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山下智久『コード・ブルー』、5人で振り返る10年

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さまざまな災害や事故現場の現実的な描写と、ドクターヘリに携わる主人公たちの成長と人間模様で、人気を誇ってきたドラマ「コード・ブルー」シリーズ。1stシーズンから10年。劇中の5人と同様、互いに支え、高め合ってきた、山下智久新垣結衣戸田恵梨香比嘉愛未浅利陽介がこれまでを振り返りながら、満を持して公開される『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』にかける思いを語った。

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10年で変わったこと

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Q:この10年で役とともにご自身も成長されたと思いますが、役に反映したところがあれば教えてください。

山下智久(以下、山下):1stシーズンのときは23歳でした。とがっていたというか、若気の至りで、面白いことをやりたいとか、どう表現したいとか、演じた藍沢と同様に自分の腕を磨きたい一心で周りが見えていなかったように思います。2ndシーズンでもまだ大人になりきれず、空回りしていました。(3rdシーズンまで)そこから7年が経ち、僕自身、人を好きになって、もっと知りたいと思うようになりました。それが今回、藍沢を演じるうえで反映できたかなと思っています。いつも監督やプロデューサーの愛を感じるのですが、シーズンごとに僕に近い感覚の藍沢を持ってきてくださる。だから自然に自分の経験をいかすことができているのかなと思います。

新垣結衣(以下、新垣):以前と比べて、お芝居を任せてもらえる機会が増えたので、成長したのかなと感じています。3rdシーズンから私が演じる白石は指揮官になり、よりみんなを引きで見て、理解しようとしている。そういうところに憧れるというか、見習っていきたいと思えるキャラクターになっていてうれしかったです。

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戸田恵梨香(以下、戸田):劇中、1stシーズンの映像が出てきますが、私もだいぶトゲが強かったなと感じました。そのトゲが強さに変化して、同時に演じている緋山の方は包容力のようなものを手に入れて、いい意味で丸くなった。4人のことも新しいフェローのこともちゃんと認めて、見守ることができるほどの存在になっていたので、7年の空白は大きかったなと改めて思いました。

比嘉愛未(以下、比嘉):自分自身は10年前からあまり変わっていませんが、私が演じている冴島は確実に大きく変わりました。最初はプライドが高くて、強くて、いわゆる鉄の女だったけど、愛する人の死と別れという痛みを経験し、乗り越え、やっと人間らしくなれたと思います。いままで笑顔を見せなかった冴島が映画では普通に笑って、悲しいところは悲しいと喜怒哀楽をはっきり出していて、見ているだけで愛おしく感じました。「よかった。大変なことがあった分、これからもっと幸せになれるはず」と心から思いました。

浅利陽介(以下、浅利):僕が演じている藤川はすごく明るいのに、最初の頃の僕は全然、そんなことなくて(苦笑)。三枚目のパス回しをできるようになったのは、藤川という役のおかげかなと思います。みんな確実に成長しているし、僕も成長し続けてます!

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みんなの愛がたくさん詰まった作品

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Q:映画化にあたり、スタッフ&キャストで長時間にわたる話し合いの機会があったそうですね。

山下:みんなの愛がたくさん詰まった作品なので「こうしたらいいんじゃないか」「この方がいいんじゃないか」とそれぞれの意見がありました。みんな忙しいなか、この作品のために集まって、しっかり思いをぶつけ合った。それって、10年の歴史があるからこそ成立したこと。映画の「ちゃんと伝えることの大切さ」につながっているなって思います。

戸田:全員の見据えている方向が一緒で、より愛情を感じる時間でした。キャストも増えて、ストーリーも多い。みんな成長して、各々のパートがあったのですが、最終的には5人が一つだと見せたいし、そうあってほしいという思いがありました。

新垣:例えば5人で治療するとなったとき、10年前は大動脈を遮断するのにものすごい時間がかかっていたんです(笑)。でも、経験を積んだいまは、5人集結するとなると、見たこともないようなものに立ち向かわなければならない。でも、それってリアルなのか。そういうところで、意見がぶつかりました。わからないままやるのではなく、ちゃんと理解するまで、とことん話し合えたのはこれまで積み上げてきた時間があったからだと思います。

