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朝ドラ「風、薫る」新キャスト10名【役名一覧・コメント】

 見上愛上坂樹里がダブル主演を務める、2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」の新キャスト10名が発表された。佐野晶哉Aぇ! group)、藤原季節林裕太坂東彌十郎内田慈小倉史也片岡鶴太郎松金よね子広岡由里子春海四方が出演する。

▼「風、薫る」物語

明治18(1885)年、日本で初めて看護婦の養成所が誕生したのを皮切りに、次々と養成所が生まれた。そのうちの1つに、物語の主人公・一ノ瀬りん(三上愛)と大家直美(上坂樹里)は運命に誘われるように入所する。不運が重なり若くしてシングルマザーになった、りん。生まれてすぐ親に捨てられ、教会で保護されて育った直美。養成所に集った同級生たちは、それぞれに複雑な事情を抱えていた。手探りではじまった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」ということに向き合っていく。

りんと直美は、鹿鳴館の華といわれた大山捨松(おおやま すてまつ)や明六社にも所属した商人・清水卯三郎(しみず うさぶろう)らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する“社会”を知り、刻々と変わり続けていく社会の中で“自分らしく幸せに生きること”を模索していく。

養成所卒業後、二人は同じ大学病院でトレインドナースとしてデビュー。まだ理解を得られていない看護の仕事を確立するために奮闘の日々を送っていたが、りんは程なくして職場を追われることに。一方、アメリカ留学を夢見る直美は渡航直前に思わぬできごとに巻き込まれ……。

やがて、コレラや赤痢などさまざまな疫病が全国的に猛威をふるい始める。一度は離れ離れになった二人だったが、再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく。

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佐野晶哉(Aぇ! group)

島田健次郎(しまだ・けんじろう)役
主人公・りんの良き相談相手。新しく生まれた言葉や外国語に造詣が深い。

<本人コメント>
ーー 「風、薫る」に出演される意気込み

6年前、僕が所属するAぇ! groupを結成した当時から、ばあばに「まぁはいつ朝ドラに出るんや?」って急かされていました。「ばあば、まぁ朝ドラに出るよー!」叶えられてよかった。親孝行おばあ孝行できます。たくさんの方から長年愛されてきた朝ドラに、「風、薫る」に出演できることを心から光栄に思います。明治という激動の時代を強く生きるシマケンは時代を象徴するようなキャラクターです。少しの希望も溢さないように、皆さんの朝に温もりの風が吹くように、一瞬一瞬を大切に作品と向かい合いたいと思います。

ーー 連続テレビ小説出演歴

小学生のころ、朝ドラが始まると同時に学校に登校していました。毎朝のあの時間に心躍らせる家族の風景が印象的です。

藤原季節

小日向栄介(こひなた・えいすけ)役
とある場所で直美と“運命的な”出会いをする青年。アメリカ帰りの海軍中尉。

<本人コメント>
ーー 「風、薫る」に出演される意気込み

初めまして。「風、薫る」に出演させていただきます、藤原季節です。出演にあたって、制作陣との面談や衣装合わせを重ねる中で、ドラマに関わる皆さんが本当に高い熱量を持ってこの物語を作ろうとしているんだということが伝わり、幸せと楽しみな気持ちでいっぱいです。物語の一員として、撮影現場や視聴者の皆さんに楽しんでもらえるような芝居ができるよう頑張ります。

ーー連続テレビ小説出演歴

僕は朝起きる元気が出ないとき、アラーム代わりに朝ドラがつくようにして、オープニングの音楽で1日が始まるようにしています。ヒロインの踏ん張りや物語に力を分けてもらって何とか起き上がります。誰かの毎朝の中に物語があるということは、とても素晴らしいことだと思います。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

知り合いが入院していたときに、朝8時になるとそれぞれの病室が静まり返るという話を聞いたことがあります。まさしく朝ドラを見るためです。施設に入っている僕の祖父も、テレビを見るのが一日の楽しみとなっています。家に帰ることが出来ず病室のベッドで眠る人々にも「風、薫る」を楽しんでいただきたいですし、僕もあらためて医療従事者への敬意や認識について、ドラマを見ながら考えてみようと思います。

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林裕太

槇村太一(まきむら・たいち)役
島田健次郎の親友で書生。

<本人コメント>
ーー 「風、薫る」に出演される意気込み

「風、薫る」というタイトルがすごく好きです。生命や時代の動き、人々の営みから感じる温度や匂いを想像させられます。そんな感覚を大切に皆さんと素敵な物語を紡いでいけたらと思っております。私の演じる槇村太一はしがない書生であり、島田健次郎、通称シマケンの気のおけない友人です。この物語の人々は、明治という目まぐるしく変化していく時代の中で、どのような歩みを残していくのか、これからの撮影が楽しみです。

