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芸術の秋まっしぐらでイベントづくしの巻

まほの別府ブルーバード劇場日記

 少しずつ天気も涼しくなり、ようやく芸術の秋が始まろうとしていますね。別府ブルーバード劇場では一足お先に芸術の秋が始まって、さまざまなゲストが来館しました。インディペンデント映画から、超有名人のアノ方まで! イベントづくしで大忙しの別府ブルーバード劇場の様子をお届けします。(取材・文:森田真帆)

主演俳優がまさかの自家用車ツアーでやってきた!

ブルーバード劇場
遠山雄さんには、別府の観光スポット、アフリカンサファリを堪能してもらいました!

 映画『いつくしみふかき』という映画があります。この映画は、ある売れない(こんなこと言っちゃダメかもしれませんが、ご本人たちご了承済みですのでご理解ください!)役者二人と、まだ監督経験のない助監督が一緒に組んで作り出した映画です。足掛けX年。自分たちで制作費を集めて作り上げたスゴイ作品。こんな話あるの!? というような、実話をもとに生み出した物語で、とんでもないドクズなオヤジと、彼に振り回された息子のお話渡辺いっけいさんが超優しいイメージを全部捨てて、ひどすぎるクズオヤジを熱演しています。今回別府ブルーバード劇場には、この映画を作った役者の一人、遠山雄さんがなんと長野県からはるばる車で来てくれました。別府の街でポスターやチラシを配って自力でお客さんを呼ぼうとする熱意に「自分たちで映画を作った人は、やっぱり執念がすごいなぁ!」と館長の照ちゃんも感心! 遠山さんの頑張りもあって、たくさんの方が映画を観にきてくれました。舞台あいさつが終わった後、車に乗り込んだ遠山さん「これから青森の映画館に行ってきます!」と移動距離ハンパなさすぎます! 

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村本大輔が応援に駆けつけ登壇!

ブルーバード劇場
照ちゃん、堀潤監督、ウーマンラッシュアワーの村本の3人でニッコリ!

 ジャーナリストの堀潤さんが東日本大震災をきっかけに、カメラを片手にさまざまな世界の分断を追いかけた骨太ドキュメンタリー『わたしは分断を許さない』。香港のデモから始まり、今なお復興の目処が立たない東日本の現状、沖縄の基地問題、パレスチナ問題など、悲しいくらいの分断を目撃できるこの作品は、森田が絶対に別府ブルーバード劇場で上映したかった作品の一つでした。実は、もともと4月にこの作品を上映する予定で進めていたのですが、緊急事態宣言による1か月間の休館のために、やむなく上映中止となってしまった本作。約半年弱ぶりに上映となり、堀潤監督、そして堀潤監督の大親友であるウーマンラッシュアワーの村本大輔が別府ブルーバード劇場に来館! 舞台あいさつに登場してくれました。

 今、世界中で起きているさまざまな分断の話、そして自分たちができることは何か。映画を制作中にはまだ起きていなかった、コロナによる貧困の分断など、熱いトークにお客様はみんな引き込まれ、帰り際に「自分に何ができるか、ちゃんと考えてみたいと思います」と若い人が声をかけてくれるなど、とても意義のあるうれしいイベントになりました。

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コロナによって悔しい立場に立たされた映画

ブルーバード劇場
商店街に貼ってあるポスター一枚一枚にサインしてくれた迫田監督!

 広島県の呉でオールロケが行われた映画『君がいる、いた、そんな時。』の迫田公介監督は、広島から車で来館! コロナ自粛が続いている中、多くの映画が公開中止や公開延期になりましたが、そんな中でも特に大変な思いをした映画があります。それは、緊急事態宣言から明けてすぐに上映が始まった映画です。なぜかといえば、公開直前の1か月というのは、劇場公開映画にとってすごく大切な時期で、監督がインタビューを受けたり、チラシを配ったり、いろんな宣伝をして観客の観たいを最高潮まで持ち上げていく、そんな時期なんです。

 だから、緊急事態宣言中は宣伝活動をすることもできず、そのまま公開日を迎えてしまった映画は本当に大変な思いをしています。そして、別府ブルーバード劇場での公開を迎えた初日、迫田監督は観客の皆さんを前に、何度も涙で言葉に詰まりながら、喜びいっぱいの舞台あいさつをしました。この映画が公開されるまで、本当に長い時間かけて脚本を書き、映画を撮影してきたからこそ、スクリーンで上映される日を迎えることのうれしさが伝わってきました

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