「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2第6話:マギー役が監督デビュー、予想外のウォーカー出現
今週のウォーキング・デッド

荒廃したニューヨークを舞台に「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、マギーとニーガンのその後を描く「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2。第6話「ブリッジのパートナー」では、マギー役のローレン・コーハンが監督デビュー。しかも、マギーが戦う相手がスゴすぎる!(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2第6話をまだ観ていない方はご注意ください。
マギーvsゾンビクマ!監督デビュー作で予想外のマッチ
マギー役のコーハンは、スピンオフシリーズからプロデュースに携わっているが、本作ではより深くクリエイティブ面に加わっており、本エピソードでついに監督デビューを果たした。
ちなみに「ウォーキング・デッド」のレギュラー俳優が監督デビューするのは、彼女で3人目。まず、本家「ウォーキング・デッド」シーズン4から登場した赤毛の元軍曹エイブラハム役のマイケル・カドリッツは、2018年のシーズン9で監督デビューし、「新スーパーマン」など他のドラマも監督。また、本家シーズン1から登場し、棒術の達人になったモーガン役のレニー・ジェームズも、2020年にスピンオフ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン6で監督に進出、シーズン7の監督も手がけた。2人同様、コーハンの今後の監督業にも注目だ。
しかも今回、コーハンが初監督作で、マギーが戦う相手に選んだのは、シリーズ初登場の強敵。なんと、ウォーカー化した巨大なクマを相手に、美術館の中で戦いを繰り広げる。初監督作にして、アクション演出も特殊効果も難易度が高そうなシーンに挑むとは、コーハン監督、大胆さではマギーに負けてない。この格闘シーンは、コーハンの演出術にも注目だ。
このクマはセントラル・パーク動物園で飼われていたという設定だろう。これまでこの世界の動物はウォーカー化しなかったが、ウォーカー化の原因はウイルス的なもので、それが進化しているという設定だろうか。
ブリューゲルの言葉は本心なのか?
そして、前話のラストでマギーたちの前に出現したブリューゲル(キム・コーツ)の企みが明らかになる。それは、彼がニューバビロン連邦と組んでニーガンたちを奇襲して、マンハッタン島を支配し、それをニューバビロン連邦の植民地として差し出す、というものだった。しかしマギーも言う通り、彼の言葉は信用できない。
その後、マギーたちは逃亡し、ブリューゲルの元には、今は大佐のアームストロング元保安官(ガイウス・チャールズ)だけが残るが、ブリューゲルの計画は変わらない。彼は、大佐が殺したことになっているニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が生きていては不都合だろうと大佐を脅迫し、ニーガンの奇襲に協力させようとする。だが、大佐はまだ決心をしかねているようだ。
そして今回も、意外な出来事が続く。まず、クロアト(ジェリコ・イヴァネク)が集団から追放されたこと。彼がダーマ(リサ・エメリー)のペットのネズミの死骸にニーガンの靴底の模様を発見し、ニーガンの策略に嵌められたことに気づくのは想定内、彼がニーガンと戦って負けるのも予想通りだが、ニーガンが彼を集団から追放するとは、少々意外。こういう人物は、近くに置いた方が害が少ないと思うのだが。
また、ニーガンがあっさりこの集団のリーダーになったのも少々意外。彼はこの集団をどうするつもりなのか。彼が到着した妻と息子を元いた場所に戻らせるのもちょっと意外だが、ニーガンが2人の安全のためだと語るので納得がいく。ニーガンといえば、彼を撃ちに行ったのに、負傷した傷が悪化したために倒れたジニー(マニナ・ナポレオン)も気になる。彼女もウォーカーと化してしまうのか。
気づけば、シーズン2はあと2話を残すのみ。次回はいよいよニーガンvsブリューゲルの激闘が起きるのか。その戦いに、マギーや大佐、そしてダーマを探しに行ったハーシェル(ローガン・キム)は、どのように関わることになるのか。追放されたクロアトが何かやりそうで、それも気になる。
「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2はU-NEXTにて独占配信中
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