『ジュラシック・ワールド/復活の大地』タイのロケ地で体験してみた!
提供:NBCユニバーサル

今年の夏に大ヒットした映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』のデジタル配信が、間もなくスタートします。これを記念して、8月上旬に映画の撮影地であるタイで、世界中のインフルエンサーやジャーナリストを招待したグローバル・メディアイベントが行われました。映画のロケ地訪問や劇中シーンを再現できるという夢のイベントに参加するため、『ジュラシック』シリーズをこよなく愛するシネマトゥデイ編集部の記者がタイに渡航! 期待を膨らませながらロケ地に降り立つと、想像をはるかに超える感動が待っていた!(取材・文:編集部・倉本拓弥 / Takuya Kuramoto)
そもそもなぜ?タイが『ジュラシック・ワールド』ロケ地に選ばれた理由
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、秘密工作の専門家ゾーラ(スカーレット・ヨハンソン)を筆頭とする精鋭チームが、人類を救う新薬開発に役立つ陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するため、ジュラシック・パークの極秘研究施設があった禁断の島に向かう『ジュラシック』シリーズの新章です。『ジュラシック』の撮影といえばアメリカ・ハワイ州が有名ですが、今作では美しい自然に囲まれたタイでロケが敢行されました。その背景には、メガホンを取ったギャレス・エドワーズ監督の幼少期の出来事が関連しています。
現地でシネマトゥデイの単独インタビューに応じたエドワーズ監督は、12歳の頃に家族旅行で初めてタイに行ったエピソードを告白。幼少期からSF小説に傾倒していたエドワーズ監督は、「別世界を目撃したような気分でした。まるで他の惑星に行ったような感覚で、とても美しく、自分の世界とはまるで違っていたんです」とタイの風景に衝撃を受けたと語りました。
当時の記憶はエドワーズ監督の映画製作にも影響を与えており、2023年に手がけたSF映画『ザ・クリエイター/創造者』ではタイロケを敢行しています。その経験が『ジュラシック・ワールド』につながり、シリーズの生みの親であるスティーヴン・スピルバーグに「タイで撮影したい」と直談判し、世界有数のリゾート地で知られるプーケットやクラビがロケ地に選ばれたのです。
今回のメディアイベントは、『ジュラシック・ワールド』を余すことなく体験することことが目的とされており、映画にちなみ、陸・海・空にまつわるアクティビティが用意されていました。参加者はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、韓国などから集まったインフルエンサー&ジャーナリスト約30名で、初日から『ジュラシック』シリーズにまつわる思い出話で交流を深めつつ、ゾーラたちのようにチームになってアクティビティに挑戦しました。
臨場感ハンパない!本物クルーと撮影体験
陸にまつわるアクティビティは、クラビにある実際のロケ地を舞台に、本物の撮影クルーと一緒に『ジュラシック・ワールド』のシーンを再現してみるというもの。今回訪れたのは、ゾーラたちが体長20メートル超の巨大なティタノサウルスに遭遇した草原の撮影地。考古学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)が初めて恐竜に触れ、感動の涙を流したあの場所です!