現実をつきつける『コード・ブルー』はこれまでにない医療もの

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Q:『コード・ブルー』がここまで続いた理由はどこにあると思いますか。

山下:嘘がない、リアルなところではないでしょうか。それまでの医療ドラマは最終的にはスーパードクターが救ってくれるイメージがありました。でも、『コード・ブルー』は現実をつきつける。命の尊さや若者の思いに真っすぐに向き合って、人と人とのつながりをしっかり見つめている。そのバランスが面白かったのかな。僕もみんなといると安心するし、信頼して、現場にいることができたのが、この10年、続けられた大きな理由の一つでもあると思います。みんな、どんどん忙しくなっているのに再集結できるのは奇跡に近い。ありがたいです。

比嘉:ただ仲が良いだけではなく、この5人の感じは“戦友”ですね。それぞれがんばっている姿を見ると、うれしくもなるし、がんばろうという気になれる。こんな出会いはそうそうないので、改めてありがたいですね。

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死ぬとき、たぶんみんなのことを思い出すと思う

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Q:それぞれにとって『コード・ブルー』とはどんな存在なのでしょう?

山下:僕はコンスタントに俳優として演技をしているわけではないので、本当にこういう作品に出会えたことはラッキーだったと思うし、シリーズものが難しい現状で、10年間も同じ役について考えさせてくれる環境を作ってもらえているのは本当に幸せなことです。死ぬとき、たぶんみんなのことを思い出すと思う。それぐらい僕の人生のなかで大きな作品です。

新垣:私にとっては「学校」ですね。1stシーズンで、20代のはじめを見守ってもらって、そこから、スペシャルドラマ、2ndがあり、20代の終わりに再集結して、3rdでも同じキャストとスタッフに囲まれて改めて学び直せた。この5人だって、最初からこんな感じではなくて。もちろん良い関係ではあったけど、話せることは着実に増えています。月日が経つにつれ信頼や尊敬がどんどん大きくなっている。集結するたび、実感しています。今回の劇場版はその10年分のアルバムを作ってもらったような感じ。

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戸田:「原点」ですかね。作品ごとに振り返ることができて、それぞれの変化、成長も見て、感じられる。現場に戻ったときに当時のことをすごく思い出して、やっぱり原点なんだなと実感しました。

比嘉:初めて参加したときは20歳くらいで、気持ちはあるんですけど、何もわからず、ただがむしゃらにお芝居をしていました。オンエアが始まると、自分の予想を超える反響で、「ドラマを観て看護師になりました」という方にもたくさんお会いするようになりました。その方たちにとって、冴島は架空の人物じゃないと知ったとき、役を演じる責任の重さを感じました。たくさん大変な思いをしたし、辛く苦しいこともありました。同じように楽しい幸せな瞬間もありました。「『コード・ブルー』観てます」って言われるたびに最初にお芝居した頃の気持ちを思い出します。あの感覚を忘れたくありません。私の糧となっている作品です。

浅利:「骨」ですね。いまでこそ、スタッフやキャストといろいろディスカッションして、それがいいドラマを作る要素の一つだと知っているけれど、最初の頃は20代前半だったから、いきなり打ち解けるなんて全くできなかった。30代になったいまは、20代の男の子たちに対して、逆に「こっちから声をかけていこう」と思える。『コード・ブルー』は技術面でも気持ちのうえでも、僕の支え。これをやったから、ちゃんと30代になれた。これからもみんなと一緒に良いものを作っていきたいと思います。僕も死にそうになったときにはみんなを思い出すと思います。

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【取材後記】

全員の話をこぼさず聞いて、反応する山下は誰もが認めるリーダー。俯瞰で物事を捉える冷静な新垣は指揮官、白石のようだ。緋山同様、歯に衣着せぬ戸田は必ず話にオチをつけて場を盛り上げる。時折、ボケる浅利にツッコむ比嘉の姿には、藤川と冴島のカップルを見ているようなあたたかな空気が流れていた。この10年で培った信頼関係は作品だけでなく、普段のキャラクターにも大いに影響しているようだった。(取材・文:高山亜紀)

『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』公式サイト

『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』は7月27日より全国公開
(C) 2018「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会

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