『機械じかけの小児病棟』キャリスタ・フロックハート

　キャリスタを初めて見た人は、彼女の小枝のように華奢（きゃしゃ）な体にびっくりするはず。1.5倍は太って見えるといわれている映像上でこれだけ細く映っているなんて……。しかし、彼女を見て気付くのはそれだけではないはず。ぺったんこの胸、アヒル系の大きな口、顔の半分を占めるほど大きな瞳。「あれ、誰かに似ている」ということにお気付きでしょうか？ キャリスタの個性的な容姿は、“ハリウッドの妖精”と称された往年の大女優、オードリー・ヘプバーンに似ているではありませんか！ そうです。キャリスタは現代のヘプバーンなのです。

　業界内でもこの事実を認める人は多く、有名なメイクアップ・アーティストのケヴィン・オークインは、著書「Face Forward」の中で、キャリスタにオードリー風メイクを施して、いかにオードリーに似ているかを証明して見せました。ちなみに同じ写真集の中には、多くの現役スターが往年のスター風メイクをして登場しています。中でもグウィネス・パルトロウがジェームズ・ディーンにふんしたメイクも絶品です。

　トム・クルーズやアンジェリーナ・ジョリーたちが養子を育てているのは有名な話。アメリカでは養子を迎えることは珍しいことではなく、例え結婚していないシングルの女性が養子を迎えることもよくあります。特にハリウッド女優の間では養子を育てることは、一種のトレンドと化してきています。

　ニコール・キッドマン、シャロン・ストーン、メグ・ライアンなどなど。養子という選択に踏み切る理由は「晩婚だったから」「赤ちゃんができなくて」「体型崩したくなくて」「男なんかいらない、ただ赤ちゃんがほしいの」といろいろありそう。キャリスタの場合はミシェル・ファイファーに「養子はおすすめよ」と助言されたのがきっかけ。まったく男運の悪かったミシェルが、「もう男なんかいらない」と養子を育て始めたとき、敏腕プロデューサーのデイビッド・Ｅ・ケリー（実は「アリー・myラブ」は彼の担当作）と出会い結婚することができたとか。つまり養子縁組をしたことで、良縁に恵まれたというのがミシェルの持論。キャリスタもこの説にあやかりたかったのか、2000年36歳のときにリーアム君を養子にしました。

　あまりプライベート情報が流れることのないキャリスタですが、今までにロバート・ダウニーJr.や現ケイト・ウィンスレットの夫サム・メンデス監督など、恋のうわさはちらほらありました。しかし、2002年ゴールデン・グローヴ賞受賞式会場でついにあの大スター、ハリソン・フォードとめぐり会ってしまったのです！ 彼を前にしたキャリスタは、まるでアイドルにお熱をあげるティーンのように興奮してしまったとか。そして勢い余って持っていたワインをハリソンにぶちまけてしまったのです！ 男性を落とすために女性が使うお決まりの手ではありますが、当時59歳のハリソンには効果的だったよう。ハリソンってば意外とお手軽です。ここに22歳の年の差カップルが誕生しました！

　現在64歳のハリソンと42歳（全然見えない!!）のキャリスタは、順調に交際を続けています。婚約説やら結婚説などが常にうわさされていますが、今のところ同居しているのみです。もちろんキャリスタの息子リーアム君も一緒。リーアム君はハリソンのことを「ダダ（父親の赤ちゃん言葉）」と呼んでいるのか、それとも「グランパ（おじいちゃんのこと）」と呼んでいるのか？ 気になるところです。

　テレビシリーズの「アリー・myラブ」で人気者となったキャリスタは、シリーズ終了後映画界に転身しますがぱったり。いくら“映画スターハリソン・フォードの恋人”という触れ込みがあるといっても、そうそう簡単に映画スターになれるわけではありません。

　しかし、そうは言ってもやっぱりハリソン様の力は偉大です。『インディ・ジョーンズ』シリーズ第4弾となる最新作のヒロイン役に、恋人のキャリスタを推薦したとか。「この作品に出演することが、彼女の映画界でのキャリアに役立つと思う」と彼女のために尽くす男ぶりを披露。最終決定はまだですが、監督でありプロデューサーのジョージ・ルーカスとスティーヴン・スピルバーグも大賛成しているらしい。製作状況については遅れていて、本来は2004年の夏に撮影を開始する予定だったのに、2006年現在もいまだ撮影は開始されていません。ハリソン現在64歳……。早く撮影を開始しないと、来年には四捨五入して70歳になってしまう！

　キャリスタをスクリーンで観るのが待てないという人は、7月15日から公開される『機械じかけの小児病棟』をチェックしてください。映画スターとして着実にキャリアを築きつつあるキャリスタ・フロックハートに釘付けになります!!