った。





 この映画は、音楽と権力の間に常に存在してきている奇妙な関係について疑問を投げかけている作品です。映画ではフランスの17世紀半ばを扱っていますが、当時は音楽が支配者であり、音楽が全ての中心でした。音楽は神の意図であり、音楽は惑星、そして宇宙の調和を表現していると考えられていました。その中心になったのが半分神のような存在、フランスの若き国王ルイ14世でありその王が踊っていたのです。その彼のために音楽を作曲していたのがジャン・バティスト・リュリで、今回の映画はこのリュリの、そして若き日のルイ14世の物語でもあります。


 (全部日本語で!)みなさん、こんばんは。今みなさんの前で、とても感激しています。みなさんに私の秘密を打ち明けたいと思います。私が生まれて初めて観た映画は日本映画でした。黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』です。その時とても感動しました。今日みなさんに、同じ感動をこの映画で味わっていただきたいと思っています。みなさんにキスを送ります!


 こんばんは。今日私は友人の2人と共にみなさんにこの映画を紹介できることを、とても幸福に思っています。監督が私にルイ14世役をやらないかとオファーしてくれた時はとても嬉しく思い、これほど有名なフランス国王の役を逃してはいけないと思いました。その時は“王”という仕事がどれほど大変か、よくわかっていませんでしたが……。どうぞごゆっくりご覧ください。

 

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