【ネタバレ解説】「デアデビル:ボーン・アゲイン」S2第7話:法廷ドラマ復活!「自警団とは何か」を問う
昼は弱者を救う弁護士、夜は悪と戦うクライムファイター・デアデビルを描くマーベルドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」。最終話目前となるシーズン2第7話「憎悪の闇」では、カレンが被告人の裁判が始まる!(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2第7話をまだ観ていない方はご注意ください。
「デアデビル」らしい法廷ドラマ復活

弁護士マット・マードック(チャーリー・コックス)が帰還! 特別部隊に捕まったカレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)の裁判が始まった法廷に、突然、マットが彼女の弁護士として颯爽と登場する。彼がドアを開けて入ってくる瞬間のカッコよさ。そうだった、本作は法廷ドラマでもあったのだと痛感する。
キングピン/ウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)は、この裁判をテレビ放送して彼女を犯罪者に仕立て上げようとするが、マットは、友人の弁護士キルステン・マクダフィー(ニッキー・M・ジェームズ)と協力し、テレビ放送を逆手に取って、この法廷で「自警団とは何か」を問い、放送を見ている人々に、キングピンと特別部隊の悪事を暴く作戦に出る。この裁判では、この作品らしい法廷ドラマの面白さが描かれそうだ。
カレンvsヘザー、白熱の舌戦
今回は、カレンとヘザー・グレン博士(マルガリータ・レヴィエヴァ)による壮絶なバトルも展開された。といっても肉弾戦ではなく、痛いところをえぐり合う言葉の応酬。カレンがヘザーに、彼女の元カレ、マットが今は自分と交際中なのを自慢するのも非情だが、ヘザーがカレンに、彼女の過去の痛恨事を次々に指摘するのも残酷だ。
「Marvel デアデビル」シーズン1第11話「正しき者の道」でのキングピンの右腕ジェームズ・ウェスリー(トビー・レナード・ムーア)の射殺、シーズン3第10話「カレン」で描かれた、大学進学前の彼女が運転する自動車の事故で、愛する弟ケヴィン(ジャック・ディファルコ)を失ったこと……ヘザーが指摘したこれらの出来事は、今もカレンのトラウマになっている。
ヘザーがさらにカレンを平手打ちするのは衝撃的だが、この暴力には彼女が殺した連続殺人鬼ミューズ(ハンター・ドゥーハン)の影響がありそうだ。2人がこの口論をする時、ヘザーの背景に映った鏡にミューズの姿が確認できる。ミューズの影響は、まだまだ後を引きそうだ。
今回も懐かしい人物、名前が続々
カレンとヘザーの口論だけでなく、今回も懐かしい人物や名前が続々。収監中のカレンをマットに引き合わせる刑事ブレット・マホニー(ロイス・ジョンソン)は、「Marvel デアデビル」シーズン1第1話から登場しているマットの親友フォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)の幼馴染。その後「Mervel パニッシャー」や「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」にも登場した。最初は巡査だったが刑事になり、今は刑事部長になっているようだ。
また、デアデビルが、ブルズアイ/ベンジャミン・ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)に向かって、彼の犠牲者の名を並べるとき、このところ頻出のフォギー、ラントム神父(ピーター・マクロビー)に続いて、FBI捜査官レイ・ナディーム(ジェイ・アリ)の名前が登場。ナディーム捜査官は「Marvel デアデビル」シーズン3を通して描かれ、フィスクに利用されていたが、意を決して法廷で彼に不利な証言をして、ブルズアイに殺された人物だ。マットは彼のことも忘れていなかった。
そして、チャールズ(マシュー・リラード)のセリフには、ルーク・ケイジ(マイク・コルター)が登場。ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)に侵入されたリチャードは、「お前とルークを繋ぐのは俺だけだ」と言い、彼は海外で「神の御技」に従事中だと言う。ルークが何をしているのかが気になる。
マットの祈りに応え、恩寵が出現!
そしてエンディングには、エモーショナルな情景が描かれる。カレンの裁判の後、駐車場で特別部隊に撃たれたマットは、教会に逃れ、困難と絶望の守護者、聖ユダに祈る。この時の情景は、デアデビルを象徴する赤い光に包まれている。
この情景に並行して描かれるのが、フィスクの広報担当ダニエル・ブレイク(マイケル・ガンダルフィーニ)と、フィスクの右腕バック・キャッシュマン(アーティ・フラウスハン)の対決だ。ダニエルは、情報を漏洩させたBB(ジェニア・ウォルトン)を連れてくるよう、バックに命じられるが、最後の最後にBBを逃し、一人でバックに会いに行く。
まったくの善人でもなく根っからの悪人でもない普通の青年ダニエルが、土壇場で英雄的な行動をする。この世界には、こういうヒーローもいる。マットのいる教会の赤い光と対照的に、バックのいる部屋は暗い青さに満ちている。バックは、裏切り者のダニエルを撃たないわけには行かない。
そして赤い光の中で、マットが「私は無力で孤独です 試練と苦しみの中で 慰めを得られますように」と祈る時、画面にはマットだけでなく、フィスク、カレン、そしてバックの苦悩の表情が映し出されていく。すると、神はマットの前に、黒いブーツを履いた恩寵を出現させる。それは、今回の冒頭で「娘のために家に帰る」と言って去ったジェシカの姿。この瞬間のジェシカがクール。気づけは、次回はもうシーズン最終回。デアデビルとジェシカの大暴れに期待したい。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2 ディズニープラスにて独占配信中
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