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映画たて・よこ・ななめ見!

リアルで生っぽい…『近畿地方のある場所について』は恐怖の限界突破

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 ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回のテーマは、ホラーの名手・白石晃士監督が大ヒットを産んだホラー小説を映像化。怖がりの村本と、怖がらない中川が繰り広げる、ホラー映画の楽しみ方とは?(取材・文:森田真帆)

今回の映画は『近畿地方のある場所について』(8月8日公開)です。

 作家・背筋の小説を実写化したミステリー。行方のわからなくなったオカルト雑誌の編集長を捜索する編集者と記者が、近畿地方のある場所が事件に関わっていることを知る。メガホンを取るのは『サユリ』などの白石晃士。『明日の食卓』などの菅野美穂、『366日』などの赤楚衛二らが出演する。

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怖くて目つぶりすぎて何も観れず!

(C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

中川パラダイス(以下、中川):タイトル聞いた時、また村本の好きなタイプの映画で、政治系とかそっち系の地方の何か再生物語みたいなやつなんかな、しんどいなと思ったけど、見始めてすぐ楽しくなったわ。

村本大輔(以下、村本):なんかマネージャーから前回の『ドールハウス』がすごい評判やって面白かったからこれになったって聞いたで。もうほんまに勘弁してください。無理やって。

中川:やっぱり怖がりやもんな、村本。

村本:怖すぎて怖いところなんも観てないわ。ずっと目つぶってたわ。

中川:いやいや、意味ないやんか(笑)。

村本:オレ、めちゃくちゃ怖がりやから! めちゃくちゃ! 途中で「この映画選んだん誰や!」って怒りまくっとったわ。なんかやっぱアメリカのホラーよりも日本の幽霊系がマジで怖いなって思うねん。出てくる家とかも親近感あるやん。もうどこにでもある感じやし。

中川:ベランダのアレとかな。しかしすごいな! そんなに入り込めるんや。そこまで入り込めるんやったら、誰よりも楽しんでるやんか。

村本:楽しんでないねんって! 全然! 目つぶっててようやく目開けたらまた怖いところでギャーみたいな! もう耐えられへんかったわ。

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素人動画っぽい演出がさらに恐怖を掻き立てる

(C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

村本:めっちゃ素人動画みたいな映像出るやん。あれもめっちゃ怖かってん。首吊りの縄がいっぱいぶら下がってるやつとか。配信の動画みたいなやつ。もう、あれがめっちゃくちゃ怖かった。限界。そこずっと目つぶってた、耳も閉じて。

中川:それもう、もう何も観てないやつやん(笑)。そっちの方が怖いやろ! 

村本:目を30秒ぐらいつぶってて、ようやく目開けたらめくったらまた怖い瞬間やったりしてさ、ほんまにもうそれ耐えられへんかった。叫び声だけで怖いもん。

中川:あれリアルやったよな。素人動画っぽい映像っていうのがより怖いよな。あれがもうやばかった。生々しく感じるというか。もう昔の映像の画質が粗いだけでちょっと怖く感じたもんな。再生っていう文字だけで、怖いもん。

村本:あとほら、チャンネル登録者数の少ない配信者やから、そんなに事件化せえへんかったってのも悲しかったよな(笑)。オレなんかちょっと気を引き締めたもん。今、オレがアメリカで殺されたとしても、どっかの邦人がやられたってなるだけやもん。明日は我が身や。

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怖すぎ!やりすぎ!今後の生活に支障が出るレベル

(C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

村本:オレは今、ホテルに1人でいることが多いから、みんなが寝静まった後が怖いんよ。

中川:うちは家族もおるしな、家っていう安心感があるかもしれない。

村本:な! 怖くなったときに、最悪怖いって言える人がいるいないは大きく違うねん。パラダイスはホテルで、そういう怖い思い出ある?

中川:若手芸人のときとかな、売れてないからホテルもめっちゃ安くてさ。一回、コンセントが天井にしかないやつあったよな? 覚えてる?

村本:あー! あったわ。

中川:天井にコンセントがあるから、携帯電話とか空中に浮いたまま充電したもんな。

村本:携帯が首吊ってるみたいな感じやったな。

中川:ためてためて、最後が怖い映画とかもあるやん。この映画はそうじゃなくて、コンスタントに怖いシーンが散らばってて面白かったよな。

村本:おかげで最初から最後までなんか出そうでしょうがなくて、ずっと目つぶってたけどな! この映画の監督、ちょっとやりすぎたな。全部やりすぎ。

中川:お前が怖がりなだけやんか!

村本:もう夏が嫌いになりそうや!

※記事内容には個人の意見が含まれています。

『近畿地方のある場所について』8月8日公開
(C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

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ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔
1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。

村本大輔X(旧Twitter)

中川パラダイス
1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスX(旧Twitter)

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