グレン・クローズにジュリア・ロバーツ!アカデミー賞にドラマで活躍の女優たち大集合

厳選!ハマる海外ドラマ

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ジュリア・ロバーツ
左から主演女優賞候補のグレン・クローズ、作品賞プレゼンターのジュリア・ロバーツ、マーヤ・ルドルフとエイミー・ポーラーとともに最初のプレゼンターを務めたティナ・フェイ(C)Steve Granitz/WireImage(C)Kevin Winter/Getty Images(C)Craig Sjodin via Getty Images

 ドラマでも活躍目覚ましい女優たちが集結した今年のアカデミー賞。先ごろ本連載で取り上げた主演女優賞受賞のオリヴィア・コールマン、助演女優賞受賞のレジーナ・キングに続き、『天才作家の妻 -40年目の真実-』で7度目のオスカー、4度目の主演女優賞にノミネートされながらも受賞を逃した名女優グレン・クローズを中心に、授賞式を盛り上げた女優たちの必見ドラマを振り返ってみた。

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ザ・シールド
「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」シーズン4より FX / Photofest /ゲッティイメージズ

 クローズは傑作ドラマ「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」(2002~2008)のシーズン4にレギュラー出演して、映画&テレビファンを驚かせた。当時、クローズほどの大物女優がシリーズものに、しかも途中参加でレギュラー出演するなんて、ちょっと考えられなかったから。コワモテの悪徳刑事や犯罪天国であるこの地で、強引さのある警察署長を貫禄たっぷりに演じて迫力だった。

ダメージ
「ダメージ」キービジュアル(左グレン・クローズ、右ローズ・バーン)FX/Photofest

 続けて、同じケーブル局FXのサスペンス「ダメージ」(2007~2012)に主演。本作は2008年にベーシック・ケーブル局として初のエミー賞作品賞へのノミネートを果たした記念碑的な一作となった(受賞したのは同じくベーシック・ケーブル局で初の同賞候補となったAMCの「マッドメン」)。クローズは、本心では何を考えているかわからない弁護士パティ・ヒューズを、怪演ともいえる不気味な役作りで視聴者の興味をひきつける。無表情に見えるのに、ちょっとした瞬間に見せる表情の微細な変化は本当に素晴らしく、『天才作家の妻 -40年目の真実-』の役作りにもよく似ている。クローズは「ダメージ」で2度のエミー賞を受賞した。本作と「マッドメン」をきっかけにテレビのアワードシーンの主軸はケーブル局へと移行していくこととなり、クローズもFXも先見の明があるなと、今更ながらに感心してしまう。

フォーエバー ~人生の意味~
マーヤ・ルドルフ主演「フォーエバー ~人生の意味~」

 そもそも司会者不在だった今年のアカデミー賞授賞式。クイーンのパフォーマンスで華々しく幕を開けた後、口火を切ったのはマーヤ・ルドルフティナ・フェイエイミー・ポーラーの米バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」チームだった。テレビっ子の彼女たちにも、それぞれにキャリアを代表する傑作ドラマがある。ルドルフは人生の哀歓を伝える一風変わった大人のファンタジーの秀作「フォーエバー ~人生の意味~」(2018~)。フェイは製作総指揮として参加した1月に全4シーズンで終了したコメディ「アンブレイカブル・キミー・シュミット」(2015~2018)も最高だった。最終シーズンは第7話の「Marvel パニッシャー」のジョン・バーンサルのゲスト出演回がお気に入りだが、個人的ベストエピソードは第6話「キミー、古い友達と再会する!」。ばかばかしくもホロリとさせられて、フェイのアーティストとしての原点を見る思いがする。

アンブレイカブル・キミー・シュミット
Netflixオリジナルシリーズ「アンブレイカブル・キミー・シュミット」シーズン1~4独占配信中

 ポーラーは2015年に全7シーズンで終了した批評家好みのコメディ「パークス・アンド・レクリエーション」(2009~2015)が、日本ではいまだ視聴できる環境でないのが悲しい。クリス・プラットや「マスター・オブ・ゼロ」(2015~)のアジズ・アンサリ、「レギオン」(2017~)のオーブリー・プラザなどレギュラー出演陣のメンツだけでも、観たいと思う人は多い気がする。今だからこそ業界ネタ満載のフェイの代表作「30 ROCK/サーティー・ロック」(2006~2009)とともに、日本に上陸したら熱心なファンの間では盛り上がると思うのだけれど。やはりストリーミング・サービスがなかった時代のコメディは不遇だ。

 そして、授賞式を締めくくった作品賞のプレゼンターは、Prime Original のドラマ「ホームカミング」(2018~)で主演を務めたジュリア・ロバーツだ。人気ポッドキャスト(こちらの声のキャストもキャスリーン・キーナーオスカー・アイザックと豪華)の映像化で、ラミ・マレック主演「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」(2015~)のクリエイター、サム・エスメイルが全話を監督している。

ホームカミング
ジュリア・ロバーツ主演「ホームカミング」

 時代が前後する作りに主人公の記憶の欠落、謎に満ちた物語は、陰謀やサスペンスフルな謎解きの要素から思いもよらない経緯をたどり、感動的なラストへと導かれる。ロバーツが全幅の信頼を寄せるエスメイルの才能は遺憾なく発揮されており、視覚、聴覚に訴える映像世界はエスメイルならでは。洗練されていて、視聴者の頭の中をぐるぐるとかき回す作風は「Mr.ROBOT/ミスター・ロボット」にも通じるだろう。今最も注目したいクリエイターの一人として、エスメイルの作品はぜひとも押さえておきたい。

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ここで観られる!

「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」シーズン7まで Amazon Prime Video で配信中(レンタル・購入)

「ダメージ」シーズン5まで Google Play で配信中、DVDレンタル&発売中

「フォーエバー ~人生の意味~」シーズン1:Amazon Prime Video で独占配信中

「アンブレイカブル・キミー・シュミット」シーズン4までNetflixで独占配信中

「ホームカミング」シーズン1:Amazon Prime Video で独占配信中

今祥枝(いま・さちえ)ライター/編集者。「小説すばる」で「ピークTV最前線」、「yom yom」で「海外エンタメ考 意識高いとかじゃなくて」、「日経エンタテインメント!」で「海外ドラマはやめられない!」を連載中。本サイトでは間違いなしの神配信映画幻に終わった傑作映画たちを担当。Twitter @SachieIma

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