生い茂る植物、撮影機材、小道具まで全て本物(!)とファンにはたまらない撮影環境で、参加者は恐竜から全速力で逃げるシーンの再現に挑みます。現地の気温は36度、湿度は70パーセント超と全身から滝のような汗が吹き出る中、一人ひとりが、スカーレット・ヨハンソンの如く決死の激走に体当たりで挑みました。
映画にも参加した助監督の細かなディレクションのもと、いざ撮影に挑戦した筆者! 人生初の演技で緊張しまくり、序盤から3回もNGを出しましたが、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲を脳内再生し、「全力で逃げないと恐竜に食べられる!」と自己暗示をかけ、何とか指示通り草原を走り切りました。
途中、暑さでカメラが作動しなくなるアクシデントも……。生の映画製作を間近で見学している気分にもなりました。
そして完成した映像がコチラ。ユニバーサルのスタッフが本格的に編集してくださり、『ジュラシック・ワールド』の世界に迷い込んだような臨場感ある映像に仕上がっています。
気分はスカヨハ!モササウルス出没エリアへ
海にまつわるアクティビティでは、ゾーラが巨大な水生爬虫類・モササウルスと激闘を繰り広げたエリアを見学しました。向かった先は、プーケットの北側に位置するパンガー湾。約400平方キロメートル(=東京ドーム約850個分)にもなる巨大な湾内には、大小さまざまな約160もの島々が浮かび、地元の観光名所としても知られています。
参加者一行は、ゾーラが島に向かう際に乗り込んだエセックス号風のクルーズ船に乗り込み、劇中でモササウルスが出没するとされているエリアへ! 港を出て15分もしないうちに、エメラルドグリーンに輝く水面に囲まれ、見たことのない美しさに思わず言葉を失ってしまいました。
また、通過する島の崖には、恐竜の引っ掻きっぽい跡も……。どこかにモササウルスや恐竜たちが本当に生息しているのではないか。そう錯覚してしまうほど、劇中のスカーレットになりきった気分を味わうことができました。
穏やかなセットビジットで終わるかと思いきや、そう簡単にはいきません。参加者に襲いかかるのは船酔いです。モササウルス出没エリアに近づくにつれて、波の激しさが増し、時おりモササウルスが船に体当たりしたかのような大きな揺れが起こります。筆者は、船酔い対策を十分にとっていたため無事でしたが、暑さと船酔いのダブルパンチで横たわってしまう人も見られました。
出没エリアに到着すると、小型ボートに乗り換え、小さな島に上陸しました。人の手が加えられていない小さな洞窟をくぐると、そこはモササウルスも辿り着けない秘境が! 樹齢100年は余裕で超える樹木に囲まれた神秘的な風景は、過酷な船旅を乗り越えた者へのご褒美のようにも感じられました。
命がけ!決死のロッククライミング
最後に挑戦したのは、空をイメージしたロッククライミング&懸垂下降。ゾーラとヘンリー博士が、巨大な翼竜ケツァルコアトルスのDNAを採取するため、彼らの巣に潜り込んだシーンを実際に体験してみます。
やってきたのは、クラビ屈指のリゾートホテル「ラヤヴァディ」。隣接するロッククライミングスポットは、世界中からクライマーが集まる聖地として知られており、体験当日も多くの観光客がクライミングの様子を見学していました。
ところが、このロッククライミングこそ、今回体験したアクティビティの中で最も難易度が高く、最も過酷な挑戦だったのです……。クライミングスポットは3つ用意されていましたが、どれも独特な石灰岩でできた絶壁で、手や足をかける場所が簡単には見つかりません。プロのスタッフが地上で命綱を支えているとはいえ、一歩進むだけでもある程度の腕力&脚力が必要で、猛暑で体力の消耗も激しくなります。
筆者もヘンリー博士と同じくロッククライミング初心者で、本番に向けてある程度の筋トレをしたつもりでしたが、いざ登り始めると、足をかける場所がなかなか見つけられずテンパってしまいました。スタッフがレーザーポインターで出すヒントを参考にゴールへ進むも、思った以上に体力は削られ、終盤は手足に力を入れるのがやっとでした…。
極限状態の中、何とかゴール! 帰りはゾーラのように懸垂下降し、無事に生還しました。体験後は疲労困憊(ぱい)で、ホテルに戻った途端、気絶するかのように2時間爆睡……。ケツァルコアトルスの巣に楽々と忍び込むゾーラがいかにプロであるか、身を持って改めて感じた体験でした。
アクティビティの元になったモササウルスとの遭遇シーンやケツァルコアトルスの巣への侵入がいかにして撮影されたのかは、ボーナス・コンテンツとして収録される「メイキング:新時代の幕開け」で確認ができます。このほかにも、劇場公開版とは異なる「もうひとつのオープニング」、惜しくもカットされた「未公開シーン」、「NGシーン集」ほか盛りだくさん。劇場で鑑賞済みの人も、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を120パーセント楽しめる新たな発見があるはずです!
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は10月15日(水)より Apple TV+ ほかにてダウンロード販売開始
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