『IT/イット』完結編、子供たちの友情がアツい!

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 ホラーでありながら、ジュブナイル映画の傑作として絶賛された『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』はあれで終わっていなかった! 「“それ”が再び現れたら、自分たちも必ずこの地に戻って来る」という約束を交わした子供たち7人組=ルーザーズ・クラブの27年後を描く完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』がついに公開を迎えました。27年後ということで今回は大人の話かと思いきや、あの愛すべき子供たちもがっつり再登場! 彼らの絆に前作以上に胸をアツくさせられる、まさかの感動が待っていました。(編集部・市川遥)

ルーザーズ・クラブ再び!

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 ルーザーズ・クラブは、行方不明の弟を捜す吃音気味のビル、口が達者なメガネのリッチー、病的なまでに過保護に育てられたために潔癖症で薬が手放せないエディ、父に怯える少女ベバリー、太った転校生のベン、ユダヤ司祭の息子スタンリー、アフリカ系のマイクから成る、落ちこぼれでいじめられっ子の子供たち7人組。前作ではビル、ベバリー、ベンの淡い三角関係や、リッチー&エディの悪態ツキまくりな仲良しコンビぶり、そしてそれぞれに恐怖を抱えながらも仲間のため、その小さな体で果敢にIT=“それ”に立ち向かっていく姿にハートをがっちりつかまれ、「この子供たちをずっと見ていたい!」と思った人も多かったことでしょう。

 本作では連続児童失踪事件が再び発生し、“それ”が戻って来たことを知ったルーザーズの面々が、幼き日の約束を果たすため集結することに。監督のアンディ・ムスキエティが「これは27年後、大人になったルーザーズの物語だが、彼らは失ってしまった大切な物を思い出すため、自らの記憶を遡ることになる。彼らは子供の頃の自分や、当時互いに感じていた絆を思い出さなければならないんだ」と語る通り、大人になった現在と巧みにリンクさせながら瑞々しい子供時代もたっぷり描かれていくため、“子供ルーザーズ”ファンも大満足な仕上がりとなっています。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
大人になったルーザーズ・クラブ

 ちなみに27年後、どもり気味のビルはホラー小説家で映画の脚本家に、口が達者なリッチーは人気コメディアンに、ビビりなエディは保険会社のリスク査定人に、紅一点のベバリーはファッションデザイナーに、太っちょのベンは痩せてイケメン建築家に、ユダヤ人のスタンリーは会計士に、一人田舎町デリーに残ったアフリカ系のマイクは図書館の司書になっています。ジェームズ・マカヴォイジェシカ・チャステインビル・ヘイダーをはじめとした演技派の“大人ルーザーズ”キャストには奇跡的なまでに“子供ルーザーズ”の面影があるので、彼らの時を経た再会シーンにもグッとくるものがあります。

彼らの夏はあれだけじゃなかった!

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 いじめっ子たちに石を投げつけて撃退したり、立ち入り禁止の崖から川に飛び込んで水浴びをしたり、みんなで自転車を走らせたり、ビルの家の作業場で作戦を練ったり、力を合わせて下水道に巣食う“それ”を撃退したり……。恐怖の中でもキラキラと輝いていたルーザーズの夏は、あれが全てではありませんでした。本作では、前作では語られることのなかった1989年夏の出来事も描かれており、中でも最高にワクワクさせられるのが彼らの秘密基地での描写です。

 森の中にある秘密基地は、のちに建築家として成功を収めることになる太っちょのベンが作っただけあってかなりのクオリティーの高さ!「子供時代にこんな秘密基地が欲しかった!」という願望をそのまま形にしたような基地で、ルーザーズの面々がワイワイ言いながらハンモックに乗る姿は青春そのものです。前作では相手が心の底で恐れているものに姿を変える“それ”に苦しめられたルーザーズですが、お調子者のリッチーが本当は何を恐れていたかは明かされずじまいでした。本作ではリッチーが密かに抱えていた恐怖から、ベバリーに恋したベンが抱えることになった恐怖まで、子供たちの繊細な心がひもとかれていて、前作以上に彼らのことが大好きになってしまうはずです。

仲間がいるから恐怖に打ち勝てる!

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 27年後、邪悪な力を増した“それ”に打ち勝つ唯一の方法は、ルーザーズの面々がそれぞれのトラウマに再び向き合うこと。作家やファッションデザイナーなど成功を収めて順風満帆に見える彼らですが、ビルの心には弟ジョージーの死は自分のせいだという大きなしこりがあったり、ベバリーは父と同じようなDV夫に囚われてしまっていたりと、一人では抱えきれないほどの傷と痛みが。

 そして「今度は生きて戻れないかもしれない」と思いながらも、大好きな友とあの夏の日に誓った約束を果たすためだけに集結するルーザーズがアツい! アツすぎる! 互いを思う絆の強さ、そして過去と現在を行き来し、最後には“大人ルーザーズ”と“子供ルーザーズ”の姿がぴったり重なる展開に、気が付けばスクリーンが涙でかすんでいました。ルーザーズ・クラブよ、永遠なれ!

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は公開中 公式サイト

[PR]

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

楽天市場

[PR]