ーー 連続テレビ小説出演歴

「虎に翼」にて、寅子さんが初めて担当した刑事裁判の被告人、水上という青年を演じさせていただきました。短い期間でしたが、法律によって生まれる悩みをみなさんと考えながら撮影できたのが嬉しかったです。撮影外では和やかな雰囲気で現場を楽しむことができました。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

幼い頃、小さな病気で2度入院しました。初めての家族のいない日々に、寂しさでよく夜中に泣いていたのですが、その度に看護師の方に支えてもらっていました。温かい手と優しい声に、幼い私が勇気をもらったのを覚えています。

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坂東彌十郎

清水卯三郎(しみず・うさぶろう)役
日本橋で舶来品などを手広く扱う「瑞穂屋」を営む。りん、直美と深く関わりを持つようになる。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

脚本を読ませていただき、明治を生きた清水卯三郎という人物にとても興味を持ちました。時代の移り変わりを読みながら独自の考えを持ち、主人公たちに独特な表現で伝えていく。今からワクワクしております。

ーー連続テレビ小説出演歴

朝ドラは初出演です。家族と朝食をとりながら観ることが多いのですが、毎日明日が待ち遠しい思いでした。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

年齢的なこともありますが、病院へ行くことも多く入院も何度か経験して、その度に看護に関わる方々の仕事ぶりや優しさに感動を覚えます。入院が長く心細かったときなどの励ましには本当に感謝しております。

内田慈

柳川文(やながわ・ふみ)役
瑞穂屋の店員。店の商品を誰よりも知り尽くしていて、外国人の接客もこなす。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

私、飛び上がりました、嬉しくて。文さんは、現段階ではちょっとミステリアスなところがあります。彼女の真ん中に何があるのか丁寧に寄り添い、優しく紐解いていきたいと思います。勉強したいことがたくさんあっていくら時間があっても足りないと感じるほどです が、この準備の時間がとても好きです。観てくださる皆さまにとって、「風、薫る」の放送が楽しみで早起きしちゃう、そんな作品にできたらな。

ーー連続テレビ小説出演歴

「まれ」に京極ミズハ役で出演してから、時を経て2回目の朝ドラ出演になります。ミズハは石川県輪島市の架空の村・外浦村に移住してきて、輪島市役所に勤めていた土屋太鳳さん演じる希(まれ)を困らせるクセモノの音楽家。能登半島でのライブシーンを演じるためにシンガーソングライターのミナクマリさんに楽曲提供&ご指導いただき、「I am here」を1か月半練習し、インドの楽器シタールを演奏しながら歌いました。その練習した時間とドキドキだったライブシーン撮影は、今でもとても心に残っています。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

NHKのドラマ「お別れホスピタル」で療養病棟で働く看護主任・赤根涼子役を演じたこと、また、家族の最期を見届けた経験もあったことから、看護する側と看護される側(そしてそのご家族たち)がどんな関係だったらお互いにステキなのだろう、ということをよく考えます。「不安」という共通の敵に力を合わせて向き合える同士みたいな関係になれたらステキなのかな、なんて今は思っています。

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小倉史也

松原喜介(まつばら・きすけ)役
瑞穂屋の手代でありながら、番頭の役割も任されている。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

この度「風、薫る」に出演させていただけることになり、本当に夢のような気持ちで、ワクワクがとまりません、、松原喜介は瑞穂屋の手代という、中間管理職の立場を担う人物です。責任と覚悟を背負いつつ器用に立ち回っている彼を通じて、自分自身も成長していければと思います。

ーー連続テレビ小説出演歴

子役のころ「天花」に出演させていただきました。ただ夢中で楽しんでいた思い出があります。撮影現場でパタパタ鶴の折り方を教わって今でも折れることがちょっとした自慢です笑。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

3年前に父が亡くなりました。父の闘病中、病院の先生方、在宅で支えてくださった看護師、介護職の方々の姿を目の当たりにしましたし、自分自身も父の介護に携わりました。患者さんと深く向き合い、命と寄り添う姿に触れ、自分もその経験を経て成長できたと思います。日本の看護のルーツにもなっている「風、薫る」の物語。その世界に参加できることを光栄に思います。

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片岡鶴太郎

勝海舟(かつ・かいしゅう)役
卯三郎とは旧知の仲で、瑞穂屋に時折ふらっと現れる。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

この度は、幕末から明治と云う激動の時代を生き抜き 江戸城無血開城と云う歴史的な役割を果たした勝海舟を演じます! 江戸時代の活躍を描いた勝海舟の姿は多く観られますが 今回は明治期の勝海舟に焦点が当てられます。今まで観た事の無い明治期の勝海舟を 私が新たな勝海舟を創り演じて参ります。

