今後の大事件の予感が!?サプライズなカメオ出演にも注目！
今週のウォーキング・デッド
「ウォーキング・デッド」シーズン11も5話目に突入。今回は、いくつかのグループに分かれて行動している登場人物たちが、それぞれ別の問題に直面していく。あっちでもこっちでも、今後の大事件の予感が!?（平沢薫）
※ご注意 なおこのコンテンツは「ウォーキング・デッド」シーズン11について、後半の「もう観ちゃった方向け」はネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。
今週のウォーキング・デッド～シーズン11第5話
＜これから観る方向け：ネタバレなし＞監督は特殊メイク＆製作総指揮のグレッグ・ニコテロ。あのキャラクターも登場！
前回はダリル（ノーマン・リーダス）ひとりの話に終始したが、今回はそれとは反対にたくさんのキャラクターが登場して、それぞれの状況が描かれる。また、かなり久々に登場する人物やアイテムもあり、このシリーズがこれまで歩んできた長い道のりを思い出させたりもする。それも最後のシーズンならではのファンサービスかもしれない。
この第5話と続く第6話の監督は、おなじみグレッグ・ニコテロ。ずっと本シリーズの特殊メイク、製作総指揮を担当し、シーズン2から監督にも進出した彼は、さまざまな登場人物の過去も熟知しているから、彼らの現在の心境を描くこのエピソードには適任。本シーズン第3話にもウォーカーのメイクで出演していたが、今回も特殊メイクでカメオ出演している。
＜もう観ちゃった方向け：ネタバレあり＞あっちにもこっちにも事件の予感!?まさに嵐の前の静けさか
今回は、あっちでもこっちでもこれから大変なことが起きそうなことを予感させる、嵐の前の静けさの回。まず、アレクサンドリアには問題が続出。集落の周囲の壁の補修が必要な状況は、今回は大きな被害にはならなかったが、いつか大惨事の原因になりそう。そして、これまで善意の人だったアーロン（ロス・マーカンド）が精神的に不安定に。彼が何かしそうで気にかかる。さらに、ジュディス（ケイリー・フレミング）と年上の少年たちの対立も、ますます激しくなりそうな気配が。
一方、食糧補給に出かけたマギー（ローレン・コーハン）とニーガン（ジェフリー・ディーン・モーガン）の関係もまだギクシャク。共闘してウォーカーを倒すシーンを見ると最強コンビになりそうなのだが、まだまだ和解への道のりは遠そうだ。
もっと気になるのが、ユージーン（ジョシュ・マクダーミット）たちが訪れたコミュニティー、コモンウェルスの真の姿。その実態は不明だが、新規住民用のプロモ映像があまりに健全で、逆に怪しすぎる。さらにユミコ（エレノア・マツウラ）の兄が、ずっとこのコミュニティーの住民なのに、本当の職業が外科医であることを隠しているのも、何かこの町の正体に関係がありそうだ。
そんな今後のドラマの種が続々とまかれる中、シリーズのこれまでを思い出させる人物やアイテムも登場。まず、冒頭のアーロンの悪夢に登場するのが、シーズン5～6に登場した額にWの文字を書いた無法者集団ウルブスのメンバー、ブロンド・ウルフ（ジェシー・C・ボイド）。この悪夢ではかつてのニーガンの口笛が聞こえ、“囁く者”も姿を見せる。この“囁く者”は、このエピソードを監督した、このシリーズの特殊メイク担当でもあるグレッグ・ニコテロが演じている。
そして、少年たちに壊されてジュディスが悲しむ、青い手形のついた板は、シーズン8第9話「夢」でウォーカーに噛まれて死を覚悟した後のカール（チャンドラー・リッグス）が、まだ幼児のジュディスと一緒にペイントしたものだ。細かいところでは、アーロンの幼い娘がベッドで着ている赤っぽい色のTシャツは、アーロンがシーズン9第1話「新たなる幕開け」、シーズン10第４話「孤独との戦い」で着ていたもの。また、彼女がベッドで遊んでいるおもちゃは、アーロンがシーズン10第19話「あと1ヵ所」で手に入れたもの。何かと芸が細かい。
そして、今回はサプライズなカメオ出演も。ニーガン役ジェフリー・ディーン・モーガンの11歳の息子ガス・モーガンが、ウォーカー役で出演しているのだ。ジュディスは、少年たちが壁の穴から入ろうする少年ウォーカーをからかっているのを見て注意するが、このシーンで少年ウォーカーを演じているのがガスだ。ちなみにモーガン家の出演は3人目。妻の女優ヒラリー・バートンも、シーズン10第22話「ここにニーガンあり」でニーガンの妻ルシールを演じていた。夫妻の間には3歳の娘ジョージ・バージニアもいるので、そのうちカメオ出演するかも？
と、今回は大きな事件はないものの、あれこれ盛りだくさんのエピソード。コニー（ローレン・リドロフ）が生きていることもわかったので、彼女の現状も気になる。次の大事件はどこで起きるのか。あっちでもこっちでも何かありそうで目が離せない。
