緊急事態宣言で休館中のお話

まほの別府ブルーバード劇場日記

 一人旅がきっかけで出会った別府ブルーバード劇場のお手伝いをしている森田真帆です! 先日の全国緊急事態宣言を受けて当劇場もついに休館することを決意しました。次の営業再開まで、私たちがどんな日々を送っているのか、少しでもお伝えできればと思います!(森田真帆)

広がって行く不安、劇場の利益はゼロ!

別府ブルーバード劇場
照ちゃんの誕生日記念写真。休館中に89歳になりました。

 映画館の利益は、全てがチケットの売り上げによるものです。お客様がいらっしゃらなければもちろん一円の収入もありません。新型コロナウイルスの影響はすでに3月頃から出始めていて、もともと少なかったお客さんの数は日増しに少なくなっていました。それと同時に、私自身のライターとしての仕事も、4月に入っていた取材の仕事は軒並みキャンセルになり不安な日々が続き、劇場に足を運んではため息をつく毎日。いつもなら多くのお客様に来ていただけるイベントを開催することもできず、不安は増して行くばかり。

 劇場のお手伝いをしている私たちは、今後の先行きを心配していましたが、館長の岡村照はとても気丈で大丈夫! 私は戦争を知っているけん。こんなことには負けませんと逆に私たちを元気づけてくれました。

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ミニシアター・エイドさんから優しいお声掛けが!

別府ブルーバード劇場
お客様が来ないことに悩む日々。

 劇場スタッフみんなで不安を感じていた頃に、「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」「SAVE THE CINEMA『ミニシアターを救え!』プロジェクト」が立ち上がりました。今回のコロナ禍を受けて、経営難に苦しむミニシアターさんを救おう! という素晴らしい運動です。私自身、別府ブルーバード劇場という映画館の経営をお手伝いさせていただきながらわかったことがたくさんあります。それは、ミニシアターの支配人さんというのは本当に沢山の映画を観て、自分の目で「これは!」と思った作品を劇場でかけ、多くのお客様に届くように身を粉にして頑張っていらっしゃる方ばかりです。

 映画館はとってもお金がかかります。毎月の賃料はもちろん、DCPという機材を入れた映画館であればそのローンが残っているところもあるし、大きな映画館なら従業員の方々の給料補償もしなければならない。たくさんの映画館が今苦境に立っています。うちの別府ブルーバード劇場は、照館長、そして娘の実紀さんと相談した結果、うちは小さい劇場だから、申し訳ないと賛同という形でのみ参加することになりました。その後多くの監督さんから、遠慮せずに参加団体になって!とご連絡をいただいた時は、気にかけていただいたことだけで私も涙が出るほどうれしかったです。

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オンラインに売店を開店しました!

別府ブルーバード劇場
ネットショップの立ち上げにみんなワクワク!

 照館長の気持ちは痛いほどわかる一方で、毎月の映画会社さんへの支払いや、劇場の経費は容赦なくなってきます。4月の休館で売り上げはゼロとなってしまい、私たちも焦り始めました。そこで思いついたのが、オンライン上に売店を作ろう! というものです。前売券のセット券や、映画祭の時に売れ残ってしまった劇場のオリジナルタオル、だいぶ売れ残ってしまったTシャツなどを、ネットで販売しよう! ということで、早速オンライン売店をオープン! 遠方のお客様にもご購入いただけるような商品を、とみんなで考えたチケットが子どもたちに映画をプレゼントするチケットです。

 私は自分が子どもの頃に親がたくさん映画に連れて行ってくれたおかげで、映画が大好きになりました。でも残念ながら、映画館で映画を観たことが一度もないという子どもたちがいます。以前、この連載でも紹介した、別府市にいくつかある、様々な理由で親と一緒に暮らせない子どもたちが生活する施設の子供たちををご招待するチケット。このチケットは、今でも多くの方々に購入いただいています。そして、まさかの助っ人が私の別コーナー「マホモリティリポート」にも登場している彼氏のひろきくん。得意の革工芸の技術を生かして、素敵な革細工も出品! 照館長もみんなが一生懸命やってくれてうれしい!と笑顔になってくれました。

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とどめは短編映画!?

 休館中は、照館長が一人で映画館の電話番をしていたり、娘の実紀さんが留守番をしたり、あとは私とひろきくんが二人で電話番や売店の発送作業をする毎日。とはいえ、電話もあんまりかかってこないので、なかなか暇な日々を過ごしていました。暇や!!! 暇すぎる! という時に、ふと思いついたのが、そうだ! ブルーバード劇場で映画を撮ったらどうだろう! ということ。普段は見ることのできない電源の落ちた真っ暗闇なブルーバード劇場で短編のホラーをひろきくんと二人で撮ってみることになりました。

 とはいえ、もちろん二人とも映画づくりはズブの素人。確かに私は昔映画監督を目指してハリウッドには行ったけれど、特に何も学ばずに帰ってきちゃったから! 撮ったこともない映画というものを悪戦苦闘しながら、あーでもないこーでもないと撮っているうちに、改めて感じたのは、映画づくりってすごいなぁってことです。私たちの映画は小さな小さな映画だけど、1カットずつにたくさんの人たちの思いや努力が詰まっていて、その全てが映画になる。なんだか泣けてくるくらい感動しました。皆さんもブルーバード劇場メイドの短編を観て、ぜひ劇場に遊びに来てくださいね!

別府ブルーバード劇場のネットショップはこちら!

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