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法と暴力…二つの顔を持つ最も危険なヒーロー「デアデビル」とは?

デアデビル
昼は弁護士、夜はダークヒーロー!デアデビルってどんな人?

 昼は法廷で依頼者を助ける正義の弁護士、夜は過激なバイオレンスで悪を倒すクライムファイター。マーベル最新作「デアデビル:ボーン・アゲイン」で描かれるのは、2つの顔を持つダークヒーロー・デアデビルだ。ニューヨークを拠点に活躍するデアデビルとは、一体どんな人物なのか。彼の持つ二面性からその魅力を紐解いていく。

幼少期に視力と父親を失ったヒーロー

デアデビル
哀しき過去を持つ盲目の主人公マット・マードック

 デアデビルこと主人公マット・マードック(チャーリー・コックス)が、善意の弁護士と暴力的なクライムファイターの二面性を持つ唯一無二のヒーローとなったのは、幼少時の出来事が関係している。

 マットは、ニューヨークのヘルズ・キッチン=地獄の台所と呼ばれるスラム街出身で、二流のプロボクサーの父親との父子家庭で育つ。9歳の時、老人が自動車に轢かれそうになったのを助けたところ、荷台に積んでいた放射性廃棄物を浴びて失明してしまう。視力を失ったマットは、その代わりに、聴覚や嗅覚など他の感覚が超人的に鋭敏になるのだが、最初の頃はその感覚に慣れずに苦しめられる。しかもその後、父親は八百長試合に勝ってしまったために殺され、マットは孤児になってしまった。

 そんなマットを救ったのが、カトリック教会の孤児院のラントム神父と、謎の盲目の武術家スティックだった。彼は神父からは愛と慈悲の教えを受け、武術家からは鋭敏化した感覚を制御する方法、格闘技術、戦士は孤独に生きるものだと教えられる。この2人の師の相反する教えが、マットの二面性の原点になったのではないだろうか。やがてマットは、ヘルズ・キッチンで、フォギーこと親友フランクリン・ネルソン(エルデン・ヘンソン)と最初の依頼人カレン(デボラ・アン・ウォール)と一緒に弁護士事務所を開き、昼は貧しい人々を救う弁護士として活動する。その一方で、夜はこの2人にも正体を隠して、暴力で悪を倒すクライムファイター・デアデビルとなるのだ。

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マットの心の支えになるフォギー&カレン

 デアデビルとしての活動にも二面性がある。圧倒的な暴力で悪を叩きのめすが、その一方で、決して人を殺さない。「罪人にも、罪を償うチャンスを与えるべきだ」という信念のもと、銃は使わず、鍛え抜いた生身の身体による格闘の技、暗闇でも自在に動き、鋭敏な聴覚や嗅覚により遠くの物音を聞き分けたり、人間の心拍数の変化や発汗からその人物の心理を知るなどの能力を駆使する。

 そして、デアデビルだけでなくドラマの魅力にも二面性がある。まず、本作の魅力はなんといってもリアルな格闘アクション。戦闘では常に身体と身体が激突し、身体がぶつかり合う音がする。デアデビルの生身に受けるダメージ、打撲や傷も描かれ、彼が直面する暴力の激しさと彼自身の痛みが伝わってくる。その一方で、昼の弁護士としての活動は頭脳派で、リーガル・サスペンスとしてスリリングな展開を見せる。悪事の証拠を見つけ、犯人を推理し、証人を探していくクライム・サスペンスにどんどん引き込まれ目が離せなくなっていく。ドラマにも、デアデビル同様、テイストの異なる2つの魅力が詰まっているのだ。

敵も魅力的?二つの顔を持つ人間くさい犯罪王

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裏社会を牛耳る危険すぎる男!犯罪王キングピン

 そんなデアデビルの前に立ちはだかるのが、宿敵キングピン/ウィルソン・フィスクヴィンセント・ドノフリオ)だ。彼もまた二面性を持っている。表の顔は成功した実業家だが、裏の顔は犯罪王。日本のヤクザやチャイニーズ・マフィア、ロシアン・マフィアなどの犯罪組織と手を組み、政治家や警察も買収や脅迫により自分の思うように操る、影の実力者だ。しかも、デアデビルに匹敵する格闘能力を持つ。巨体から怪力を繰り出し、これまでのデアデビルとの素手と素手の激闘では、いつも互角の戦いぶりを見せている。

 キングピンには、デアデビルとの共通点もある。まず一つは、貧しかった子供時代に悲劇的な体験をしていること。彼は12歳の時、父親が母親に暴力を振るう姿を見て、近くにあったハンマーで父親の頭部を何度も殴り、殺してしまう。この出来事は隠蔽されたが、彼のトラウマとなり、今でも時折血まみれのハンマーを持つ12歳の自分の幻影を見てしまうのだ。

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ただの悪いヤツではない、魅力溢れるキングピン

 もう一つの共通点は、ニューヨークの状況を改善したいと考えていること。だが、その方法は真逆。デアデビルは貧民街の人々を苦境から救おうとするが、キングピンは再開発により貧民街をなくしてしまおうと考えるのだ。いわば、2人は一つのコインの表と裏のような存在とも言える。

 そんなキングピンには、魅力的な側面もある。彼の住居のインテリアは、現代的で洗練されたデザイン。使用人は雇わず、朝食も機能的なキッチンで自分で調理する。クラシック音楽を愛し、衣類は上質な素材の古典的なスーツを好み、カフスのコレクションを揃えている。恋に落ちる相手は、アートギャラリーに勤務する同世代の知的な女性バネッサ(アイェレット・ゾラー)。そして彼女のことは、自分の命よりも大切に考えている。キングピンは単純な悪人ではなく、さまざまな側面を持つ人間味あるキャラクターなのだ。

犯罪王がニューヨーク市長に!どうなるデアデビル

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どうなる「デアデビル:ボーン・アゲイン」?

 そんな2人が激突するのが、ディズニープラスで配信される「デアデビル:ボーン・アゲイン」だ。予告編では、キングピンがニューヨーク市長になっている。彼はその地位を利用して、何を企んでいるのか。キングピンが市長を務めるニューヨークで、はたしてデアデビルは活動していけるのか。

 実は、2人はこれまでも何度も衝突してきた。デアデビル/マットがキングピンを刑務所に送ったこともある(キングピンは看守や警察を買収し、出所してしまったが……)。逆に、キングピンが偽物のデアデビルを使い、デアデビルを悪者に仕立てたこともある。また、キングピンは、彼とバネッサとの結婚式をデアデビルが台無しにしたことを決して忘れないだろう。そんな2人の間にどんなドラマが繰り広げられるのか。

 そして予告編には、デアデビルよりも凶暴な悪の処刑人パニッシャージョン・バーンサル)や、真っ白なスーツに袖を通した正体不明のホワイト・タイガーカマル・デ・ロス・レイエス)も登場。一癖も二癖もあるキャラクターの出現により、息もつかせぬデアデビルの新たなストーリーが展開しそうだ。

 ドラマのショーランナーを務めるダリオ・スカーダペインは、「バイオレンスのレベルは格段にアップする。今までなかった、ものすごい瞬間がある」「より深く、よりダークな物語になる」とEmpireのインタビューで予告している。デアデビルはどこまで突き進むのか。これから彼が進む道は、さらに暗く、危険なものになるに違いない。(平沢薫)

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ディズニープラスで3月5日(水)より独占配信

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(c) 2025 Marvel

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