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【ネタバレ解説】「マンダロリアン」痛快バトルが展開する最新話!物語も大きく前進!【今週のマンダロリアン】

 「マンダロリアン」シーズン3の第5話にあたる「チャプター21:海賊」は、宇宙海賊が惑星ナヴァロを襲撃。救援を求められたマンダロリアンたちはどう動く? そしていよいよ、前シーズンから気になっていたあの極悪キャラの現状が、ちょっとだけ判明する!(文・平沢薫)

※この記事は「マンダロリアン」シーズン3のネタバレを含みます。「チャプター21:海賊」視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

宇宙海賊vsマンダロリアン!

 マンドー(ペドロ・パスカル)の友人であるグリーフ・カルガ上級監督官(カール・ウェザース)が統治する惑星ナヴァロの上空に、巨大な宇宙海賊船が襲来。痛快バトルアクションへとなだれ込む今回の監督は、大ヒットアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の監督トリオの一人、ピーター・ラムジー。『スター・ウォーズ』シリーズ初参加となる彼が、空中と地上で繰り広げられる、ハデなバトルを描く。

 そして今回は、マンダロリアンの未来に関わるドラマも大きく一歩前進。かつてマンダロリアンの統一を成し遂げられなかったボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)は、宇宙海賊撃退作戦に成功したことで、マンドーたちの集団を率いるアーマラー(エミリー・スワロー)に認められ、あらためて統一のために動き出す。アーマラーが言う「2つの世界を歩む者」の「2つの世界」とは、古来の掟を守るマンダロリアンの世界と、ヘルメットを脱いだ新たなマンダロリアンの世界のことだろうか。

 また、「チャプター19:改心」に続いて、新共和国の心許なさを表す場面も登場する。カルガからナヴァロの援護を求められたカーソン・テヴァ大尉(ポール・サン=ヒョンジュ・リー)は、コルサントで新共和国の大佐に海賊退治の許可と応援を求めるが、ナヴァロはまだ新共和国に加盟していないと指摘された大佐は、加盟惑星からの要請を優先するために拒否。新共和国の弱腰ぶりが描かれる。

 この場面では、今は新共和国で勤務する元帝国軍士官ケイン(ケイティ・オブライアン)から大佐への申し出が拒否のきっかけとなっており、彼女の行動を見ると、テヴァの「海賊と旧帝国軍は関係がある」という推測は当たっている可能性が高そう。やはりケインは、かつての上司モフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)のために活動しているのだろうか。

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テヴァは生粋の『スター・ウォーズ』ファン!

 ちなみに、テヴァ大尉役のカナダ俳優ポールは、子供の頃にリアルタイムで映画1作目を観て以来の『スター・ウォーズ』ファン。だった彼は、本作への出演が決まるずっと前からコスプレ活動をしていて、世界規模の『スター・ウォーズ』ファン集団、第501軍団のトロント支部に所属していた、ガチのオタクだ。

 今回は、このテヴァ大尉に関連する小ネタがいろいろ。彼が所属するアデルファイ基地は「チャプター10:乗客」のセリフに登場。彼がマンドーたちの船に遭遇して、ビーコンを鳴らすように依頼して故障していると言われると、字幕では「同行してもらって、飛行記録を調べないと」だが、映画の台詞では「アデルファイまで同行してもらって~」と言っている。

 その基地の酒場には、テヴァと一緒に「チャプター6:囚人」に登場した、本作の監督たちが演じる新共和国のパイロットたちが。カウンターの右手前には、今回もデイヴ・フィローニ監督がカウボーイハットで演じるトッパー・ウルフが。カウンターの左にはデボラ・チョウ監督ふんするサシュ・ケッターと、その手前にはリック・ファムイーワ監督演じるジブ・ドジャーがいる。そして、このシーンで、テヴァに話かけるのは、アニメシリーズ「スター・ウォーズ 反乱者たち」の主人公たちの仲間ゼブ。声を演じるのは、アニメ版と同じスティーヴン・ブルーム。彼はこのシーンで、初めて実写版で登場。彼は、テレビシリーズ「スター・ウォーズ:アソーカ(原題)」に登場するとの噂もある。

 カメオでは、ラスト近くでテヴァがシャトルの残骸を見つけた時に通信で呼び出すリード中尉は、スピンオフドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の「チャプター5:マンダロリアンの帰還」で、テヴァと一緒にテスト飛行中のマンドーに遭遇し、高速で旅客機の近くを飛ぶなと注意したパイロット。声を演じるのはその時と同じ、本作の「チャプター16:救出」でルーク・スカイウォーカーのボディダブルを務めたマックス・ロイド=ジョーンズだ。

 そして、マンドーに同行するアストロメク・ドロイドR5-D4が、かつてテヴァと一緒に反乱軍で活動していたことが判明するサプライズも。「チャプター18:マンダロアの鉱山」で、ペリ・モットー(エイミー・セダリス)がR5-D4に「本来は銀河で戦闘機をナビして、暴君と戦うドロイドだろ」と言っていたのは、本当だった

 そして、ラストで判明するのが、捕らえたはずのモフ・ギデオンが法廷に出頭せず、所在不明になったこと。テヴァが発見した、モフ・ギデオンを乗せていたはずのシャトルの残骸には、マンダロリアンのアーマーに使われる金属、ベスカーの破片が残されていた。これは、襲撃をマンダロリアンの仕業に見せかけるための旧帝国軍の偽装なのか。しかし、マンドーたちとは別のマンダロリアンが船を襲撃した可能性もゼロではない。その答えは次回の「マンダロリアン」で描かれるはずだ。

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラス独占配信中
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

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