松金よね子

大家トヨ(おおや・とよ)役
主人公・直美が住む長屋の隣人。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

連続テレビ小説は、長い期間をとても多くのスタッフとキャストが関わって創られていくわけで、その関係は“仕事仲間”というよりは、共同体=“家族”のようだと感じたりもする。 私の役は、家族のような濃い関係ではなくて、さしずめ“近所のオバちゃん”といった関係になるのだろうか? あ! それは確かにそうでした。私の役は、直美さんの近所のオバちゃんの役なのです。皆様、どうぞ宜しくお願い致します。

ーー連続テレビ小説出演歴

37年前「ノンちゃんの夢」に出演したとき、忘れられない思い出があります。その日私は、撮影終了後、ミック・ジャガーのコンサートで大阪城ホールへ向かう予定でした。しかしその日の収録は難航し、時間は過ぎていくばかり。このままでは間に合わない……思い詰めた私は、気がつくと、あろうことか大先輩の女優さんに思いのたけを吐露していたのでした! すると彼女は「まきましょう! 行かせてあげましょうよ」と、出演者に呼びかけてくれたのです。それから撮影はスピードを上げ、予定通りに終わり、私は大阪のコンサートへ。本当にお世話になりました。あらためて感謝申し上げます。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

36才のとき卵巣嚢腫の手術をしました。初めての開腹手術の後、病理検査の結果によっては再度の手術が必要だと言われ、入院期間は2週間以上になりました。毎日が不安で心細く、術後の痛みも続き、憂鬱な入院生活の中で、看護師さんたちの優しい心づかいに励まされました。いつも明るく笑顔が素敵な人たちで、とても癒されました。アアイウヒトニワタシハナリタイ……宮沢賢治の詩の一節がうかんだが、ワタシハナレナイ……。

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広岡由里子

大家キク(おおや・きく)役
直美が住む長屋の隣人。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

今までの朝ドラでは……「まんてん」では親戚のおばさん、「つばさ」では隣のおばさん、「半分、青い。」では子どもが同級生のおばさん、「エール」では派手な声楽のおばさん、と、すべて身近なおばさんをやらせていただきました。「風、薫る」では長屋のおばさん。いざ衣裳合わせに行くと白髪のカツラを乗せられ! おばさんから一歩進んで、おばあさん!! 「わっ、おもしろい!」この直感信じて最後までおもしろがりたいと思います!!

ーー連続テレビ小説 出演歴

「エール」にてピアノを弾くにあたり指は映らなくても腕の動きが必要なのでと、夏の盛りに大汗かきながら2か月ほどピアノの練習に明け暮れたことを覚えています。

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

2週間程の入院を経験したとき、毎朝毎回「広岡さん、おはようございます」「広岡さん、お加減いかがですか」「広岡さん、熱測ります」と名前を呼んで声をかけていただいたことが入院生活の安心になっていました。看護師さんてすごいなと感謝したものです。

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春海四方

大家嘉平(おおや・かへい)役
直美が住む長屋の大家さん。

<本人コメント>
ーー「風、薫る」に出演される意気込み

あれれ、NHKのどなたか、私が学生時代に「おんぼろアパートの管理人」やっていたことをご存知だったのでしょうか?(笑) 今回は『長屋の大家さん』の役だなんて! こうなったら直美ちゃんのことを全力で応援しちゃおう! 口は汚く喧嘩のように見えちまうのがたまにキズ、、、こっちとら江戸っ子だい! 貧乏だけど心は錦!

ーー連続テレビ小説出演歴

「ゲゲゲの女房」ー主人公を思いやる近所の魚屋さん。
「半分、青い。」ー声が小さくて何を話しているかわからないクラゲ先生。
「なつぞら」ー厳格な料理人、先代親方。
「エール」ーカフェの常連客、太っ腹な社長。
私は連続テレビ小説にはたくさん出演させていただいております!

ーー看護に関わる仕事との接点や思い出などについて

母が亡くなるまでの4か月の長期に渡り親身になって介護してくださった方々は、まさに聖人のような存在でした。感謝しかありません。

制作統括/松園武大チーフ・プロデューサー

今回は、りんと直美が東京で出会い、二人に文明開化の音を届けてくれる人たちを発表いたしました。
島田と小日向、槇村ら3人の青年に、卯三郎たち瑞穂屋の面々。あの勝海舟。
そして家族ではないけど、みんな同じ姓の大家さんたち。
すばらしくすてきに“濃い”方々が、りんと直美をどんな世界に誘ってくれるのでしょうか。
撮影現場でどんなお芝居のアンサンブルが生まれるか、楽しみでなりません。
今後もまだまだ新しい発表が続きます。どうぞご期待ください。

(編集部・倉本拓弥)

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