まだまだ終わらない!「『1人1食100円で』~女優・中原翔子、初めてのプロデュース~」第22回

実録!映画製作

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 これまで数多くの映画に出演してきた「知る人ぞ知る」女優・中原翔子が、映画を作ると決心! プロデューサー早川ナオミとして一本の映画を完成させる、立ち上げから劇場公開までの道のりを追う。理想と現実のはざまで揺れながら繰り広げられる予算との仁義なき戦い! われわれの想像を超える、壮絶な「映画作り」を目撃してもらいたい!(取材・文:壬生智裕/カバー写真:高野広美)

 映画『愛∞コンタクト』が昨年11月に渋谷・ユーロスペースにて劇場公開。いよいよ一般にお披露目となりました。そして2週間の劇場公開を終えると、息つく間もなく大分県・別府での上映。年が明けた今月には名古屋でも上映が予定されています。この劇場公開を通してナオミは何を得て、何を感じたのか。現在の心境を語りました。

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パンフレットも完成! ついに公開を迎えた『愛∞コンタクト』

■初日を振り返って

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初日には代々木忠監督から花束も。

 初日を迎えるまで宣伝物の準備やマスコミ対応など自分でやっていて、とにかくやることが多すぎて。追い詰められるような気持ちだったので、この日のことを実はあまり覚えていないんです。初日には加藤夏希さん、広澤草さんのヒロイン2名、そして原作の代々木忠監督がゲストとして来てくださることになっていましたし、とにかくお客さまに楽しんでいただきたいという一心で準備を進めてきました。

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当日の進行を打ち合わせ中……

 でも、いざふたを開けたら、お客さまがわたしたちを受け入れてくれた。温かい舞台あいさつになりました。撮影から公開まで、けっこう間が開いたということもあり、キャストに久しぶりに会えたのもうれしかったですね。加藤さんは出産されて復帰直後くらいのタイミングで、お会いするのは2年ぶりくらい。加藤さんも舞台挨拶のひとときを楽しんでくださっていたと思います。代々木監督も最初はひとことだけいただくというお話だったんですが、原作を作ったきっかけだったり、女性の力で作った映画製作の経緯だったりをお客さまに伝えてくださって。それはすごく助かりましたし、うれしかったですね。

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原作の帯にも映画のイメージが採用された。

 初日を迎えた時は、出産まで長かったけれど、やっと三つ子を産み落としてお披露目できたなというような気持ちでした。感無量というか、多幸感というのかな。でも、上映は2週間続くわけですから。体力をつけないといけないなとは思いましたね。翌日から毎日、トークショー以外の日も劇場に通いました。やっぱりお客さまの顔を見たかったし。反応も知りたかったですから。

■そして劇場公開はつづく

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トークショーも連日開催。この日は『感電』の長谷川るみと。

 1週目は男性のお客さまが多かったんですが、ある時、20代前半くらいのかわいらしい女性が一人で観に来てくださって。その女性がオノ・ヨーコのシーリング・ペインティング(天井の絵:イエス・ペインティング)に出会った時のようだったと言ってくれたんです。自分が肯定されたような満たされた気持ちになったという感想を聞いて、雷に打たれたようになって。

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『感電』のジェントル、『おはよう、マコちゃん』の広瀬草と亜沙美。キャスト陣も積極的に出演してくれた。

 つながれないすべての女の子に、自分自身を受け入れてほしいと思って作った映画だったから、一番観てほしかった年代の方に観てもらえて、わたしたちがほしかった以上の感想をくださった。それを聞いた時に、長い年月をかけて作ったかいがあったなと思いました。苦しいことも多かったけど、こんなにすてきな感想をいただけたわけだから。本当に報われたなと。

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渡辺あい監督と『LOVE REVOLUTIONS』の浜田学のトーク。

 エロチックな映画かなと思って観にきた男性が、想像とは違ったけど、面白かったと声をかけてくれたこともありました。もちろんあまりノレなかったという感想もありましたが、喜んでくれたお客さまは確実にいらっしゃった。体はきつかったけど、お客さまのおかげで心を元気にしてもらった。自分とつながっていける2週間だったと思います。

