スター・ウォーズ2/クローンの攻撃

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舞台は『スター・ウォーズ　エピソード1/ファントム・メナス』から10年後の銀河系。『エピソード1』で9歳だったアナキン少年は19歳の青年に成長している。オビ=ワン・ケノービもかつての弟子の身分から今や指導する側に立ち、ナブーの女王パドメは優れた元老院議院となっている。

紛争と混乱を続ける共和国で暗殺のターゲットとなったパドメ・アミダラの身辺警護の任務に再びつくことになったアナキンとオビ=ワン。パドメは最初アナキンを子供扱いするが徐々に2人の仲は接近。禁じられた愛の狭間で苦悩する（ジェダイは恋愛を禁じられている）。19歳の青年アナキンを演じるのはカナダ人俳優のヘイデン・クリステンセン。

キャスティング・ディレクターのロビン・ガーランドは語る「アナキン役の俳優に望む特別な要素が彼には全て備わっている。彼はスクリーンからはじけ出る魅力を持っている。そして、彼には我々がアナキン役に求めていた傷付き易さと、いつもどこかにイライラしている短気な部分もあった。このふたつの要素は必要不可欠なのに彼のようにふたつの要素を自由に演じ分けられる俳優はめずらしい。人生の中でもっとも複雑な段階に入ったアナキンを演じるための肉体と精神的な特性を彼は持っていると確信した」

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パドメ・アミダラには前作と同じくナタリー・ポートマン。オビ=ワンにユアン・マクレガー。

他にジェダイ・マスターのメイス・ウィンドウ役にサミュエル・Ｌ・ジャクソン、本作で初めて登場するドゥークー伯爵にドラキュラを演じホラーファンの間では伝説的存在のクリストファー・リーなど豪華なキャスティングだ。

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ジョージ・ルーカスの6章からなる一大叙情詩「スター・ウォーズ」シリーズの『エピソード2』はその第2章にあたる（ルーカスは当初9部作として構想していたが、自分の歳が高齢になることなどを考え、後に6部作に訂正した）。77年に製作されたスター・ウォーズは第4章にあたり、『スター・ウォーズ　ジェダイの復讐』の第6章で物語はすでに完結したことになっている。99年に公開された『エピソード1』がシリーズの一番最初の章にあたり、2005年に公開される予定の『エピソード3』より、この4章がつながる。ここで、スター・ウォーズシリーズを通しての人間関係と内容を復習しておこう。

スター・ウォーズ（1977年）【エピソード4】
銀河系は帝国軍によって崩壊の危機に追い込まれていた。レイア姫、ルークの率いる共和国軍は、帝国軍の最終破壊兵器「デス・スター」を破壊すべく立ち上がった。
スター・ウォーズ 帝国の逆襲（1980年）【エピソード5】
「デス・スター」の破壊で逃亡していた帝国軍の逆襲がはじまった。ルークはフォースの修行に励み、力をつける。しかし、帝国軍を率いるダース・ベーダー卿が自分の父親だと聞かされショックを受ける。
スター・ウォーズ ジェダイの復讐（1983年）【エピソード6】
帝国軍は2つ目の「デス・スター」を完成させようとしていた。共和国軍は力を結集し、再び「デス・スター」の壊滅に挑む。一方ルークはダース・ベーダーと対決の時をむかえていた。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス（1999年）【エピソード1】
「スター・ウォーズ」シリーズの第1章。平和な惑星ナブーが通商連合に襲撃され女王アミダラを救いだしたジェダイの騎士クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ。メカの故障でたちよった星で9歳のアナキン少年に出会いそのフォースの強さを感じる。
スター・ウォーズ エピソード2/スター・ウォーズ　エピソード2/クローンの攻撃（2001年）【エピソード2】
『スター・ウォーズ　エピソード1/ファントム・メナス』から10年後の銀河系が舞台。何百という惑星に広まった分離主義運動と強力な企業同盟は銀河系に対する新たな脅威になっていた。パルパティーン最高議長は劣勢になっているジェダイを支援するために共和国の団結を認可した。

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『エピソード1』でアナキンが製作したC-3POは未完成のドロイドだったが、本作ではついにカバーリングがされる。しかし、まだ黄金ではなく、寄せ集めの資材をつなぎあわせたパッチワークのよう。

「スター・ウォーズ」シリーズ5作すべてにC-3POとして出演しているアンソニー・ダニエルスは、C-3POの声のほか20年ぶりにドロイドの衣裳を着ることになった。同じくR2-D2に入っていたケニー・ベーカーもダニエルスと組んで5作すべてに出演している。現在では遠隔操作により動きを自由につけられるが、やはりここ一番のシーンではベイカーが中に入ることでドロイドに人間味が加わる。

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『エピソード2』はテーマが暗かった『スター・ウォーズ帝国の逆襲』に全体のトーンは近い。

今回ルーカスは脚本をジョナサン・ヘイルズと共同執筆している。ヘイルズとのつき合いはテレビシリーズ『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』からはじまった。

脚本は撮影が始まる3日前まで完成せず、プロデューサーのリック・マッカラムは存在しない脚本に対して大掛かりなセットを組まなければならなかった……と当時を振り返る。しかし、ルーカスはクランク・アップしてからも新たなシーンをつけ加えるなど、それは編集作業に入ってからも続き、再度スタッフ、キャストが集まり新しいシーンを撮ることもあったらしい。が、これは何も驚くべきことではなくルーカスはいままで5作品このスタイルで通していたのだ。