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同じく『LOVE REVOLUTIONS』の諏訪太郎とのトーク。精力的に観客と触れ合った。

 生の感想を伝えてくれる方が想像以上にいたから、劇場に通い続けることができたんです。本当にお客さまからエネルギーをもらったし、救われたなと思います。これからも観たいという人がいるところには、なんとか行きたいなと思っています

■東京から大分県の別府に

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ブルーバード劇場の岡村照館長、亜紗美と

 東京上映が終わった直後には、大分・別府のブルーバード劇場で「Beppu凱旋映画祭」に参加し、そのまま約2週間上映を行いました。ここの劇場はとてもアットホームで。ちょっぴり古いんですが、なんだか子供の時の映画体験を思い出させてくれるような劇場でした。お客さまとの距離も近いし、ものすごく盛り上げてくださった。ここには85歳の名物女性館長がいるんですが、この方が作品を気に入ってくださったからこそ上映が実現した。年齢関係なく、女性に届いたのがうれしかったですね。女子力が高い方で、彼女みたいに年を重ねていけたらすてきだなと思いました。

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思った以上に、多くの人に届いている。そんな実感を得た。

 別府では代々木監督の著作物のファンだという女性もいらっしゃいましたし、たまたま東京から旅行に来た女性もいらっしゃって「観たかったのよ」と声をかけてくれた。自分が思っているよりも、まわりにこの映画が届いていたんだなと感じた瞬間ですね。

■名古屋の映画館がつなげる故・若松孝二監督との縁

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『愛∞コンタクト』今度は名古屋で上映!(C) 2015 OSD syndicate

 名古屋のシネマスコーレではインディーズ映画特集があって。『愛∞コンタクト』は2月12日、15日の2日間限定で上映されます。全国的にミニシアターが減っている中で、1日でも2日でもこの作品をかけてもらえるというのは本当にありがたいこと。だからこそ足を運んで、ご縁をつなげたいと思うんです。もちろん経済的な負担はありますが、ちょっとでも可能性があるなら、できる限り顔を出したい。行けばきっとお客さまがエネルギーをくださる。自分を肯定するきっかけになってほしいと思って映画を作りましたが、今ではむしろわたしの方がお客さまに救われているなと感じます。

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ブルーバード劇場にて。まだまだ上映は続きます!

 初上映となった夕張は、原作者・代々木忠監督の奥さま、真湖道代さんの出身地でした。夕張でもご縁を感じていたんですが、名古屋にもご縁があったんです。今回上映されるシネマスコーレは若松孝二監督が設立した劇場ですが、実は代々木監督と若松監督って親しかったんですよ。2日間とはいえ、若松監督の劇場で上映できるのはつながった気持ちがあります。実はわたしは若松組に一度だけ参加したことがあって。そのときにものすごくしごかれた。監督の言うとおりにできなかったから叱られたのは当たり前なんですが、なにくそという気持ちになれたし、その時のことがバネになって女優として立つことができている。だから感謝しているんです。監督がご存命のうちは再び作品に出演することはかなわなかったですが、あれから16~17年ほどたって。若松監督の劇場とつながることができてうれしいんです。

■『愛∞コンタクト』予告編!

中原翔子 PROFILE

画像のテキスト

熊本県出身。明治大学在学中よりモデルとして活動後、女優デビュー。高橋洋作品の常連であり、三池崇史や井口昇など海外でも支持されている監督の作品にも多数出演。国内外を問わず、知る人ぞ知る女優である。ニックネームは“地獄のしょこたん”。

<近況> 2月12日(日)&2月15日(水)は名古屋シネマスコーレにて映画『愛∞コンタクト』舞台挨拶に両日とも主演の広澤草さんと登壇いたします!
作品情報
オフィシャルサイト
名古屋シネマスコーレ

その他、2月11日(土)より渋谷ユーロスペースにて出演映画『SYNCHRONIZER』(万田邦敏監督)が公開されます。初日舞台挨拶には私も登壇予定です!
作品情報
オフィシャルサイト

また「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」にて3月3日(金)22:30より出演映画『ポップ・ロック・ビルディング』(かげやましゅう監督)がワールドプレミア上映されます!
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

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